夫の転勤が多いと働けない?転勤族妻の仕事事情

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転勤妻の仕事事情

「転妻」という言葉をご存知でしょうか。これは「転勤族の夫と結婚した妻」のこと。夫に転勤の辞令が出たら、引っ越し準備や子どもの転校手続きなど、転妻にはやらなければならないことがたくさん。仕事をしていたら、なおさらかもしれません。では、転妻は自身の仕事についてどう感じているのでしょうか。今回は、転妻の仕事事情に迫ります。

転勤族の妻は、働きたくても働けない?

夫の転勤が決まるたび、引っ越しをすることになる転妻。ようやく慣れた土地を離れて、新しい土地での暮らしを始めるのは、なかなか大変です。そんな苦労が絶えない転妻の悩みのなかでも多く挙げられるのが、自身の仕事のこと。転妻は仕事に対して、どんな悩みを抱えているのでしょうか。

夫の転勤前は、仕事をしていた転妻が多数派

東急住宅リースの「ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査2019」によると、「夫の転勤前には自身も仕事をしていた」と回答した転妻は、6割を超えました。自身も仕事をしていた転妻が多数派であることがわかります。

仕事がしたくても、正社員として働きづらい

仕事をしていた転妻の悩みで最も多かったのは、雇用形態に関するもの。「辞める可能性があると思うと正社員として働きづらい」と答えた転妻は5割を超え、「夫が転勤族だと正社員として採用されづらい」と答えた転妻も4割以上でした。転妻は、正社員という雇用形態に難しさを感じていることがわかります。

また、「辞める可能性があると思うと仕事に打ち込めない」と回答した転妻も3割以上という結果に。夫の転勤が、自身の仕事に対するモチベーションに影響していると感じた転妻も多いようです。

さらに、「せっかく築いたキャリアを継続できずにくやしい」、「夫ばかりキャリアを継続してズルいと思う」という声も。キャリアを積み上げるのがなかなか困難な、転妻のリアルな仕事事情が垣間見られます。

転勤族の妻だって仕事がしたい!転妻におすすめの働き方

夫の転勤による引っ越しが多い転妻は、「仕事がしたくても採用されないのでは」、「せっかく仕事を覚えても続けられない」など、転妻ならではの理由で働きにくさを感じているようです。でも、働く意欲があるのに仕事ができないのは、とても残念なこと。近年、女性が活躍できる職場はますます増えています。

そこで、転妻でも仕事がしやすいおすすめの働き方をラインナップしました。仕事をするのは無理だろうと諦めずに、自分にフィットした働き方を探してみましょう。

契約社員、派遣社員

短期の契約で働くことができる、契約社員や派遣社員。万が一、夫に急な転勤の辞令が出ても、契約が短期間のため、正社員ほどまわりに迷惑をかけることなく済みそうです。契約社員は就業先と、派遣社員は派遣会社と、それぞれ雇用契約を結ぶことになります。派遣社員の場合、全国展開している派遣会社に登録すれば、転居先でも新しい仕事を探しやすいでしょう。

登録制アルバイ

週1日だけ、午前中のみなど、契約社員や派遣社員よりも、さらに手軽にフレキシブルな働き方ができるのが、登録制アルバイト。オフィス事務や倉庫での軽作業など、未経験者でもできる仕事が充実しています。キャリアアップはあまり期待できませんが、家事や育児とのバランスがとりやすい働き方です。

全国展開するチェーン店のパート・アルバイト

コンビニ、ファストフードショップ、ファミレスなどの大手チェーン店なら、仕事内容やマニュアルは全国共通。夫の転勤で引っ越しても、イチから覚えなおす必要がありません。接客業が中心で、事務職などを希望している人の場合はなかなか難しいですが、シフト制が多く、家事や育児、プライベートと両立しやすいメリットがあります。

資格や専門性を生かした仕事

看護師や保育士、介護福祉士など、資格を生かした仕事は、全国どこででもニーズがあります。また、人事や広報など、企業の中で培った知識や経験も、その人のキャリアとして重宝されるもの。夫の転勤で引っ越したとしても、新しい土地で専門性を生かした仕事を繰り返せば、着実にキャリアが積み重ねられます。

在宅ワーク・自営の仕事

家事や育児の合間に自分のペースで働けるのが、在宅ワークの魅力。データ入力やライティングなどが人気です。クラウドソーシングサービスの充実でWEB上での仕事の受注ができるようになり、どこに住んでいても働くことが可能。転勤で引っ越したとしても、そのまま仕事を続けられます。

また、料理教室やネイルサロンなど、女性に人気のスキルや知識を生かして、自宅に教室・サロンを開くのもおすすめ。在宅ワークと同じく自分のペースで仕事ができるうえ、仕事を通して新しい土地に早くなじめる良さもあります。