引越し荷造り代行サービスとは? 費用と選び方まとめ

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引越しの荷造り

引越しの大仕事「荷造り」。引越し先や引越し業者を決めたあと「荷造り代行サービス」があるのをご存知ですか? 引越会社のおまかせプランとはどう違うのか、サービス内容や料金、メリット、デメリットをわかりやすくまとめました。荷造りする時間の余裕がない方、片付けや梱包が苦手という方は、ぜひチェックしてみてください。

引越しの荷造り代行サービスとは?

荷造り代行サービスとは、その名のとおり引越しにおける荷造りを代わりに行ってくれるサービスのこと。今回は、引越会社の「おまかせプラン」などではなく、「荷造り代行」を行っている業者を中心にご紹介します。

「引越しの荷造り代行」利用者一例

  • 仕事が忙しくて荷物をまとめる時間がない方
  • 子どもが小さいので、荷造りがはかどらない方
  • 荷造りをするのは、体力的につらい方
  • 荷造りが苦手なので、代わりにやってほしい方

荷造り代行サービスを利用する理由はさまざまですが、時間がなかったり、体力的につらいなどの理由から依頼する方が多いようです。

家事代行などを行っている、いわゆる便利屋が業務の一環として行っていることが多く、元々引越し業者だったという会社も存在しています。

「荷造り代行」といっても、荷造りだけでなく、引越し後の荷解きや、不用品処分などを請け負ってくれる業者もあるので、 依頼したい内容にあわせて選んでみましょう。

荷造り代行サービスの内容

「荷造り代行」といっても、サービス内容は荷造りだけではなく、荷解きまでお願いすることもできます。ただ、配送作業や設置作業などは、基本的に行っていない場合が多くなります。

しかし、便利屋の一環で荷造り代行を行っている場合は、、その会社が行っている作業の範囲であれば、別件でも依頼する事は可能です。

また、作業時は依頼者の立会いが必要ですので、「仕事があるので、梱包しといて下さい」というわけには行きません。

引越会社との違い

引越会社でも荷造り代行のサービスを行っていますが、引越し業者と荷造り代行業者を比較したときに、最も異なる点は料金の違いです。

料金の目安を挙げますと、引越し業者に依頼した場合は30,000円~50,000円ほどかかり、荷解きまで依頼した場合はさらに上乗せされる形となるようです。

それに対して荷造り代行業者の料金設定は、スタッフ1名3時間で15,000円ほどと割安です。ただし、交通費が別途かかることが多いので、必要料金はあらかじめ確認しておきましょう。

「荷造り代行」サービスの質は大丈夫?

「荷造り代行」サービスを展開しているのは、家事代行サービスを行っている会社が多いため、片付けの技術は安心してまかせられることがほとんど。家事の心得があるスタッフが荷造りを担当してくれるのは、心強いですね。

引越会社でも、家事や片付けが得意なスタッフによる荷造り・荷解きサービスを展開しているところもあります。どちらにしても、どんなスタッフが荷造りをしてくれるのか、サービス内容をよく確認しましょう。「ただ詰めるだけ」とプロによる荷造りは、満足度に大きな違いがあります。

自由度が高め。当日依頼が可能なことも

なお、「荷造り代行」サービスのうれしいところは、当日でも受付可能なことが多いという点。急な依頼がむずかしい引越会社との大きな違いのひとつです。

引越しの荷造り代行サービスを利用するメリット・デメリット

荷造り代行サービスのメリット

料金を安く抑えられることがある

引越しの荷造りを依頼する場合、荷造り代行サービスを利用した方が、費用を安く抑えられる可能性が高め。もちろん自分で行えば無料ですので、自分で梱包するに越したことはありませんが、「時間がない」「体力的に厳しい」など、自分での荷造り・梱包がむずかしい場合、安く抑えられるのはありがたいですね。

料金体系が分かりやすい

引越会社に荷造りを依頼する場合、他のオプションなどの料金と一緒に明細が出されて「荷造り費用がいくらか」がわかりづらい場合があります。

その点、荷造り代行の場合は、その部分だけを依頼することもあり、料金体系がわかりやすいのがメリット。スタッフの人数と時間制になっていることが多いです(ただし交通費が別途かかる場合があるのでご注意ください)。

掃除やゴミ出しなどのサービスも

荷造りはもちろんですが、片付けた後の掃除やゴミ出しなども行ってくれる業者が多くあります。 サービスの時間内であれば柔軟に対応をしてくれるわけです。別途料金は必要となりますが、粗大ごみなどの処分も引き受けてくれるので、事前にどこまでお願いできるのか確認しましょう。

荷造り代行サービスのデメリット

ダンボールや緩衝材は自分で用意する必要がある

荷造り代行サービスは、あくまでスタッフの派遣がメインのため、荷造りに必要な資材などのオプションはない業者がほとんどです。

そのため、ダンボールは自分で用意する必要があります。引越会社に運送を依頼する場合は、引越会社のダンボールを使えばよいので問題ありませんが、「荷造り代行」のみを頼んで自分で引っ越すつもりの方は、ダンボール自体を、別途通販などで購入する必要があります。

エアキャップなどの緩衝材も自分で用意する必要があります。

依頼者に梱包の知識がある場合は良いですが、梱包の知識が無い場合は事前の準備に手間取る可能性が高いと言えるでしょう。

住んでいる地域がサービス対象エリア外のことがある

インターネットなどで検索して、「ここにお願いしたい」と思った業者があっても、自分の住んでいる地域がサービス対象エリア外ということがあります。

大手の便利屋などは広く展開していますが、引越会社と比較すると全国でカバーしきれていない地域が多いのが現状。遠方への派遣を行っている業者も、別途交通費などが掛かりますので、場合によっては引越し業者に頼むより割高になってしまう可能性もあります。

引越し荷造りの代行業者と費用一覧

それでは実際に、荷造り代行サービスを行っている業者や、業者が提示している費用目安を見てみましょう。

業者名 費用目安
イプニー 18,000円(4時間)
27,000円(6時間)
※延長30分2,000円
スタッフ1名
荷づくりサービスコンポ 24,000円~
1LDK・1DK程度
スタッフ2名
※荷造りスタッフは全員女性
ファミリーロマンス 15,000円
3時間
スタッフ1名

荷造り代行サービスを掲げている主な業者を、表にまとめました 。

基本的にはスタッフの人数と時間数で設定されていることが多く、スタッフが2名必要な場合はシンプルに費用も2倍になるという計算です (交通費は別途必要です) 。

「荷づくりサービスコンポ」に関しては、依頼可能なスタッフの最少人数が2名に設定されており、いわゆるパッケージ料金のような形式で、荷物の量などを目安に事前見積りをして料金が決まります。

時間で区切っている業者に関しては、延長料金を30分毎に設定している場合がほとんどですので、費用が割高になってしまわないように、大体の時間を目算しておく必要はありそうです。なお、上記の表はあくまでも目安ですので、見積りを取ってご確認ください。

引越し荷造り代行サービスの費用と選び方まとめ

引越しの荷造り代行サービスについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。最近では引越しに関する代行サービスが多岐にわたっており、引越し後のガスの停止立会いを代行してくれる業者もあるようです。

引越し費用を安く済ませたい場合、自分でできる作業は自分で行なうが基本ですが、「どうしても無理!」というときは、代行サービスや引越会社のオプションを頼ってみてはいかがでしょう。

時間はとても大切です。仕事で忙しい方、片付けが苦手で手間取ってしまう方、力仕事など体力的にむずかしい方など、代行サービスで時間と労力を買うのは合理的な選択肢のひとつといえそうですよ。