転勤が決定!子どもを連れて家族で引越し or 単身赴任、どちらを選ぶ?

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家族で引っ越す? 単身赴任する?

夫に転勤の辞令が出たら、まず夫婦で話し合わなければならないのが、「家族一緒に引越しをするか、単身赴任か」。特に子どもがいると、子どもの転校や転園に関わることもあり、重大な問題ですよね。では、子どもがいる場合、家族一緒の引越しと単身赴任、どちらを選ぶ家庭が多いのでしょうか。今回は、転勤と引越し、子どもの関係について迫ります。

家族で引っ越すか、単身赴任か。決め手は「子どもの年齢」

夫の転勤が決まったら、家族一緒に引越しをするか、夫だけで単身赴任をするか、選択しなければなりません。子どもがいる家庭では、夫の転勤をどのように考えているのでしょうか。

転勤による引っ越し、夫も妻も家族一緒を望んでいる

東急住宅リースの「ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査2019」によると、「転勤の際、家族も一緒に引越しをすることが望ましいか」を聞いたところ、転勤経験のある夫の66.8%が「はい」と回答。転勤経験のある夫の妻(=転妻)にも同様の質問をすると、「はい」が78.2%で、夫も妻も、転勤による引越しは家族一緒が望ましいと考えている人が多数派だとわかります。

転勤の際、自身にとって現実的に望ましいのは、家族も一緒に引っ越しをすることか(ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査2019)

出典: ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査2019 (東急住宅リース)

直近の転勤では、夫の3人に2人が単身赴任!

ところが、直近の転勤経験の実態を見てみると、「家族一緒に引越し」は32.8%、「単身赴任」は67.2%という結果に。夫も妻も理想では家族一緒の引越しを望んでいるものの、夫の3人に2人が単身赴任を選択しているのが現実のようです。

子どもが就学する頃から、家族一緒の引越しが増える

では、子どもがいる家庭といない家庭で、その差はあるのでしょうか。直近の転勤で「家族一緒に引越し」を選んだのは、子どもがいる人で33.1%、子どもがいない人で31.6%と、大きな差は見られませんでした。

しかし、子どもがいる人のうち、子どもの成長段階に着目してみると、差があることがわかります。子どもが未就学児で「家族一緒に引越し」を選んだ人は22.2%なのに対して、子どもが小学生の人では33.3%にアップ。子どもが小学校に上がる頃から、家族での引越しを選ぶ人が増えていることがわかります。

さらに、子どもが中学生になると、大事な高校受験を控えた時期でもあるからか、「家族一緒に引越し」を選んだ人が42.0%と最高値に。子どもの就学状況、ひいては子どもの年齢が、転勤の際、家族一緒の引越しと単身赴任、どちらを選ぶか考える際の重要なポイントになるようです。


出典: ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査2019 (東急住宅リース)

転勤で引越しをしたとき、子どものストレスを和らげるコツ

家族での引越し選んだ場合、子どもは転校や転園をすることになります。子どもは大人に比べて順応性が高く、新しい環境にも慣れやすいと言われていますが、やはり仲のいい友達との別れはつらいですよね。ここでは、子どもが転勤先でストレスをためないように、親としてできることをラインナップします。

親がポジティブに、新しい環境を楽しむ

子どもは、親の態度や言葉に大きく影響されるもの。「学校になじめるかな」「お友達と離れて寂しくないかな」と不安ばかり抱えていると、その気持ちは子どもにも伝染してしまいます。子どもが心配になるのは親として当然ですが、「うちの子なら大丈夫」と信じてあげることも大切。親も転勤での引越しをポジティブに捉えて、新しい環境を楽しみましょう。

「お友だちできた?」と聞きすぎない

親としては、新しい学校や幼稚園、保育園のことが気になって、つい「お友達だちできた?」と聞いてしまいがちですが、ここはぐっとガマン。良かれと思ってかけた言葉が、思いがけず、子どものプレッシャーになってしまう可能性があります。新しい環境に慣れようと、子どもも子どもなりにがんばっているはず。子どもが焦らないように、ゆったり見守りましょう。

甘えてきたときは、ぎゅっと抱きしめてあげる

親、特に母親は、子どもにとっていちばんの理解者。子どもは新しい暮らしを楽しんでいても、ふと離ればなれになった友達や大好きだった場所を思い出して、寂しくなってしまうことも。子どもが甘えてきたときは、その寂しさを十分に共有して抱きしめてあげましょう。親はいつでもそばにいてくれる味方なんだとわかると、安心できるはずです。

単身赴任でも、子どもに寂しい思いをさせないアイデア

夫が単身赴任することを選んだら、妻と子どもは、夫と離れて生活することになります。今まで一緒に暮らしていた父親と突然離れて暮らすことになれば、当然子どもは寂しさを抱えてしまうもの。なかには、子どもが情緒不安定になってしまうケースもあります。子どもが少しでも寂しい思いをしないように、親としてできることをチェックしておきましょう。

ビデオ通話で、顔を見ながらおしゃべりする

パソコンやスマートフォンのビデオ通話機能を使えば、離れていても、お互いの顔を見ながら会話することができます。子どもにとって父親の顔が見られるビデオ通話は、声だけの電話よりも距離が近くに感じられて安心感も大。LINEやSkypeなど、ビデオ通話ができる無料のアプリケーションも多数あるので、上手に活用しましょう。

できるだけ夫に会いに行く

ポジティブに捉えれば、夫の単身赴任は、妻と子どもにとって旅行のきっかけになるチャンス!ゴールデンウィークや夏休みなど、長期の休みには、旅行がてら転勤先に会いに行きましょう。夫が住んでいる土地なら、ただの観光ではいけない穴場スポットを楽しめる可能性も。もちろん夫のほうもまとまった休みができたら、妻と子どもが待つ自宅にこまめに帰るといいでしょう。

子どもとの会話では、父親を話題に出す

単身赴任の期間が長引くと、子どもは父親の不在に慣れてしまい、会ったときに父親とどう接していいのかわからなくなるケースもあります。子どもが父親の存在を忘れないように、母親は日ごろから積極的に、父親の話題を出すようにしましょう。子どもはいつも父親の存在を意識することで、寂しさも和らぎ、次に会う日を楽しみに待ちわびるはずです。

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