引越しの時の冷蔵庫の中身をクーラーボックスで運ぶ方法

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冷蔵庫の中身は何で運ぶ?

引越しの際、冷蔵庫に残ってしまった食材の扱いに困ったことはありませんか? そこで、クーラーボックスで運ぶ方法や注意点、クーラーボックス以外の代用品や裏ワザ的なテクニックまでご紹介します。引越し時に役立てていただけたらと思います。

引越しの時に冷蔵庫の中身をクーラーボックスで運ぶ方法

引越し当日までに冷蔵庫の中身を上手に消費できることが理想ですが、調味料などもあり、そうそう上手く空っぽにはできませんよね。そこで活躍するのがクーラーボックスです。

クーラーボックスにもさまざまなタイプがあり、大きく分類するとプラスチック製でしっかりボックス状になっている「ハードタイプ」、ポリエステルなどで作られていて、使用する時だけボックス状になる「ソフトタイプ」に分けられます。

自宅にクーラーボックスがなく、新たに用意する必要がある方には、安価な「ソフトタイプ」がおすすめ。数百円程度で手に入るものもあるので、探してみてください。

次に方法についてですが、保冷剤がある場合は冷やした保冷剤を、無い場合は凍らせたペットボトルや袋に詰めた氷を使用し、あとは冷やしておきたいものを詰めていくだけです。

クーラーボックスは保温性に優れていますので、保冷剤や氷が無くてもある程度冷えた状態を維持できますが、より確実性を高めるのであれば保冷剤などを用意しましょう。

外気の影響は受けてしまいますので、真夏よりも真冬の方が長時間の維持が可能です。

引越し業者によっては、オプションでクーラーボックスの貸し出しを行なっている業者もありますので、業者を決める際にチェックしてみるのも良いでしょう。

クーラーボックスは発泡スチロールボックスでも代用可能

クーラーボックスと同様の保温性を持っているアイテムとして、発泡スチロールのボックスでも代用可能です。しかし、持ち手がついていることの多いクーラーボックスとは違い、肩に掛けたり取っ手を持ったりはできないことが多いので、車などの運搬手段がない場合は、大きさ含めて検討が必要です。

そもそも、発泡スチロールのボックスを家に常備している方は少ないかもしれません。近所のお店などから貰ったりする際は、生魚が入っていたボックスはニオイの面で難がありますので、避けるようにしましょう。100円ショップやホームセンターなどでも販売していますので確認してみましょう。

引越しで冷蔵庫の中身をクーラーボックスで運ぶ場合の注意点

冷蔵庫の中身を運搬するのに便利なクーラーボックスですが、物の入れ方や運び方などについていくつか注意点があります。

注意点1:保冷剤や氷などは一番上に置く

冷気は上から下へ降りていきます。クーラーボックスに食材を入れるときに、保冷剤を下に置いてしまうと思うように冷えない場合があるので気をつけましょう。クーラーボックスに冷蔵庫の中身を詰め、最後に蓋をするように保冷剤などを乗せるてみてください。

注意点2: 物を詰め込みすぎない

クーラーボックスの容量が大きいと、ついどんどん入れたくなってしまいますが、パンパンに詰めてしまっては冷却効率が悪くなってしまうのでほどほどに。

感覚としてはボックスの7分目くらいを意識し、上部4分の1くらいは空間を作るようにしましょう。とくに、クーラーボックスを使用する時間が長い場合や、暑い時期などは注意しましょう。

注意点3:ペットボトルを保冷剤として使う場合は注意が必要

保冷剤代わりにペットボトルに水を入れて凍らせる際は、満タンに水を入れず、少し空間を作った状態で凍らせるようにしてください。そうすることで、内容物の膨張による破裂、破損などを未然に防ぐことが可能です。

注意点4:水漏れ対策はしっかり行っておく

氷やペットボトルなどを使用する場合、運搬中に水漏れを起こしてしまうケース、結露による水濡れが起こってしまうケースなどが危惧されます。

結露に関しては多少仕方ない部分はありますが、水漏れは注意すれば防げますので、ビニール袋を2重にするなどの対策をしておきましょう。

注意点5:生鮮食品は避ける

保冷剤や氷などによって冷やすことができるといっても、万能ではありません。あくまで一時的な対応になるため、生鮮食品の類をクーラーボックスで運ぶことは控えましょう。とくに生肉や生魚などの鮮度を長時間維持するのは困難です。

傷んだものを食べて体調を崩さないためにも、食品を無駄にしないためにも、生鮮食品は引越し前に食べ切るようにしましょう。

また、常温保存可能品を除く乳製品などについては、未開封であってもクーラーボックスでの移動は避けた方が無難です。

引越しの時は冷蔵庫の中身を使い切るのが基本

クーラーボックスで運ぶ方法について解説していますが、引越し前に冷蔵庫の中身をカラの状態にすることが前提で、応急処置のような方法としてクーラーボックスを使う手段があるということを覚えておいてください。

生鮮食品や冷凍食品などはできるだけ食べ切り、どうしても食べきれなかった分や、使い切れない調味料などは処分するのが得策です。

どうしても運びたいものは「クール便」を活用

冷凍食品を買いだめしている場合など、引越しまでに食べ切るのがむずかしく、かといって全部処分するのはもったいないと感じるときは、最終手段として冷蔵ものを運んでくれる宅配の「クール便」を使用するという裏ワザもあります。

冷蔵庫の中身を旧住所から新住所宛てに送ることができ、日にちや時間帯なども指定できますので、引越し日の翌日など、ある程度余裕を持って受け取ることが可能です。

ただし、冷蔵機能を備えたトラックで運ぶ「クール便」は通常の宅配便よりも配送料も割高。もしものときの裏技という認識で、まずは引越し前日までに食品を極力食べきるように計画してみてください。

引越し先に冷蔵庫の中身をクーラーボックスで運ぶ方法と注意点まとめ

クーラーボックスを活用する方法や注意点などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

とくに5つの注意点は、使用する際にチェックしてリスクを避けてください。また、しつこいようですが、クーラーボックスなどの使用は冷蔵庫の中身を処分し切れなかった場合の最終手段です。

冷蔵庫や冷凍庫と同様のパフォーマンスをクーラーボックスに求めることはできません。できるだけ引越し前に冷蔵庫内は空にできるように、計画的に消費しましょう。

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