引越屋はミタ #005 〜シニア引越し編〜
こんにちわ。今日は、先日シニア向け引越しサポートサービスでご紹介した、ハート引越センターのシニアサポートチームの村山さんと安部さんに引き続き、引越屋はミタでもご登場いただきます。
お名前:村山さん、安部さん
引越し会社名:ハート引越センター
シニア引越し歴:5年
シニア引越し件数:1,500件
前回までのお話で、シニア向けのお引越しでは、どのような特徴やサポートがあるのかを教えていただきました。そこで、今回は引越屋はミタシリーズとして、どんなお客様がいらっしゃったのかをおうかがいします。
印象的なお客様
横川 引き続き、よろしくお願いします。早速ですが、印象に残ったお客様はいらっしゃいますか?
村山 みなさん印象的だから、この人!というのは、難しいなー(笑)
横川 そこをなんとかお願いします。
村山 引越しが終わって、高齢者住宅へ入居はされているのですが、以前に住んでいたおうちがそのまま残っていて、1年半くらい、ずっと片づけをしている方がいらっしゃいます。施設に移ってからも、前のおうちへ見に行って、計20回くらいは作業しました。
横川 その際もお手伝いするのですか?
村山 はい、呼ばれますので、お片づけのお手伝いをさせていただきました。つい最近、片付けが完了しましたね。
横川 20回x数万円としても、相当な金額になりますね!
村山 多趣味な方でしたので家財量がかなりありまして、おうちにはすごい骨董品や珍しい品がありましたよ。月面着陸の記録や戦争中のレコードなど古いものが多くて、中にはある国の大統領の感謝状とかありました。
横川 ご家族はいらっしゃらないのですか?
村山 息子さんがアメリカにいて身内のかたが日本には一人もいなかったようです。まずおうちに行くとお菓子を食べましょうとか、もうお昼ですねと、全然作業が進まないこともありました(笑)でも、それがお客様のご要望なんだと思いました。
横川 お話し相手になってもらいたかった部分も大きいのでしょうね。
村山 そうかもしれませんね。処分する前に、写真を撮ってFacebookにのせるからちょっと待ってとか。非常に長いお付き合いをさせていただきました。
サポートレディにとって印象的なお客様
横川 サポートレディの方々で、印象的なお客様はいらっしゃいますか?
安部 とある施設から施設へ移られる際に、移動することを周りの方に全然話されなかった方がいました。
横川 なぜでしょう?
安部 理由はさびしくなってしまうからとのことでした。とても素敵な方で、ほかの方とのお別れの際なども何度もウルっとしてしまうシーンがありました。
その方が私に、とても楽しかったからまた連絡してね、絶対に電話してね、と何度も言ってくださいました。本当はいけないのですが、あれだけ言われたので1週間後にご連絡したら「どなたでしたっけ?」と言われました(笑)
横川 なんと!!
安部 それでも新しい生活をご無事に過ごされていることがわかって、これでよかったんだあと思って、失礼しますとご挨拶してお電話を切りました(笑)
横川 最後に、すごいオチが待ってましたね!
元気を取り戻すお客様
村山 他にも、引越しを機に、元気を取り戻すお客様もいらっしゃいました。
横川 どんなシチュエーションでしょうか?
村山 とあるお客様のおうちには、趣味の油絵や植物などが、バスルームいっぱい、ベランダいっぱい、お部屋にもいっぱいあって、多くのものに囲まれたお部屋になっていました。当然、施設へすべてを持っていくことはできませんので、数枚を残してすべて処分しました。
お身体もあまり調子が良くなく、少々暗めの方でしたが、思い切って処分をされると突然元気になられて、カラフルな色のお洋服を着たり、すごくテンション高く「村山さんっ!」と肩を叩かれたりして驚きました。きっといろいろと重荷だったのかもしれないですね。
横川 いいお話ですね。シニアサポートチームの断捨離の提案が、お客様の健康も取り戻したんでしょうね!
最後に
インタビュー終了後にも、お話をおうかがいしましたが、引越しをされるシニアの方は、おしなべて明るくなるそうです。最後のお話のように、やはり、つもりつもったたくさんのモノから、開放されて新しい生活をむかえると、気持ちもスッキリとするのではないでしょうか?
また、最近は引越しのみならず、前述のようなお片づけのご依頼も増えているそうです。今後はそちらにも力をいれていくとのことでした。
モノが溢れる時代ですから、こういった外部のチカラを借りて断捨離をするのもいいかもしれません。特に、長い歴史を積み重ねてきたオトナの方々には。
さて、次はどこのどなたにお話をおうかがいしようかな!
Supported by Toru Hirota , Kayo Gohda , Yachiyo Morita