ペットの引越し 犬や猫の輸送ならレンタカーも選択肢 !

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ペットの移動にキャリーは必須

犬や猫を引越し先に連れて行く場合、マイカーを持っている人であれば、乗り慣れた車に乗せて連れて行くのがベストではありますが、そうでない場合、レンタカーを借りて乗せていくという手もあります。今回はレンタカーでペットの犬や猫を運ぶ方法について解説します。

レンタカーでペットを運ぶ際の注意点

飼っている犬や猫が車での移動が苦手でないのであれば、引越しの際にレンタカーを使った移動もひとつの選択肢です。ただし、とくに猫の場合は車の揺れが苦手な子も多いため、事前の動物病院での健康診断はもちろん、体調的に車移動が可能かどうかは、よく検討しましょう。

参考:ペットの引越しで大切な事前準備と手続きとは?

引っ越しにあたってペットをレンタカーで運ぶには、予約の際に車を借りる店舗と返す店舗を別々に選択できる「ワンウェイ」(乗り捨て)のサービスが利用でき、かつペット同乗が可能なレンタカー会社・車種を選ぶ必要があります。

ペットを同乗させるにあたっては、レンタカー会社の店舗に予約を入れる際に必ずその旨を連絡したうえで、車を借り入れる際に同意書にサインする必要がありますので、事前にきちんと申請し規約を確認するようにしましょう。

多くのレンタカー会社はペット同乗に対応していますが、同乗できるペットは犬と猫のみに限定されています。また、車種によってはペットが同乗できないものもありますので、気をつけてください。

ペット同乗にあたっての規則はレンタカー会社によって違いもありますが、共通する注意点は以下のとおりです。

大型犬は乗せられない

同乗できるペットは、健康な犬と猫のみで、指定の予防接種を受けているものに限られます。大きさは、一部業者を除き、70cm×90cm×75cmのケージに入るもので、体重もおおむね10kg以下とされています。このため、大型犬の場合、レンタカーでの移動はむずかしそうです。

ペットのケージは各自で用意

車内ではラゲッジスペース(トランク)または車室内の後部の床(業者によってはトランクのみ)に指定のシートを敷き、その上にケージに入れたペットを乗せることになります。ケージは指定されたサイズに収まるものを利用者側で用意する必要があります。

車内ではペットをケージから出せない

自家用車であれば、運転に危険のない範囲で車内で自由にペットを出している…という方もいらっしゃるかもしれませんが、レンタカーの場合はそうもいきません。

車内ではペットをケージの外に出したり、えさや水をやったりすることは禁じられています。このため、えさや水は出発前にやっておくか、サービスエリアなどでの休憩時に車外に出して与えることになります。

排せつ物などは速やかに適正に処理する

車内でペットが排せつした場合、排せつ物は速やかに処理するよう各社の規則に定められています。とはいうものの、ペットはケージに入れられてトランク内にいるので、とくに高速道路走行中のような場合、現実には迅速処理はむずかしそうです(犬や猫が我慢するようしつけられているとよいのですが)。

なお、ペットにより著しく車内が汚れたり、臭いがついたりした場合には、清掃・消臭作業の実費に加え、清掃期間中の営業補償(NOC)として2万円ないし3万円ほどを請求されます。

車内にペットを放置しない

これは、レンタカーに限らない常識ですが、車内へのペットの放置は時間の長短にかかわらず禁止されています。それでなくても、とくに夏場などは、駐車して閉め切った車内に長時間ペットを放置した場合、トランクや車室が高温になってペットの命にかかわる場合もあります。

車外に出るときは必ずペットも連れていきましょう。動物愛護管理法や各都道府県の動物愛護条例を順守することも義務付けられています。

なお、盲導犬や介助犬などの補助犬については、上記のようなルールは適用されず、レンタカー会社との個別相談となるため、大型犬の同乗も可能だったり、ケージに入れる必要がなかったりすることもあります。ただし、その場合は、身体障害者補助犬法に基づく証明書を提示する必要があります。

ペットのレンタカー輸送、ワンウェイ(乗り捨て)サービス利用上の注意

引越しの際のペット輸送に役立つ、レンタカーを車を借りた店舗とは別の店舗に返却できるワンウェイ(乗り捨て)サービスを利用するには、事前予約が必要となります。

長距離のワンウェイサービスを利用する場合は、車種や借り入れ時間ごとの基本料金に加え、付帯料金を支払う必要があります。

◎東京-大阪間の場合
付帯料金は各社ごとに違いはありますが、おおむね3万5千~5万円程度

また、レンタカー会社によっては、北海道と他都府県の間や、沖縄県と他都道府県の間など、ワンウェイサービスは利用できないところもあります。また、車種によってもワンウェイを利用できないものがあります。

各レンタカー会社ごとのペット同乗・ワンウェイの条件

次に、主なレンタカー会社について、会社ごとに異なるペット同乗やワンウェイサービスの条件を見ていきましょう。同乗できるペットは、基本的に犬、猫のみ。大きさや重さの規定もほぼ共通です。

レンタカー会社同乗できるペットペット同乗料金ワンウェイ料金
ニッポンレンタカー 犬、猫
70cm × 90cm × 75cmのケージ に入る大きさ
体重10Kgまで
※ 犬・猫以外の小動物 は問合せ。
商業車であれば上記サイズ以上でも可能な場合あり。
1貸渡
540円(税込)
同一都道府県内:無料(例外あり)
別の都道府県の店舗:有料

トヨタレンタカー犬、猫のみ
70cm × 90cm × 75cmのケージ に入る大きさ
体重10Kg まで
540円(税込)
※指定レジャーシート代
同一都道府県内:無料(例外あり)
別の都道府県の店舗:有料
日産レンタカー犬、猫のみ
70cm × 90cm × 75cmのケージ に入る大きさ
体重10Kg まで

1貸渡
540円(税込)
20kmまで無料
50kmまで4,320円
50kmごとに料金変動

タイムズカーレンタル犬、猫のみ
70cm × 90cm × 75cmのケージ に入る大きさ
体重10Kg まで
なし20kmまで無料
50km以上は50kmごとに料金変動

ニッポンレンタカー

同乗できるペット
70cm × 90cm × 75cmのケージ(檻)に入る、体重10kg程度までの犬と猫が対象となります。(ケージはお客さまにてご用意ください)

引用:ペットを同乗されるにあたってのご注意(ニッポンレンタカー)

ケージの大きさや重さ制限は、各社ほぼ変わりはありません。しかし、ニッポンレンタカーの場合は、商業車など車種によっては、70cm×90cm×75cmのケージに収まりきれない大きさのペットも同乗できるものがあります

大型のペットを飼っている方もまずは、店舗に相談してみましょう。 犬や猫以外の小動物を乗せたい場合も、問い合わせてみてください。

ペットを同乗させる場所は、ラゲッジスペースまたは後部の床とされています。ケージの下に敷くシートは無料ですが、ペット同乗料金として540円(税込)がかかります。

ニッポンレンタカーのワンウェイ・レンタルの場合、同一都道府県内の指定するエリア内の利用であれば追加料金はかかりませんが、それ以外の場合は乗捨手数料がかかります。乗捨手数料はサイト上でシミュレーションが可能で、東京-大阪間で乗用車の場合、3万5000円です。

トヨタレンタカー

ペットを乗せる場所はラゲッジスペース(トランク)のみとされています。ケージの下には、トヨタレンタリース指定のレジャーシートを敷く必要があります。こちらは店舗でも販売していますので当日の購入でも大丈夫です(1枚:税込540円)。

ワンウェイシステムの追加料金は、車を借りる店舗と返す店舗が同一都道府県内であれば無料(ただし北海道内では一部有料区間あり)、複数の都道府県にまたがる場合は有料となります。追加料金は東京-大阪間の場合、3万5100円となります。

なお、北海道と本州・四国・九州の間、あるいは沖縄県とそれ以外の都道府県の間では、ワンウェイシステムは利用できません

日産レンタカー

日産レンタカーの場合、ペットを乗せる場所は、ラゲッジスペースまたは後部の床とされています。

ワンウェイサービスの追加料金は、主要路線を利用した場合の店舗間距離によって、全車種について、20kmまで無料50kmまで4,320円、50kmを超えて100kmまでは8,640円、以降50kmごとに4320円がかかります(ただし北海道内や離島については別途料金を規定)。

東京-大阪間の場合、仮に500kmとして計算すると、追加料金は4万3200円(税込)となります。

なお、北海道-本州間のワンウェイや、離島などは利用できません。また、車種によっては店舗の立地や駐車場の高さの問題で車種によって乗捨てできないことがありますので、事前によく確認しましょう。

タイムズカーレンタル

ペットを乗せる場所はトランク内のみとされており、利用できる車種は車室内からペットの様子を確認できる5車種に限定されています。

ワンウェイサービスの料金は本州・九州・沖縄の場合は距離別となっており、20km未満であれば無料、それ以上の場合は50kmごとに料金が変わります。なお、店舗間距離は、店舗所在市町村の役所・役場を起点として算出されているので、実際の店舗間距離とは異なります。

北海道内でのワンウェイ利用については、同一エリア内は無料、エリアをまたぐ場合については車種ごとに料金表が定められています。なお、北海道と本州の間でのワンウェイは利用できません。

四国島内については、各県内でのワンウェイ料金は無料で、県をまたぐ利用には別途車種ごとに料金が定められています。なお、四国と本州・九州の間での利用には、「本州・九州・沖縄」料金に6480円が加算されます。

東京-大阪間のワンウェイの追加料金は、経・乗用車・ライトバンの場合で4万3,200円(税込)、ミニバン・SUV・トラックの場合で5万4,000円(税込)です。

まとめ

大型ではない犬や猫であれば、ペットの乗車を認めているレンタカー会社は少なくありません。レンタルする店舗と、返却する店舗を別々に指定できるワンウェイサービスがあるため、引越し時のペット移動において、レンタカーも選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか?

とはいえ、事前にペット乗車予定である旨を伝えた予約が必須ですので、条件含めてはやめにレンタカー会社に相談してみましょう。

※本記事でご紹介の料金は2019年4月末時点のものです。実際にご利用の際には、各店舗にご確認ください。

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