引っ越し時にやっておきたい部屋の防音対策

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部屋の防音対策

マンションやアパートの騒音対策には、「マットやカーペットを敷く」など、あとからの設置が大変なものもあります。入居前に防音のことまで考えて荷物を運び入れる前に対策するのがおすすめ。今回は引っ越しのタイミングでできる防音策を紹介します。

壁の防音性を確認

防音策を講じる前に、まずは入居する部屋の防音性を確認しておきましょう。木造や軽量鉄骨のアパートよりも鉄筋コンクリートのマンションの方が防音性能は構造的に防音性能は高くなります。ただ、安い賃貸マンションでは、隣室との間の壁に防音対策が施されていないこともあるので注意が必要です。

壁が防音構造になっていない場合は、壁を叩いてみると軽い音がするので、ある程度確かめられます。防音構造の壁は、内部に吸音材のグラスウールが石こうボードに挟まれたものが入っています。

隣室の間取りも重要

騒音対策の面から家具の配置を考える上では、自分が住む部屋だけでなく、両隣の住戸の間取りを知ることも重要になってきます。たとえば、隣の住戸のリビングが自分の寝室と壁越しに隣接しているような場合は、隣の生活音が伝わってくる可能性が高くなります。一方、隣の住戸と接する側にクローゼットが備え付けられていれば、生活音は伝わりにくくなります。

部屋探しの時点で確かめられなかったとしても、入居前に不動産仲介業者に両隣の間取りについて確認しておきましょう。

防音マットやカーペットを敷く

床がフローリングである場合には、どうしてもスリッパのパタパタ音や子どもが走り回る音、掃除機をかける音、ものを落としたときの音などが階下に響きやすくなります。カーペットを敷けば、こうした衝撃音はある程度緩和されます。

階下への振動音を防ぐ防振対策としてより効果が期待できるのは、ゴム製の防音マットです。これらの上にカーペットを敷くか、「防音カーペット」として市販されている製品を使うとよいでしょう。これらはかなりの重量があって敷くのは大変な作業になるので、入居の際、家具を搬入する前に敷き詰めておきましょう。

コルクマットも同様に防振対策に役立ちます。木の床に比べて素材が柔らかいので、小さい子供がいる家庭にも安心です。

これらを敷いておけば、階下への音漏れ対策になるだけでなく、床の傷を防ぐのにも役立ちます。ただ、防音マットや防音カーペットにはかなりの厚みがあるので、床との段差ができる点には注意しましょう。

隣と接する壁際にテレビやスピーカーを配置する

隣の住戸と接する側の壁にテレビやオーディオのスピーカーを設置すれば、それらが鳴っている間は隣からの音が聞こえにくくなります。大画面テレビであれば防音壁の役割も果たせます。

ただし、自分さえよければOKという考え方はもちろんご法度!
音量にも気をつけて、隣の部屋に迷惑をかけないように気をつけましょう。

隣への音漏れが気になるようであれば、スピーカーを壁から少し離すだけでも、音漏れは軽減されます。テレビやスピーカーの後ろの壁に防音シートを貼ってもよいでしょう。

本棚やたんすを防音壁代わりに

壁に大型の本棚を設置するのも、防音対策ではおすすめ。
大量の本で埋め尽くせば、知的な雰囲気を演出できるうえ、防音壁の役割を果たします。たんすなどの大型家具を置いてみてもよいでしょう。

ベッドは隣のクローゼットと接する位置に

隣の間取りを確認する必要がありますが、ベッドを隣の住戸のクローゼットが壁越しに面する位置に配置するのも防音対策では有効。
就寝時に隣からの生活音が軽減されます。

いすの脚にゴムやフェルトを貼る

食卓などのいすを引く音は、夜中だと意外と階下に聞こえてしまいます。
いすの脚の底面にゴムやフェルトを貼っておけば、音漏れ対策になるうえ、床の傷を防ぐのにも役立ちますので、活用しましょう。

防音カーテンを使う

新しい部屋に合わせてカーテンを購入する場合、日差し対策の「遮光カーテン」のように、「防音カーテン」を検討してみてもいいかもしれません。

防音カーテンは、生地を特殊な織り方にして吸音効果を持たせたり、アルミニウムや酸化チタンなどをコーティングすることで遮音効果を持たせたりした製品です。

一般のカーテンに比べると割高ですが、防音カーテンで窓を覆うことにより、空気を伝わってくる人の声などを軽減することができます。

ただし、工事の音や車の音など周波数の低い音にはあまり効果がありません。生活音の軽減用として試してみてください。

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