引越し当日の移動はどうする? 電車? バス? 自家用車?

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引越し当日の移動方法

引越しで意外に忘れがちなのが、新居への交通手段。引越会社のトラックには原則として同乗できないので、自分で移動手段を考える必要があります。新居でスムーズに荷物の搬入作業を始めるためにも、荷物を積んだトラックより前に新居に到着できるよう、余裕を持ってスケジュールを組みましょう。

引越しの予約段階で移動の手段・時間も考えよう

旧居で荷物の運び出し作業が終わった後も、ガスの閉栓への立ち会い、賃貸住宅であれば家主や管理人との立ち会い確認の作業が残っています。

一方、引越し先の新居では、引越会社のトラックよりも先に到着して、新居の鍵を開け、すぐに荷物の搬入作業が始められるよう準備しておく必要があります。

引越し会社からは、当日のトラック到着予定時刻が伝えられるので、自身の引越し先への移動にあたっては、これらを考慮した上で新居に到着する日時を決めておきましょう。電車やバスといった公共交通機関を使うのか、タクシーを使うのか、または自家用車で移動するのか、よく検討してください。

当日中の引っ越しが可能なのは移動距離150kmが目安

移動について考えておかなければならないのは、近距離よりも長距離引っ越しの場合です。長距離の引っ越しの場合、搬出日当日に引っ越しを終えることはできません。当日中に引っ越しができる距離の目安は、だいたい150kmまで。東京駅から、静岡県沼津港あたりや、栃木県の日光東照宮あたりまでのイメージです。

長距離の引越しの場合、通常は引越会社のトラックは翌日か、遅くとも翌々日には新居に到着できますが、搬入日は利用者の都合に合わせてある程度調整できます。長距離の自動車移動などで到着に時間がかかる場合には、トラックの到着を1日程度遅らせてもらうとよいでしょう。これらのスケジュールは、引越し予約の段階で決めておく必要がありますので、不安なときはその段階でよく相談するようにしてください。

自家用車での移動の場合

自家用車をお持ちの場合、近距離の引っ越しであれば、自家用車での移動が手軽です。ペットや貴重品、PCなどの精密機器を自分で運べるという安心感もあります。

しかし、新居まで長距離の移動となる場合は、自分で運転するのか専門業者に頼むのかを検討する必要があります。車やバイクは、引越し会社に運んでもらうことはできないため、引越し会社を通してか、独自に専門の輸送業者に依頼する必要があります。ただし陸送会社に運んでもらうこともできますが、個人負担だとそれなりの費用がかかります。

自分で運転する場合輸送業者に頼む場合
東京-大阪高速料金2万円程度 6万8千円程度

出典:専門業者か、引越し業者か? 引っ越しの車の輸送をどうする?

転勤で引越し費用が会社負担となる場合でも、自家用車については会社から、自分で運転して引越し先まで運ぶよう要請されることもよくあるので、早い段階で引っ越し会社に相談してみましょう。提携している業者がいるため、価格や注意事項などについて教えてもらえます。

ペットがいる場合は、自家用車移動もおすすめ

また、犬や猫などのペットがいる場合も、マイカーに乗せて運んだ方が、鉄道や航空機などの公共交通機関に比べてペットのストレスも少なくなります。最近は高速道路のサービスエリアやパーキングエリアにドッグランなどのペット用施設も充実しているので、移動経路の途中で休憩できる場所がどの程度あるのか、事前に調べておくとよいでしょう。

参考:大切なペットの引越し。犬や猫の輸送はどうすればいい?

自家用車で長距離移動するに当たっての課題は、公共交通機関に比べて到着時間が読みづらいことです。距離数と休憩時間からおおよその目安は立てられますが、渋滞や交通事故による通行止めなど、道路状況による遅延のリスクがあります。

カーフェリーを併用する場合は、渋滞などで出港地への到着が遅れて予定の便に乗れなかったりすると、目的地への到着が丸1日遅れてしまうという事態も想定されます。

予定よりも到着が遅れそうになった場合に、荷物の到着時間に迫られて焦ってスピードを出しすぎたり、十分な休憩時間を取らなかったりするのは危険です。そこで、自動車での長距離移動に当たっては、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要になってきます。

移動に時間がかかるのが予想されるなら、荷物の到着の方を遅らせてもらうようにしましょう。十分な休息を取りつつ、長距離のドライブを楽しみましょう。

公共交通機関での移動

飛行機や鉄道など公共交通機関を使って引越し先まで移動する場合、車での移動に比べれば時間は読みやすくなりますが、それでも事故や荒天などによる運休や遅延のリスクはあります。余裕を持たせた移動スケジュールを立てましょう。

新居の鍵については、取り出しやすい場所に保管して持参する必要がありますが、慌てていると引っ越し荷物の中に入れてしまったり、新居の鍵の入ったかばんを移動中の車内に置き忘れたり…などということもあります。新居の鍵がないと、荷物の搬入ができなくなるので気をつけましょう。

荷物搬入日の前夜には現着しておきたい

移動距離が150kmを超える長距離の引越しの場合、搬出した荷物を積んだトラックが新居に到着するのは翌日以降になるので、搬出当日はホテルなどに宿泊することになります。荷物の搬出作業が午前のうちに終わるなどして時間の余裕があれば、なるべくその日のうちに移動し、新居の近くで宿泊するのが安心です。

とくに自家用車を運転して移動する場合、長距離の運転をした後は疲れがたまるので、荷物到着日の前夜はホテルに宿泊して十分な休息を取り、当日の引越し作業に差し支えないようにしましょう。