夜間の引っ越しで守るべきルールと配慮

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夜の引越し

引っ越し料金が割安になるフリー便を申し込むと、その日の他の作業との関係で引っ越し作業が夜間にずれ込むことがあります。また勤務の都合や諸般の事情により、夜間を選んで引っ越しをしたい方もいらっしゃることでしょう。そこで今回は、夜間に引越しする場合の注意点を解説します。

集合住宅の夜間引っ越しは管理規約に注意

マンションなどの集合住宅では、管理規約で、引っ越しに伴う荷物の搬出・搬入作業には管理組合の許可が必要となっていたり、夜間の作業を禁止していたりするところが多くあります。

夜間の引っ越しを考えている場合は、現在のマンションや引っ越し先で夜間作業が認められているかどうかを、まず確認しましょう。

管理規約を無視して無断で夜間に作業を行ったりすると、他の住人に迷惑をかけることになり、あとあと住みづらくなります。

たとえ管理規約上は夜間の引越しが可能だったとしても、作業に伴う騒音やエレベーターの使用で他の住人に迷惑がかかるうえ、マンション入り口がオートロックになっている場合は管理人に一時解除してもらわないとスムーズに搬出・搬入が行えません。管理人は昼間しか常駐していないところもあるので注意が必要です。

事前に近隣へ挨拶しておく

夜間は物音がよく響くうえ、近隣の住民も在宅していることが多いため、引っ越し作業に伴う騒音が最大の問題となります。

できるだけ騒音を立てないよう引っ越し業者のスタッフに注意してもらうのはもちろんですが、引っ越し作業に入る前、できれば前日までに、近隣の住人に「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と挨拶をしておきましょう。そうすることにより、騒音への苦情が警察に寄せられる恐れも低くなります。

集合住宅であれば、両隣だけでなく、振動音が伝わってしまう階下の住戸への挨拶も忘れずに行いましょう。

債権者から逃げるためや、何らかの事情で引っ越し先を悟られたくないという引っ越しの場合は、退去することを周囲に知られるとまずいので近所に挨拶するわけにはいきません。

近隣への配慮の観点からだけでなく、夜逃げを察知されないためにも、極力物音を立てないように気をつけましょう。逆に夜逃げではない場合は、退去の際に近隣に挨拶しておくことで、余計な誤解を防ぐことができます。

作業時に電気が使えるようにしておく

夜間の作業には室内の照明が欠かせません。荷物の搬出が夜間になる場合は、電力会社との契約解除の手続きは翌日以降にして、作業時に電気が使えるようにしておきましょう。

同様に夜間に荷物を搬入する際も、昼間のうちに電気の開通手続きを済ませておくことが大切です。

新居に照明器具が備え付けられていない場合は、旧居から運び込むか、新たに電器店で購入する必要があります。

これまで使っていた照明器具を使う場合は、他の荷物とは別にしておき、自分で新居に運ぶなどして、日の明るいうちに取り付けておきましょう。念のために懐中電灯も用意しておけば万全です。

昼間のうちに鍵をもらっておく

賃貸住宅の場合、入居日に不動産仲介業者や管理人、大家さんから鍵をもらうことになります。不動産屋は夜には閉店してしまうので、昼のうちに鍵をもらっておきましょう。

また、マンションやアパートの中には、管理人が昼間しか常駐していないところもあるので気をつけましょう。

暗がりでの怪我に気をつける

夜間は昼間の引っ越しと違って、暗がりの階段や段差などで思わぬ怪我をしてしまうこともあります。

とくに、まだ慣れない新居へ荷物を搬入する際は、建物内の位置関係がまだ体に染み込んでいないので、足元には十分気をつけましょう。

また、夜間に荷物の搬出作業をする際は、照明の届きにくい暗がりに物を置き忘れてしまうこともあります。忘れ物がないか、懐中電灯で入念に室内を点検しましょう。

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