何からすべき? 自分に合うシェアハウスの探し方

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自分に合うシェアハウスの探し方

近年人気が上昇しているシェアハウスですが、その特徴やクオリティーは運営事業者によって千差万別です。シェアハウスへの引っ越しを検討される場合は、自分に合っていて管理のしっかりした物件を慎重に探しましょう。

シェアハウスに何を求める?

シェアハウスと一口に言っても、その居住スタイルは物件ごとに多種多様。若い単身者向けが中心ですが、女性専用の物件もあれば、外国人が入居しているところ、シングルマザー専用のところ、高齢者向けのところ、ペットやバイクなど趣味を同じくする人々が住んでいるところなど、さまざま。プライベート空間である個室のタイプにしても、1人用のほか、2人部屋のところや、個室がなく数人が同じ部屋で寝起きするドミトリータイプもあります。

まずは、自分がシェアハウスでどんな暮らしを求めているのかを思い描くことから始めましょう。家賃の安さなのか、交通の便の良さなのか、気の合う友人を作って共同生活したいのか、あるいは異文化交流でしょうか? 自分の求める居住スタイルをしっかりと確認することから、シェアハウス選びがスタートします。

一般賃貸より注意。シェアハウスでは運営事業者選びが何より肝心

自分がどんなシェアハウスに住みたいのか考えが固まったら、ウェブサイトや不動産仲介業者を通じて物件探しを始めましょう! ここで何よりも重要なのは、どんな運営事業者が管理しているかという点です。

「賃貸で部屋を借りるとき、運営事業者とか気にしてなった」という方も多いかもしれませんが、シェアハウスでは必ずチェックしてほしいポイントです。

規制逃れの「脱法ハウス」が問題視

シェアハウスをめぐっては、まだ十分な法整備がされているとはいえないため、中には消防法などの規制逃れのためにオフィスや倉庫の名目で貸し出す「脱法ハウス」や、十分な居住空間のない悪質・劣悪な物件も存在することが報道され、問題になっています。

シェアハウスの間取りや駅からの距離、設備などももちろん重要ですが、めぼしい物件を見つけたら、どんな事業者が運営しているか、運営事業者がシェアハウスの維持管理をきちんと行っているかを必ず確認しましょう。

居住ルールや共用部の設備状況を確認

希望の物件を見つけ、安心できそうな運営事業者であることを確認できたら、ウェブサイトや仲介業者を通じて居住ルールを確認します。シェアハウスでは物件ごとに、居住に当たってのルールが異なっています。

ゴミ出しから、恋人や家族の宿泊可否など規約は事前に確認!

たとえば、掃除やごみ出しは運営事業者がやってくれるのか、それとも居住者が当番制で行うのか。また、女性専用のシェアハウスであれば、男性を宿泊させるのは禁止のはずですが、家族であれば許されるのか、あるいは共用のリビングルームに恋人を招き入れる程度ならOKなのかなど、トラブルを避けるため事前に細かく確認しておきましょう。

朝、洗面台が混んでて使えない!? 共用施設の数や場所も重要

シェアハウスでは、キッチンやお風呂、トイレが共用になっているため、その設置状況も重要です。朝の通勤・通学前の忙しい時間帯には、洗面台やトイレが混み合ってすぐに利用できないことも考えられます。2階建てのシェアハウスであれば、1階と2階の両方に洗面台やトイレが備え付けられていれば、より安心です。

シェアハウスの下見と入居申し込み

候補物件が自分に合いそうだとわかったら、実際にそのシェアハウスの下見をして、建物内部の状況のほか、どんな人たちが住んでいるのかや周辺環境を確認しましょう。

他の入居者については、プライバシーの問題もあって、運営事業者からはあまり詳しい素性は明かされない可能性がありますが、下見の際に実際に会うことができれば、自分と相性がいいかどうか、ある程度はわかるはず。運よく入居者の方と会えたら、シェアハウスの雰囲気や気になる点など、話を聞いてみましょう。

入居申し込み後には、入居希望者の審査あり

入居の意思が固まったら、入居申し込みをします。契約に当たっては、不動産仲介業者を通じた契約の場合には重要事項の説明があります。その際に、居住に当たっての細かい条件を再度確認しましょう。

ほとんどのシェアハウスでは入居希望者の審査があります。一般の賃貸住宅と違い、入居審査では家賃を毎月払えるだけの定期収入があるかどうかだけでなく、コミュニケーション能力や共同生活になじめるかどうかなど、入居希望者のパーソナリティーについても審査されるところが多くなっています。

この入居審査については、自分に合ったシェアハウスであるかどうかを、自分だけでなく運営事業者の側からも判断してもらえる機会と考えましょう。