9月は人事異動による転勤者の引っ越し、秋入学を控えた大学生の引っ越しが多く、シルバーウィークという大型連休もあることから、引っ越し業界で「第二の繁忙期」とも呼ばれる時期です。そんな繁忙期の9月の引っ越し料金は高いのでしょうか、安いのでしょうか。9月の引っ越し相場と、9月に引っ越しをするときの注意点を解説します。
9月は人事異動による引っ越しが増える時期
引っ越し業界にとって9月は、3月から4月にかけての「繁忙期」に次いで忙しい時期。「第二の繁忙期」とも呼ばれています。引っ越し件数と引っ越し相場は比例するものですが、9月の引っ越し相場はどうなのでしょうか。
まずは、一年の中で最も引っ越し料金が高い「繁忙期」の3月、4月と、それ以外の月を「通常期」とした単身引越しの距離別料金比較を見てみましょう。ここで紹介するデータは「引越しラクっとNAVI」で実際に引越しされた方の実データが元になっています(2017年1月~2019年6月実績)。
繁忙期と通常期の引越し相場(単身)
距離と価格が逆転していたり、価格差が大きかったり、割高な価格もあるなぁ…と思った方、その理由はこのデータが実際に引越しラクっとNAVIで引っ越された方のデータを元にしているから。
たとえば、15km以内のお引っ越しの繁忙期料金も、最安値は24,000円以下なのですが、最高値は22万円台。 しかも通常期の最高値で、繁忙期を上回る30万円台の金額になっています。荷物量が加味されていませんので、1人の引越し…といってもそれこそ1Rやほとんど荷物のないお引っ越しから、3LDK以上 (平米数がかなり広い) のお引っ越しまで入っているからです。
諸条件によって幅が出ていますが、通常期と繁忙期の料金差は明白。それらを踏まえたうえで参考料金としてご参照ください。では、9月はどうでしょうか?
9月の引っ越し相場(単身)
データ元:「引越しラクっとNAVI」実績データ(2017年1月~2019年6月)
第二の繁忙期と言われているといっても、3月、4月の繁忙期に比べると引っ越し料金がそこまで高くないことがわかりますね。
9月の引っ越し料金をできるだけ安くする方法
9月に安く引っ越しをするなら、狙うは前半!
9月に限ったことではなく、どの月も前半より後半のほうが引っ越し料金は高くなる傾向にあります。なかでも9月は、10月1日付けの人事異動による転勤者のファミリー世帯の引っ越し、秋入学を控えた大学生の単身の引っ越しが増えるため、後半以降、とくに最終週に引っ越しが多くなる月といえます。
後半にはシルバーウィークという大型連休もあり、土曜・日曜・祝日となると、さらに引っ越し料金はアップ。連休の前後も有休をとって引っ越し作業をするケースが多いため、引越料金が高くなる可能性があります。少しでも安く引っ越しをするなら、おすすめは前半。さらに平日を選んで引っ越しをするといいでしょう。
秋は大手は避けて、中小の引越会社を選ぶ!?
人事異動による転勤の場合、会社の経費で引っ越しをするので、連休中など、引っ越し料金が多少高くても希望の日時で予約するケースが多いようです。このとき、90%以上の企業が契約しているのが「大手」と呼ばれる引越会社。そのため、この時期の大手の引越会社は、引っ越し料金が高い法人の引っ越しを請けられ、単価の安い個人の引っ越しをたくさん請け負う必要はありません。
引っ越し料金をなるべく抑えたいなら、企業と契約しているこれらの「大手」を避けて、中小の引越会社に見積もりを取るのもひとつの手。中小であっても、法人対応実績がしっかりしている引越会社であれば、安くてスムーズな引っ越しをかなえられるかもしれません。
しかしこれはあくまでも一般論。刻々と状況は変わるため、トラックの空き状況含め、都度料金は変動。引越し一括見積もりサイトを使い、上手に料金比較をしましょう。
とはいえ、急いでいる、妥協はしたくないけど価格は抑えたい、 とにかくいろんな条件で相談したい、 という方は、自分で一社一社と交渉したり調べたりするのは負担が大きすぎます。そんな方は、専任の担当者があなたにかわって各引越し会社と交渉してくれるサービスが簡単。「引越しラクっとNAVI」を利用し、希望や条件をすべて1人に伝えて、あとはプロの技で最適な引っ越しをコーディネートしてもらいましょう。
9月に引っ越しをするときの注意点
9月に引っ越しが決まったら、どんなところに気をつければいいでしょうか。9月ならではの引っ越しの注意点について解説します。
引っ越しが増える時期。引越会社は早めに予約をしておく
前述の通り、9月は「第二の繁忙期」と呼ばれるほど、引っ越し件数が増える時期。条件のいい日時は、早々に引越会社の予約枠が埋まってしまう可能性があります。希望の日時に引っ越しをするには、早めに予約をするといいでしょう。スケジュールに余裕をもって予約をすることにより、引っ越し料金の値下げ交渉がしやすいというメリットもあります。
残暑が厳しい時期。熱中症のリスクに備えよう
年々、暑さが増している日本の夏。9月とはいえ厳しい残暑が続くため、熱中症のリスクも考えなければなりません。引っ越し作業中の旧居や新居ではエアコンを使えない場合が多く、部屋は蒸し風呂状態に。扇風機やうちわ、冷感グッズを用意する、スポーツドリンクなどでしっかり水分補給をするなど、熱中症対策を欠かさないようにしましょう。
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台風&秋雨前線のシーズン到来!雨対策を忘れずに
9月は台風が日本に上陸しやすく、また、秋雨前線による雨も多い時期。引っ越し日当日が雨になることも想定して、荷造りをすると安心です。絶対に雨で濡らしたくない荷物は、ビニール袋に包んでからダンボールに入れるなど、雨対策を忘れないようにしましょう。