「引越しマエストロのお引越し。」Vol.0:賃貸は恋愛だ。売買は結婚だ。なんてことを考える。
お部屋探しと恋愛は、希望と絶望の連続だ。
と、昔の偉い人は言ったとか、言わなかったとか。
今日は、引越しマエストロのお引越しシリーズ第0弾。引越し前の頭の中を大公開。
不動産会社は、恋の仲介者
賃貸のお部屋探しは恋愛に似ている。
最初は好きだったお部屋も、いつしか当たり前になり、離れるときは寂しさと、新居のワクワク感との板挟みに苦しむ。
購入したお部屋や一戸建ての場合、それは結婚に似ている。
簡単に別れることができず35年近く続くおつきあいになる人がほとんどだ。
全く同じ人間がいないように、全く同じお部屋はありえない。部屋の形が同じでも、高さ(階数)や、見える景色は違うし、傷をつけた壁や柱は、同じものは二つとない。
引越しをしよう!と思ったときに、空いている部屋の中から選ぶ人は、
「恋人がいない人の中から恋人を選ぶタイプ」 つまり、フリーの人でないと、恋愛対象には入らない人だ。
いいな!と思ったお部屋が、空くまで待つ人は、
「恋人がいる人も、恋愛対象になるタイプ」 つまり、フリーでない人も恋愛対象になる人だ。
入居済みでも、無理やりに今の入居者を追い出して、入居する人は、
「恋人がいることは関係ない。自我で生きるタイプ」 つまり、フリーだろうがなんだろうが、関係ない。自分が好きなら、なんとしても手に入れたいタイプの人だ。
ところが、恋愛だと、2番目のタイプなのに、お部屋探しだと1番目のタイプの人を良く見かける。なぜだろう。
唯一無二のお部屋ばかりを取扱うサイトでは、「空室待ち」という選択肢が与えられている。そう、お部屋に妥協したくない人向けだ。
やっと希望の条件に合うお部屋が見つかったとしよう。あなたはハッピーだ。この部屋しかない!なんて思い込むのも大事だ。しかし、あなたはまだ知らない。
あなたも、また選別されるのだ。
あなたは、あなたが選んだお部屋の管理会社から、審査を受ける。そう、相手にも選ぶ権利はあるのだ。どんなにあなたがそのお部屋が好きでも、問答無用で断られる。
何年、順番待ちをしたかは関係ない。あなたが、そのお部屋にふさわしいのか、審査されるのだ。
お付き合いは、ゴールではなく始まりだ
晴れて、互いの条件が折り合い、お付き合いが始まる。
入居してしばらくは蜜月関係が続くが、時間とともに、他のお部屋にも目が移る。いつの時代も、隣の芝生は青い。
ちょっと無理をして付き合い始めたお部屋では、家賃が滞納気味になり、管理会社からの督促も徐々に激しくなることもあるだろう。
想像していたよりも、使い勝手の悪いキッチンに愛想が尽きることもあるだろう。
住んだお部屋に特別不満はないものの、それ以上に住み替えたくなるようなお部屋が現れることもあるだろう。
形は様々だが、別れの時はやってくる。
いや、別れだけじゃない。あまりにそのお部屋が気に入れば、賃貸ではなく購入して腹をくくることもあるだろう。
購入すると、そう簡単に引越しはできない。愛人用に、部屋を借りることもできるが、そう簡単ではない。そして購入するよりも、売却する方が労力がかかるのも悩ましい。
その代わり、購入することによって、アンシンが手に入る。この「アンシン」と「ジユウ」は、トレードオフだ。
4月は多くの人が新生活をスタートする時期
アンシンを取る人も、ジユウを取る人も、同じフィールドでお部屋探しを行う。
一緒に戦ってくれる、不動産会社の人は、同志だ。
目的地まで、無事に荷物を運んでくれる引越し会社の人も、同志だ。
この春、僕は同志とともに、パーティーを組んで、お引越しをしようと思う。
同志に求めるスキルは、様々だ。同志が持つスキルも、様々だ。
ある同志は、ネット上でのチャット能力が優れている。別の同志は、料金の値引き能力に優れている。
ある同志は、地域密着で小回りがきくのが特徴だ。別の同志は、サービス力を前面に打ち出し全部お任せすることができる。
選択肢がどんどん増える世の中では、自分にあった不動産会社や、自分にあった引越し会社を選ぶことが、今まで以上に重要になっている。
僕はこの春、身をもって試してみようと思う。
引越しするぞ!
後日、続報をお待ちください。