携帯電話の料金はどうせ下がらないから、その分WIFI網の整備へ投資して欲しいというお話

0182004

最近、携帯電話の料金について、総務省から各通信キャリアへ値下げ要請があるということで、なんだかなーと思っちゃっている横川です。こんにちわ。

今回の問題と僕なりの案を出してみたいと思います。

なぜ、値下げ?

そもそもは、

他のキャリアから移ってくる新規契約の人にキャッシュバックなどの優遇策をとって、その原資が、元々契約している人の通信費だから、長期で契約している人が損をしている!見直すべきだ!

スマホ0円の原資は、現在契約している人だから、機種変更しない人は、損をしている!見直すべきだ!

といった要素が問題の元となっていると思います。

でも、僕が思う、なんだかなーという理由が、なんで民間企業に対して、総務省が口出しをするのか。もちろん、電波という公共の財産を使っているからなんでしょうけど、それを言い出すんなら、電波の利用料金を上げるべきじゃないのかと。電波の利用料金上げたり、オークションすれば、税収上がりますよね。

まあ、電波使用料金が安いから、携帯電話の通信費も、下げなさい。という理屈なのかもしれませんが。(本当かどうか、わかりませんが)

これからのことを考えると、今は下げるべきじゃないと思う

でも僕は考えるんです。これから、東京オリンピックに向けて、外国人の人にたくさん来てもらって、日本にお金を落としてもらうんならば、もっともっと設備投資をするべきだと思います。

2015年は過去最高の約2,000万人が日本に来ました。2020年には、3,000万人を見越しているというならば、今やるべきことは、携帯料金の値下げじゃなくて、設備投資だと思います。

通信キャリアは、日本中を無線LANでWIFI化して、そもそもSIMとかどうでもいいくらいに、WIFI網を築いてもらいましょう。

そうすれば、訪日外国人は、通信費を気にすることなく、ネットを利用することができます。

旅券番号でログイン管理して、旅行期間中だけ、利用できるようにしちゃえばいいですよね。1日100円くらいで利用できれば、観光客もこぞって使ってくれます。

WIFIの設置ポイントは、屋外ならば、電源も完備の自動販売機や、電柱、信号あたりが適任だと思います。

屋内は、各施設に協力してもらう必要がありますが、国策として頑張ってもらいましょう。

そして、この施策ができる企業は、電柱をもつNTTと、自動販売機をもつ飲料メーカーと、信号をもつ警察だと思うのですが、それぞれがの動きがバラバラだと、無駄なので、ここで登場するのが携帯キャリアなんです。

お金も潤沢にもっていて、WIFIスポットの設置は、すでに経験済みですし、ネットワークを組むノウハウもすでに持っています。

つまり、設置に必要な、「ノウハウ」も「カネ」もすでに持っているのが、携帯キャリアなのです。

まずは東京から

0182005

ですから、携帯料金を下げて、収益を落とすよりも、今あるお金や人を、WIFI網の設置に投資して2020年の東京オリンピックのみならず、世界の中で街中でどこでもネットワークに繋がる都市、東京として、打ち出すべきなんです。

もちろん、東京都にもお金をだしてもらいましょう。

新国立競技場に投資するくらいなら、WIFI網に投資した方が、リターンを受ける人の数は多いはずです。

オリンピックがあるので、まずは東京をWIFI化します。IoTとか流行り始めていますが、いろんなものがネットワークとつながるので、街中での考えられない体験ができる可能性があります。

常時、WIFI接続なので、街中ライブ配信とか簡単にできちゃいますよね。あとは、各観光名所に来たときに、たち上がるアプリとか、Bitcoinで即時に決済できる自動販売機とか、すべてのクルマがネットワークに常時接続すれば、渋滞情報も相当な精度で計算することができます。

ちきりんさんのエントリーでもありましたが、都市間競争をしている状況で、東京のライバルは日本国内ではなく、アジアの都市圏との魅力勝負なんです。少しでも東京の魅力を高めて、まずは東京を観光に来るというよりも、世界で唯一、大都市内でどこでもWIFIが繋がることで得られる体験をするために、WIFI網を整備することが重要だと思います。

そして、まずは東京なのです。

だから、値下げは必要ない

いろいろと回り道しましたが、携帯料金を下げるよりは、投資に回してほしいと思います。そもそもの不公平な状況は、違うルールでカバーしてもらって、携帯キャリアにはがんばってもらい、WIFI網を築いてほしいですね。

あと、もう一つ、値下げが必要ないと考える理由が、あくまで個人的な予想ですが、ほとんどの人にとって、安くならない結果になると思うからです。

月額の固定費用は安くとも、従量課金が増えて、結局はいままでと変わらないじゃん。とか、端末代金負担がなくなるので、端末代金がユーザー負担になるだけで、キャリアにとっては全然懐は痛まないとか、キャリアの収益はしっかりと守られると思います。であれば、そんなことに力を注がずとも、3大キャリアには、設備投資を頑張ってもらい、料金を下げるのは、MVNO組にお願いしたらいいと思います。

多分、MVNOへの卸価格を下げさせる方が、ユーザーの選択肢が増えて、いいんじゃないでしょうか。

と、書いていると、こんなニュースが。

1Gで5,000円以下は、1G以下の人が、どれくらいいるのか。。。YouTubeとか見れませんしね。

妄想たっぷりの本エントリーですが、2020年に、世界から見られる東京の姿を作るのは、今しかないので、残り4年でなんとか新しい東京の姿を見せてほしいと思います。

まとめ

こうやって書くと、東京だけに投資して、地方は見捨てるのか。と言われそうですが、今回の目的は、

「インバウンドで海外の人に日本にお金を落としてもらう」

ことです。ですから、まずは魅力的な町や、都市、名所などで海外から観光客を呼び寄せないと、そもそも観光客がきません。ですから、その窓口(玄関口)を東京が担えばいいだけのはなしです。そして、東京を入り口として、オールジャパンの魅力を伝えて、地方までこのインバウンド景気を届けるのです。そういう意味でも、北陸新幹線など、東京との距離を近づけるのは重要なことだと思います。

日本は、東京一極集中させて、そこから地方へ流していくのが、国内全体をインバウンドで潤す、一番いい方法だと思います。

あとは、東京オリンピックまでは、観光客は増えるでしょうから、投資が少なからず無駄にはならないのも、東京に投資をするひとつの理由です。

本日は、妄想いっぱいですが、以上です。

著者投稿者 横川
ページトップ
申込フォームへ