「引っ越しの単身パックは格安」というイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか?
たしかに一人暮らしの引っ越し用として使われる単身パックは、一般的な引っ越しプランより料金は安いです。しかし積載量が少なく、オプションをつけると逆に割高になってしまうケースもあります。
そこで本記事では、引っ越し業者5社の単身パックの積載量や料金、オプションなどを徹底比較していきます。
単身者が格安で引っ越せる「単身パック」ってなに?
引っ越し業者が提供する「単身パック」とは、決まった大きさのコンテナボックスに荷物を積み込んで運ぶ、荷物が少ない方向けのサービスです。
各社のコンテナボックスの大きさは違う
「単身パック」といっても、引っ越し業者によってコンテナボックスの大きさはさまざま。
SサイズとLサイズの2種類のコンテナボックスを用意している業者もあれば、ワンサイズしかない業者もあります。
単身パックの料金設定は、コンテナボックス1個当たり「〇〇円」というもの。ボックスが2個になれば、料金は単純に2倍になります。個数は2個まで、など制限がある場合もあるため条件はきちんと確認しましょう。
費用は固定ではない
単身パックは、トラックに荷物を積み込んで運ぶ一般的な引っ越しより料金が格安です。
しかし単身パックの費用は固定ではなく、繁忙期や土日祝、時間帯によって割り増しになります。
「〇〇円~」と基本料金を設定している業者もあれば、引っ越し業者の空き状況によって変わる“時価”としている業者も。
日にちや時間帯によって料金が変わる点は、一般的な引っ越し料金と変わりません。
5社の単身者パックを徹底比較
引っ越し業者 | ボックス 幅×奥行×高さ | 料金 | オプション・ その他 |
日通 | Sサイズ 108cm ×74cm ×155cm Lサイズ 108cm ×104cm ×175cm | Sサイズ 16000円~ Lサイズ: 18,000円~ | ・夜間+2,000円 ・土日祝+2,000円 ・繁忙期+5,000円 ・梱包材別途 ・洗濯機取り付け 別途 |
ヤマトホームコンビニエンス | 104cm ×104cm ×170cm | 同一市内 17,000~ それ以外 26,000円~ | ・繁忙期+5,000円 ・洗濯機取り外し +1,500~3,000円 ・洗濯機取り付け +3,000~7,500円 |
プロスタッフ | 大物家具4点 +小物20点 | 15,000円~ | ・繁忙期は単身者 パック不可 ・土日祝追加 料金なし ・階段なしの場合 3階以上は1階ごと +2,000円 ・エレベーターありの場合 3階以上 +2,000円 11階以上 +6,000円 ・梱包材別途+4,000~6,000円 |
サカイ引越センター | 105cm ×75cm ×144cm | 要見積もり | ・梱包材別途 +3,000~6,000円 |
ハトのマークの引越センター | 104cm ×74cm ×146cm | 要見積もり | 要問合せ |
料金が明確なのは日通・ヤマト・プロスタッフ
サカイ引越センターと、ハトのマークの引越センターの単身パックは、「〇〇円~」からと定められていません。その都度、見積もりを取らなければ料金はわからないということです。
ただ、だからといって、金額を提示している単身パックより高いと決めつけるべきではありません。
そもそも引っ越し料金は、「荷物量」「移動距離」「引っ越し日時」で変動します。
単身パックは荷物量が固定されていますが、距離や日時によって金額に差が出る方がむしろ一般的です。
基本料金が決まっている単身パックも、オプション料金が細かく決められているので、いざ申し込んだら「予想外に高額!」なんてことも考えられます。
そのため「単身パックで引っ越す」と決めたとしても、必ず各社の見積もりを取るようにしましょう。
コンテナボッスに積める荷物量
上記は、日通のLサイズのボックスに積める荷物量の一例です。
- 単身者用冷蔵庫
- 電子レンジ
- 単身者洗濯機(4キロ)
- 20インチの薄型テレビ
- 掃除機
- テレビ台
- カラーボックス3段
- 布団
- 段ボール(54cm×34cm×32cm)5個
- 姿見
以上のような荷物が積み込めます。
サカイ引越センターとハトのマークの引越センターはコンテナボックスのサイズがひと回り小さいので、洗濯機など大型の積み込みはボックスが2つ以上必要になるでしょう。
積載量が多いのはプロスタッフ
プロスタッフの単身パックは、コンテナボックスに積み込むという方法ではありません。
プロスタッフの「単身パック」の場合、積載量は「大物家具4点+小物20点」なので、以下のような荷物が積み込めます。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- テレビ台
- 布団
- こたつ
- テレビ
- 電子レンジ
- 段ボール10個
- 衣装ケース3個
「単身パック」だけでなく「単身プラン」も比較して引っ越し料金を格安に!
「単身パック」といっても、各社によって料金も積載量も異なるため、事前の見積もりを取ることが大切だとお伝えしました。また「単身パック」とあわせて検討するべきなのが、「単身プラン」です。
ややこしいですが、「単身パック」と「単身プラン」は違います。「単身パック」はコンテナボックスなどの決められたサイズに積載するサービスですが、「単身プラン」は、各社が単身者(一人暮らし)向けに格安で提供している引っ越しプランのことです。
基本的に単身パックより高額になりますが、段ボールなどの梱包材が無料だったり、洗濯機取り外しサービスが無料だったりします。
結果として単身パックにオプションをつけるより格安で引っ越せることもあります。
- 単身パックでは荷物が積みきれない
- ベッドやソファーなど大型家具がある
という人は、単身パックではなく、単身プランでの引っ越しを検討してみましょう。
単身者の引っ越し料金相場
※引越しラクっとNAVIでの引っ越し実績データ(2017年1月1日~2019年6月30日)がもとになっています。
※引っ越し見積もりは諸条件で変動しますので、実際の料金は見積もりをとって確認してください。
複数社から見積もりを取って最安をチェック
引っ越し料金には相場がありますが、前述の通り、引っ越し料金は「荷物量」「移動距離」「引っ越し日時」で変動します。
あなたの荷物量、あなたの移動距離、あなたの希望日時で一番格安な業者を見つけるには、各社の見積もりを取るしかありません。
見積もりを何社も取るときは、引越しラクっとNAVI ®をはじめとする一括見積もりサービスをご活用ください。
まとめ
単身パックはたしかに格安ですが、時期や荷物量によっては必ずしも最安値とはならないことにご注意ください。
最初から「単身パックにするんだ」と決めつけず、各社の料金を比較してみましょう。