夫婦やカップルなど、大人2人の引っ越しにはいくらかかるかご存知でしょうか。新しい生活をスタートするには、引っ越し料金のほか、住宅の初期費用や家具・家電の購入費など、なにかとお金がかかるもの。引っ越し料金はなるべく安く抑えたいですよね。今回は、2人暮らしの引っ越し相場と、引っ越し料金を抑えるコツを紹介します。
2人の引っ越しも基本は一緒。料金は、移動距離や荷物量、時期によって変動
引越会社は、引っ越し料金をどのように決めているのでしょうか。そもそも引っ越し料金には、「定価」というものがありません。各引越会社が、それぞれの基準によって料金を決めています。
- 現住所から新居までの移動距離
- 作業員の人件費
- エアコン設置、自動車輸送などのオプションサービスの有無
- 引っ越し時期
- 休日や早朝、深夜などの引っ越し日時
さまざまな要素によって算出されるのです。なかでも、引っ越し料金が大きく変動するポイントは「移動距離」と「引っ越し時期」です。
遠距離の引っ越しほど高くなる
引っ越し料金に距離は大きく影響します。新居までの移動距離が長ければ長いほど、トラックや作業員の拘束時間は長時間に。場合によっては高速道路料金もかかることから、当然高額になります。
コンシェルジュ付き引っ越し見積り一括サービス「引越しラクっとNAVI」の引越し実績では、2人暮らしの場合、同一都道府県内の引っ越し相場平均は5万2000円ほど。一方、ほかの都道府県への引っ越し相場平均は10万4000円と、およそ倍の料金がかかることがわかります。
繁忙期は、相場より2~3割アップ
引っ越しをする時期によっても、引っ越し料金は大幅に変わります。一年のうち、入学や就職など引っ越し件数が増える3月から4月にかけては、引っ越し業界の「繁忙期」。引っ越し件数に比例して料金も高騰し、そのほかの「通常期」に比べて、2割から3割ほど高くなってしまうケースも。
また、「繁忙期」ほどではないものの、異動の時期で転勤する人が増える9月も引っ越し料金が上がります。引っ越し料金を抑えたいなら、これらの時期は避けたほうがいいでしょう。
反対に、引っ越し件数が少ない夏場は狙い目。暑い時期の引っ越しは準備が大変ですが、一年の中で比較的安い料金で引っ越しができますよ。
2人暮らしの引っ越し料金を相場より安く抑えるコツ
少しでも引っ越し料金を安くするために、2人暮らしの引っ越しの節約ポイントをおさえておきましょう。(
引っ越し料金の安い時期や曜日を選ぶ
前述の通り、3月から4月にかけての「繁忙期」、転勤の多い9月は、引っ越し料金が高騰します。
また、曜日によっても引っ越し料金は変わります。会社や学校が休みになる土曜・日曜は引っ越しが集中し、料金は高め。月曜・金曜は、週末と絡めて引っ越しの準備や片付けをしたい人が休みを取ることが多く、ほかの平日よりも料金が高くなりがちです。2人の予定が合うなら、週の真ん中である火曜・水曜・木曜を選ぶと、比較的安い料金で引っ越しできます。
- 料金が高め:土曜・日曜
- 他の平日より高め:月曜・金曜
- ねらい目:火曜・水曜・木曜
午後指定便やフリータイム便を選ぶ
時間帯によっても引っ越し料金は変動します。人気の時間帯は、朝。午後に新居の片付けをしようと、午前スタートの引っ越しを希望する人が多いため、引っ越し料金は高くなります。反対に午後便は引っ越し件数が少ないため、料金も比較的安く抑えられます。
また、時間を指定しない「フリータイム便」もおすすめです。引越会社に作業開始時間を任せることになりますが、一般的には引っ越し日の前々日から前日には、作業開始時間の連絡が入るので安心です。時間の融通がきくのなら、こういったサービスも上手に利用してみましょう。(
不要品を処分して荷物の量を減らす
当然ながら、荷物の量が多いほどトラックのサイズが上がったり、作業員の人件費がかかったりするため、引っ越し料金は高くなります。引っ越し前に、不要なものは処分して荷物の量を少なくしておきましょう。
とくに気をつけたいのが、家具や家電などの大型荷物。いままで使っていた家具や家電を新居に持っていったけれど、サイズが合わずに結局処分した……というのはよくある話です。新居に合わない家具や家電は、引っ越しを機に買い替えるのもひとつの手。新たに購入した家具や家電を新居に配送してもらうことで、引っ越し料金を抑えることができます。
ただし、荷物量を減らしたからといって、トラックサイズに影響を与える量でなければ、引越し料金への影響はありません。「こんなに減らしたのに!」という量ではなく、トラックサイズの積載量から、考えるようにしましょう。
参考:私の荷物は、何トントラック?自分で引越しのトラックサイズを調べる方法(引越しラクっとNAVI)
引っ越し一括見積もりサイトを使う
引っ越し料金をできるだけ抑えるには、複数の引越会社から相見積もりを取るのが得策です。引っ越し料金には定価がなく、引越会社によって料金に大きな差が出ます。複数の引越会社から見積もりを取れば、自分たちの引っ越しをいちばん安く請けてくれる会社がわかるというわけです。
そこで便利なのが、ネットで簡単に複数の会社の見積もり比較ができる、引っ越し一括見積もりサイト。いろいろなサービスがありますが、とにかく手間を減らしたい方や、細かなこだわりをお持ちの方は、コンシェルジュ付き引っ越しサービス「引越しラクっとNAVI」がおすすめ。
中立の立場である専任のコンシェルジュが、各引越会社と連絡を取ってくれるので、何本もの営業電話に悩まされることはありません。わからないことや、聞きづらいこと、オプションの相談なども、コンシェルジュにすればOKです。2人の引っ越しにぴったりな引越会社を見つけることができますよ。