上京して一人暮らしするときによくある失敗

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今回は、進学や就職ではじめて東京に出てきた人が陥りがちな失敗例と対策について紹介します。よくある失敗を参考に状況準備を進めてください。

【失敗】土地勘がないため、安さで決めたら治安が悪かった、居住向きではなかった

東京は地方に比べて格段に地価が高く、その分家賃も高いので、部屋探しをする際に驚く方も多いでしょう。そんな中で、都心からそう離れてもいないのに格安の物件を見つけ、住んでみたら治安の悪い地域だったという失敗例です。

地元であれば「あの辺は治安が悪い」とされる地域がわかりますが、慣れない東京の地域ごとの街の雰囲気を、上京前に知ることは簡単ではありません。

都内在住の知り合いがいるなら候補地について相談してみましょう。なお、最新の地域ごとの犯罪発生状況については、警視庁の公式サイト内にある「犯罪情報マップ」で知ることができます。

部屋探しの際には、こうした情報も参考にするとよいでしょう。

同一区内でも町の雰囲気には違いあり

東京には治安の悪そうなイメージの区もあります。しかし、東京都の特別区といってもそれぞれに10万人から100万人近い人が住んでおり、中には世田谷区のように政令指定都市並みの人口を持つ区もあります。あまり区のイメージだけにとらわれすぎないようにしたほうがよいでしょう。

たとえば歓楽街のイメージの強い新宿区ですが、そうした地区は新宿駅周辺のごく一部だけで、区内には閑静な住宅街もあります。京浜工業地帯や町工場のイメージが強い大田区にも、高級住宅地として知られる田園調布があります。

とくに東京の中心部は、下町の低地と山の手の台地が複雑に入り組んでおり、地下鉄の駅前はごみごみしていても、ちょっと坂を上っただけで静かな住宅地に変貌することがよくあります。

ちなみに、治安が悪いというイメージで語られることが多い足立区ですが、2019年9月末現在の犯罪発生状況を見ると、人口比での犯罪発生率は23区内で14位と、むしろ低い方です。


【失敗】幹線道路沿い、学生街で、常にうるさく、静かな環境とは程遠かった

幹線道路沿いや首都高の高架の近く、あるいはマンモス大学の近くに住むと、夜間に騒音に悩まされることがよくあります。

とくに学生街の近くでは4月から5月の新歓コンパの季節ともなると、夜中まで校歌や応援歌を高歌放吟して大騒ぎする学生たちに悩まされます。

ただ、学生街の近くに住むと学生向けの安い食堂や古本屋などもあるなど、暮らしを楽しめる場合もあるので、一概に住まない方がいいとは言い切れません。

【失敗】最寄り駅付近に、スーパーなどがなく買い物が不便。もしくは高級スーパーのみでつらい

地方都市では中心市街地の商店街が郊外の大型ショッピングセンターに客を奪われてシャッター通りと化している風景をよく見かけますが、東京では昔からの商店街がまだまだ元気です。

そのせいか大型スーパーが出店しづらく、日々の買い物は商店街か品ぞろえの悪い小さいスーパーで済まさざるを得ないこともあって、帰宅が遅い人にとっては買い物に不便な場合もあります。

また、地域によっては、近隣に高くて品ぞろえの少ない高級スーパーしかないところもあります。

その代わり、23区内では宅配のサービスが充実しています。大手通販サイトのほか、家電製品についてもヨドバシカメラなどは注文の翌日に無料配達してくれるので便利です。こうした宅配サービスを活用するとよいでしょう。

【失敗】物価が高く、生活費が想定よりも高い

おそらく日用品や食べ物については、東京と地方で物価の差はあまりないはずです。大きく違うのは住宅の家賃。あとはランチ代でしょうか。

オフィス街などで昼食を取る場合に、安い店がなかなか見つからないこともあって、東京は物価が高いと感じるのかもしれません。

家賃に関しては、勤務先から住宅補助が出ない場合は諦めるしかありません。学校や職場から離れた駅でも安価な場所を探すか、駅からの距離が遠い物件を探すなどして調整しましょう。

職場などでの昼食に関しては、最近はオフィス街でも500円程度で買えるお弁当のワゴン販売が隆盛を極めており、職場の机でお弁当を食べる人も多くいます。こうしたワンコイン弁当の活用のほか、自宅からレトルトご飯と缶詰のタイカレーなどを持ってきて食べている人もいますので活用しましょう。

【失敗】沿線の混雑具合を確認しなかったため、通学・通勤ラッシュが苦痛

東京の通勤ラッシュは、20年前や30年前に比べると輸送力増強に伴い大幅に緩和されています。それでもはじめて地方から出てきた人にとっては苦痛に感じることはあるでしょう。

最近では郊外からの長距離通勤を避ける都心回帰の傾向も強まっています。部屋探しをする際は、通勤・通学で使う路線について、どの程度混み合うか、どこの駅で乗客が減るかなども事前に調べておきましょう。

【失敗】学校や会社まで乗り換えがある路線に住んだら、思いのほか通学・通勤が大変

東京の地下鉄のターミナル駅には、本来は別々の駅であるべきところを地下通路で無理やりつなげたような駅も多くあります。そのため、乗り換えの際は改札を出てから10分以上歩かなければならないような場合も。通勤・通学経路に乗り換えがある場合は、乗換駅でのホーム間の距離も調べておきましょう。なるべくなら乗り換えなしで通勤・通学先に行けるような所に住むとよいでしょう。

【失敗】ハザードマップなどを確認しなかったため、雨、台風などで水没可能性が高いエリアだった

 東京東部の低地帯に位置する江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)には、大規模水害によって浸水する可能性のある地域もあります。 

また、東京の中心部でも、たとえば神田川流域は昔からよく大雨ではんらんし、一帯が浸水したり、神田川の上を通る地下鉄丸ノ内線が止まったりしていました。もっとも、東京では大雨の際に一時的に水をためる「地下神殿」とも呼ばれる貯水槽の整備が進められており、浸水リスクはだいぶ低くなりました。

いずれにせよ、部屋探しにあたってはハザードマップでその土地の安全性を確認しておくことが必要です。

まとめ

いかがでしたか? もし、想定していなかった失敗例が入っていただ場合は、いまから対策を考えましょう。住む場所に関しては、一度決めてしまうとそうそう簡単に引っ越せるものではないので、よく検討してください。楽しい東京生活が満喫できますように!

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