一人暮らしの高齢者でも安心な引越し業者・プランをご紹介

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一人暮らしの高齢者におすすめなのは、梱包や搬出・搬入といった部分だけでなく、家具や大型家電の設置まで、引越しに必要なすべての作業を業者に一任できる高齢者向けプランを探すことです。梱包作業も大仕事ですし、重い荷物を無理して運ぶことは、事故や怪我にも繋がりかねません。料金は多少割高になっても労力や作業時間、作業中の事故リスクを考えると、こうしたプランを検討する価値はあるでしょう。

高齢者向けの引越しプランの特徴

業者によってまちまちですが、高齢者向けのプランでは荷作りや梱包といった通常の引越し作業だけでなく、ホームヘルパーが臨時介護スタッフとして作業に立ち会うケースも出てきました。引越し前の家の掃除や、不動産業者との退去手続きを代行してくれるサービスもあります。

また、不用品処分についても、おまかせできることがほとんどです。じつは、老人ホームや介護施設へ引越しをする際や、息子や娘の家に同居するための引越しで問題になるのが、家財道具の処分。老人ホームなどは生活に必要な家財道具が完備されているところも多く、同居の場合も、持っていけるのは一部屋に収まる程度の荷物…という状況が多いため、自宅にある家財道具の多くを処分しなければならないことが少なくないためです。

思い入れのある家具などを手放さなければならないというだけでもつらいのに、自分で処分業者を探して依頼するのは大仕事です。見積もりもピンキリなので、高齢の方が、引越し作業もあるなかで自分一人で適切な業者を探すのは心許ないでしょう。高齢者向け引っ越しプランであれば、不用品処分をオプションサービスとして提供していることが多いので、見積もり時に確認しておきましょう。手間が省けるだけでなく、個別に不用品回収業者に頼むよりお得にお願いできる場合があります。

一人暮らしの高齢者でも安心な引越しプランとは?

時代のニーズにあわせ、一人暮らしの高齢者向けの引越しプランを用意している引越し業者は増えてきました。だからこそ、 サポート体制がどれくらい充実しているのか、 高齢者の引越しへの不安を理解したサービスやスタッフがいるのか、 相談に親身になって乗ってくれるかどうかなどを重視して引越し業者を選ぶ必要があります。また、高齢者向けサービスがどれくらいのシェアを占めているかという観点で選ぶのも有効です。

前述のとおり、高齢者向けプランの特徴としては、引越しによる体力面、精神面の負担を減らす内容となっているところです。荷造りや不用品の処理、家具のレイアウトなどの力仕事を必要とするような作業を担ってくれるだけでなく、高齢者の引越しを得意とする専門のアドバイザーが派遣されるものが少なくありません。 引越しに関する諸手続きなどの相談ができ、具体的なアドバイスをしてくれるなど、細やかなフォローをしてもらえるので、安心して引っ越すことが可能です。

こうしたシニア向けの引越しプランを利用すれば、高齢者の引越しでも、トラブルなくスムーズに引越しすることができるでしょう。

業者によって少しずつサービス内容に違いがあるので、引越し業者選びの際には、どの部分のフォローを手厚くして欲しいのか、あらかじめ考えておくとよいでしょう。下記は、確認ポイントの一例です。

高齢者向けの引越し業者選びのチェックポイント

  • 申込みの前に、無料で相談できる窓口があるのか
  • 引越し前にアドバイザーを派遣し打ち合わせを実施してくれるのか
  • 自分たちで必要な作業はどんなものがあり、どこまでおまかせできるのか
  • 不用品の処分は行ってくれるのか。行う場合は無料か有料か
  • 家具の配置や家電の配線まで行ってくれるのか
  • 公共料金の手続きを代行してくれるか

サービスの内容によっても料金が変わってきます。どれが自身の望むサービスなのか見極めて引越し業者を選びましょう。

安いからとよく調べずに業者を選んで、必要なサービスが受けられなかったとなれば本末転倒です。値段だけで判断しないようにしましょう。

また、専任アドバイザーの事前打ち合わせがある場合でも、訪問してもらえる回数や時間は一律に決められている場合が多く、それ以上は追加料金が発生するので、事前によく確認しておくことが大切です。

一人暮らしの高齢者でも安心な引越し業者

ここからは、実際に引越し業者の高齢者向けの引越しプランをご紹介します。高齢者向けのプランをあらかじめ設定しているということは、高齢者の引越し経験に長けている指標のひとつにもなります。まずはどんなプラン内容があるのか、確認してみてください。

アート引越センターの「シニアパック」

アート引越センターのシニアパックは、3種類。荷造り・荷解きの手伝いがない「基本コース」、荷造り支援がついた「ハーフコース」、さらに荷解きや後片付けまでプラスした「フルコース」があり、希望と予算に合ったコースを選ぶことができます。

アート引越センターならではのサービスとしては、「アートエプロンサービス」で掃除や整理整頓業務を1年以上担っている「暮らしの整理士」スタッフが、無料で整理整頓などのアドバイスに乗ってくれること。

引越の約1カ月前に1回、「暮らしの整理士」スタッフ1名が、自宅に訪問のうえ2時間まで無料で整理・整頓などについてアドバイスしてくれます。2時間を超える場合は有料となりますが、「この機会にじっくり相談したい!」という方は、長時間相談をするのもアリかも?

引越大手が提供するサービスなので安心感がありますね。

ハート引越センターの「シニア向け安心フルサポートプラン」

ハート引越センターの「シニア向け安心フルサポートプラン」では、その名のとおり「引越し以外もすべておまかせ」をうたったフルサポートサービスです。

引越し見積もり前の「ご入居前相談」として、営業担当とサポートレディがご自宅に伺い、レイアウトについてのご相談や、家具のいる、いらないの判別のアド橋うをさせていただいたり、入居に関する不安のご相談まで含めて要望をしっかりヒアリング。

引越し見積もりの際も、営業担当者とサポートレディが伺うほか、引越し前の整理や荷造り、引越し後の荷解き、掃除などもサポートレディにおまかせでき、安心して引越しができます。

フルサポートと銘打っているだけあり、相談無料のオプションサービスとして、家電やカーテン、収納グッズの手配、不用品の選定や処分、公共料金の手続き代行まで含まれています。引越し後の家財移動にも対応してもらえるのは、心強いですね。

アーク引越センターの「シニアプラン」

アーク引越センターの「シニアプラン」は、60歳以上のご夫婦を対象に、引越し料金が最大20%割引となるプランです。

大型家具・家電の荷造りや運び込み、さらに家具の配置、照明の取り付けまで作業を行ってくれます。小物の荷造りや荷解きは、自分で作業することになりますが、依頼したい場合はオプションで相談可能です。

オプション内容は多岐にわたり、希望のものをプラスしていくかたちになるので、カスタマイズが自由にきくところが魅力です。必要に応じて、「ハウスクリーニング」や「ピアノ運送・調律」「不用品処分」など、追加するといいでしょう。

ハトのマークの引越センターの「楽々シニアプラン」

ハトのマークの引越センター「楽々シニアプラン」は、梱包資材の準備、荷造りから、引越し後の荷解きまで、すべて引越業者に丸投げでるプランです。引越先へ移動するだけで引越しが完了します。

通常プランに比べゆとりある作業人員を配置し、梱包資材の準備、荷作り、荷解きまですべてプラン内で行ってくれます。リーズナブルに済ませたい場合は荷造り、荷解きは自分でするプランに変更もできます。また、引越し当日は「引越管理士」(アドバイザー)が立ち会い、引越前の相談(荷物の整理や処分など)から、引越後の様々な相談まですることが可能です。

ムービングエスの「シニア引越しプラン」

ムービングエスの「シニア引越しプラン」には、洗濯機、乾燥機の設置や、タンスの転倒防止セッティング、照明取り外し、取り付けサービスなどが含まれます。

荷造り、荷解き、ハウスクリーニングは、オプションですので必要に応じて追加してください。エアコンの電気工事などにも、オプションのため別途費用は発生しますが、対応可能です。

このように、オプションや料金設定は業者によって異なります。上記の引越し業者以外にも、高齢者向けのサービスを行っている引越し業者は多くあります。地域で営業している小さな業者もあるので、一括見積もりサービスなどを利用して、見積もりを比較するとよいでしょう。

一人暮らしの高齢者が引越しする場合の注意点

一人暮らしの高齢者が引越しすると、それをきっかけに体調を崩すことがよくあります。その原因のほとんどが、環境の変化による会話の減少や外出をしなくなることと言われています。これらは新しい土地に慣れ、転居先での知り合いができることなどで解消されてきますが、その過程は若い世代でも一苦労。一日でも早く新しい場所に馴染めるように家族がサポートすることが肝心です。

引越しのストレス・負担

高齢者でなくとも、引越しのストレスは非常に大きいものです。引越し自体で疲れてしまうだけでなく、引越し後も生活環境の変化によってストレスを生み、環境に適応できずに心身に負担をかけることがあります。

子育て世代であれば、子どもの幼稚園や学校行事を通して交流が生まれたり、馴染む機会も生まれやすいのですが、高齢者の場合は、そういった機会は限られます。

体の不調や体力の低下で外出がままならないことや億劫なこともあるかもしれませんが、気分転換のためにも、休日には買い物に出かけたり、趣味のサークルに参加するなど、自分から動いたり、交流の機会を作り誰かと一緒に過ごすのもおすすめです。

引越しの身体的・精神的影響

引越しを機に引きこもりになる高齢者はとても多くいます。知り合いもいなくなり出かける場所もない新たな家では、引きこもりにならないように注意が必要です。

また、話し相手がいなくなり家にこもりがちになると、徐々に気分が落ち込んできます。さらに引越しそのものの疲れから体調を崩したり、新しい家の勝手も知らず思うように家事が進まなかったりすることがあります。こうした環境で自信を失ってうつ病につながることが多いのです。

ご家族は、表情が乏しくなり何事にも自信のない素振りが増えていないか注意してあげてください。場合によっては生活環境を見直す必要がでてきます。

人と話さず外にも出ない生活を続けることで、認知症発症のリスクが高くなりがちです。 引越しがきっかけで、認知症が進行することもあります。引越し前から認知症の傾向がみられた方は、とくに進行しないよう注意してあげてください。

環境が変わっても活発な活動ができるよう、家族が気遣ってあげると引っ越しのストレスも緩和されるはずです。頻繁な訪問がむずかしい場合でも、電話などでこまめに話を聞いてあげるだけでも違うはずです。

一人暮らしの高齢者でも安心な引越し業者とプランの選び方まとめ

高齢者の引越しは、一人ではなかなかむずかしいものです。体力的にも精神的にも負担となるからです。

そこで重要なのは、親身にサポートしてくれる引越し業者を選ぶことです。業者によっては荷造りから不用品処分、荷解きまで対応してくれるので、家族も安心して引越しを終えることができます。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、希望のサポート内容が含まれていて信頼できる業者を見つけてください。