引越しの困った。冷蔵庫の搬出・搬入が吊り上げに!? 料金はいくら?

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冷蔵庫の引越し

引越しの際、大型家電や大型家具の搬入・搬出で発生するのが大きすぎて「ドアを通せない」「廊下が通らない」という問題。こうなると、クレーンで「吊り上げ」て、ベランダから出し入れをすることになります。「吊り上げ」料金は一体いくらぐらいかかるのだろう…と不安になりますよね。 冷蔵庫の吊り上げに必要な料金相場や可能な業者、費用を抑える方法などについて解説していきますので引越しの際にお役立てください。

引越し業者に冷蔵庫を吊り上げ搬入してもらう料金相場

「吊り上げ」料金、目安はプラス3万円

「吊り上げ」作業が発生した場合、追加料金はどれくらいかかるのでしょうか? 冷蔵庫のサイズや住居の周辺環境、手吊りをするのかどんな重機を使うのかによっても料金が変動しますが、通常はおおよそプラス3万円くらいが目安と思ってください。

吊り上げの料金は何で決まる?

  • 吊り上げに要するスタッフの数
  • クレーン(ユニック車)の使用の有無

上記2点が主な価格変動のカギとなります。一例ですが、ヤマトホームコンビニエンスでオプション設定されている「吊り上げ・吊り下げ」料金は、2階までで搬出入先の条件に問題がなければ、「手吊り」が可能で、10,000円でお願いできるようです。

クレーンを使用する場合は、30,000円前後が目安で、高くても50,000円ほどに収まることがほとんどです。ただし、雪国の引越しで、道路がロードヒーティングされている場合など、引越会社がよく使う小型のユニックというクレーンで対応できず、大型クレーンになった場合などは、料金が跳ね上がる場合があるので注意してください。
参考:引越しの吊り作業の相場を大幅に超える、ある吊り作業が25万円も料金が上がった理由

冷蔵庫の吊り上げ搬入・搬出は引越し業者以外にも依頼できる!

大型家具や家電の「吊り上げ」に関しては、引越しの流れの一環で行うことが多いため、基本的には引越会社に依頼するのが一般的ですが、引越し業者以外でも引き受けてくれる業者も存在します。引越し業者以外で吊り上げを行ってくれる業者やサービスをいくつか紹介しておきましょう。

便利屋

お掃除からイベントのお手伝いまで、何でも行ってくれるのが「便利屋」。そのため、冷蔵庫をはじめ、大型家具や家電の「吊り上げ」「吊り下げ」作業をお願いすることも可能です。

「便利屋! お助け本舗」や「ベンリー」などが代表的な便利屋チェーンとして有名ですが、地域ごとにメジャーな便利屋もありますので、「吊り上げ」「吊り下げ」が可能かどうか相談してみてもよいかもしれません。

「便利屋! お助け本舗」の例を挙げると、「作業費:1名×1時間3,000円」に出張費(2,000円)と養生費(別途)、車両費(1台3,000円~)プラスした金額が作業料金となります。吊り上げに最低限必要な人数が3人とすると、1時間で完了する場合は約15,000円くらいと考えておけばいいかもしれません。シンプルに手吊りの料金と考えると、引越し業者に依頼するのと同等程度でしょうか。

ヤマトホームコンビニエンス

宅急便で有名なヤマト運輸ですが、引越しに関するサービスは、グループ会社のヤマトホームコンビニエンスが行っており(事業改善命令により引越サービスは停止中。再開は2020年以降の予定)、前述のとおり冷蔵庫の吊り上げ・吊り下げによる搬入・搬出が可能です。

家具や家財の梱包から設置まで行ってくれる「らくらく家財宅急便」というサービスのオプション料金として設定されており、2階までで条件に問題がなければ「手吊り」による対応が可能で料金10,000円。3階以上などクレーンを使用する場合は提携業者に委託する形となるので、見積りが必要になります。

吊り上げ・吊り下げ以外の料金も作業ごとに細かく設定されており、比較的リーズナブルな料金であると言えるでしょう。

家電量販店

冷蔵庫を新たに購入する場合に限られますが、家電量販店も配送の際に吊り上げサービスを行っています。料金に関しては30,000円前後が相場となり、これまで紹介した中では、料金は少し高め。

また、家電量販店の場合、搬入の難易度が高い吊り上げ作業は断られる傾向にあるようです。これは破損や傷が付く事によるトラブルを未然に防ぐためで、クレーム対策といえるでしょう。

「引越しをキッカケに新たに冷蔵庫を買いたい!」という方で、吊り上げ作業が必要になる場合は、事前に家電量販店とも相談が必要です。そのまま家電量販店にお願いできれば良し、むずかしい場合には別途業者を探す必要が出てきます。

冷蔵庫の吊り上げ料金を安くするコツ

吊り上げ、吊り下げの料金に関わるのは「スタッフの人数」「クレーンの使用の有無」だというお話は前述のとおり。

そのため、料金を安く抑えたいと考えた場合、スタッフ1人当たりの料金が安い業者を選んだり、クレーンの使用が必要か不要かをしっかり見極めることが大切です。

しかし、引越しなども同様ですが、依頼者ひとり一人の状況や住宅環境などによって金額に違いが生まれるため、正確な料金を知るためには見積りを出すことが必要不可欠です。

そこで最も大切なのは1つの業者で即決しないということです。比較することでサービス内容に納得できるかどうかも確認でき、見積りを複数取ることで、適正価格がわかります。場合によっては値段交渉も可能かもしれません。自分自身がきちんと納得できる料金で作業を行ってもらえるようにしましょう。

引越し前に冷蔵庫を吊り上げ搬入できるかチェック!

プロの業者とはいえ、どんな状況でも「吊り上げ」「吊り下げ」による搬入・搬出ができるというわけではありません。「吊り上げ」「吊り下げ」を行うための必要条件や、断られるケースなど依頼をする前にしっかり頭に入れておきましょう。

「手吊り」のチェックポイント

手吊りの場合は、搬入する場所(ベランダやバルコニー)の真下に作業スペースがあることが重要です。ベランダの下に1階の軒先が突き出てしまっている環境であったり、1階部分が煩雑になっている状態では吊り上げが困難となります。

また、3階以上の場合や、450リットルを超えるサイズの大型冷蔵庫は、手吊りでの搬入を断れられるケースが多くなります。

「クレーンでの吊り上げ・吊り下げ」チェックポイント

クレーン車を使用する場合、搬入する場所が道路に面していることが最重要となります。クレーン車が入れる私有地(庭など)が1階部分にある場合は別ですが、基本的には道路沿いであることが必要と、頭に入れておきましょう。

もちろん、道幅の問題で車の通行が不可能な場合や、交通量が多く長時間の停車が出来ない場合は断られてしまう可能性が高くなります。

まとめ

冷蔵庫の吊り上げについて、料金相場などの解説をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。引越し業者以外で吊り上げを行っている業者の紹介もしましたが、技術的な信頼性を考えると、吊り上げの場数を踏んでいる引越し業者に依頼するのがおすすめです。いずれにせよ、業者によって料金の設定もまちまちですので、見積もり複数社に依頼し、納得できる業者を選びましょう。

また、引越しのタイミングで冷蔵庫を買い替えるという方も多いので、見積りを出してみて「これなら新品を買った方がいいかも…」という場合は、買い替えを視野に入れるのも1つの選択です。

いろいろな選択肢を頭に入れて、最終的に納得できる方法を選ぶ事が大切です。今回の記事が、お財布に優しい引越しの参考になれば幸いです。

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