急遽、引越しが決まった人に読んでほしい!! 最繁忙期に引越し比較サイトを使わない方がいい理由。

引っ越しの繁忙期

今回お伝えすることは、引っ越し会社さんは絶対に認めないしオフィシャルにも発表されないことですが、中の人の個人的な意見として書いていきます。

繁忙期(2月下旬〜4月上旬)の引っ越しは、個人の引っ越し件数が多くなって対応できないわけじゃありません。
各社、直接依頼をもらっている法人の引っ越しを優先的に対応するためにトラックを確保するべく、個人の引っ越しの受け入れをストップしているのです。

法人の転勤だけでなく、マンションの一斉入居の幹事会社を受託して、その分を確保するケースもあり、一般の個人の引っ越しは優先順位が一番低くなります。

引っ越し会社側の立場で考えると、いちげんさんと来年も依頼をくれる企業(法人の転勤や、マンションデベロッパー)と比較した場合、後者を優先させる方が経営の安定につながるので、しかたがないところもあります。

そのため繁忙期には、見積もりすら受け付けない事態が生まれるわけです。ただ、いちばん割を食うのは個人のお客様。

この「見積もり受付しません。」という状態、引っ越し会社ごとに対応がさまざま。早めにストップをかける引っ越し会社もあれば、ギリギリまで頑張る引っ越し会社もあります。

一般的な引っ越し比較サイトで依頼をすると、見積もりを依頼しても希望の引っ越し会社から出てこないことがありますが、そもそもその引っ越し会社は受付すらしていない状態が発生します。

去年の事例で言えば2月下旬の時点で、全国展開しているN、Y、Hがストップ。N、Yは毎年のことなのだが、Hは想定外。

3月中旬まで頑張ってくれたのは、S、Aの2社。連合軍のHは、支店ごとに対応が違うので、単純な比較はちょっと難しいですが。

そして、受付ストップしていた引っ越し会社が、復活をしてくるのが3月下旬だったりします。見込んでいた企業からの依頼が想定を下回ると、トラックが空くので対応できますと連絡がきたりします。

比較サイトを運営する私たちがいうのもどうかと思いますが、どうしても希望の引っ越し会社がある場合、繁忙期の後半の最繁忙期は、比較サイトを通さず自身で見積もりを取るのがいい場合も。

この最繁忙期には、中小の引っ越し会社を狙うのも手です。彼らも繁忙期の価格設定はしていますが、大手に比べて上げ幅は少なめです。

その結果、繁忙期は中小の引っ越し会社が安定的な価格(繁忙期価格なので、閑散期よりは高いですが)が提示されます。(※個人の見解です。)

大手の業績が伸び続けている上に、世の中の物流業務が好調なため、引っ越し業界の上位による寡占化が進みつつあります。その結果、価格の決定権がユーザー側でなく、引っ越し会社側に移ってきています。

事実、同条件による引っ越し価格は、繁忙期に限っていえば間違いなく上がっています。ガソリン代は下がっているが、人件費は上がっているというのが引っ越し会社の言い分。

さらに企業の総務部には、頭の痛い悩みが出てくるでしょう。繁忙期にしか依頼しない企業の転勤引っ越し業務は、特別条件では受付しないと、言い切る引っ越し会社も出始めているから。今後、高価格になっていくことが予想されます。

現状で価格の高騰を回避する方法は、たくさんの引っ越し会社から見積もりを取るしかないでしょう。だが、この見積もりを取る作業自体が重たい作業な上に、個人情報をばらまくことになるので、負担もリスクも軽くありません。

もしこれから急遽、転勤などで引っ越し会社を手配する場合、見積もりを出してもらうことが大変という認識を持つべきです。

期日が決められている場合は、取り急ぎ必要な荷物だけを宅配便で送り、4月以降に大型の家財を送る、分割方式も考えてみるといいでしょう。

どうしても月内に退居をしなくてはならない場合は、いったんレンタルボックスに家財を預けるという方法が、安くなるケースもあり得ます。無理に3月の引っ越しを手配すると、確実に足元を見られ、家族の引っ越しで100万円を超えることも珍しくありません。(単身で50万円もおかしくない)

希望の引っ越し会社があれば、比較サイトを使わずに自分で見積もり依頼をしてみましょう。

とくに希望がない場合は、比較サイトで対応できる業者を探しつつ、見積もりが出なかった場合も想定してみるべき。最繁忙期で引っ越しをするためには、最悪のケースを想定することが重要です。

私たちも、繁忙期を超えるごとに、課題と解決策を見つけて、毎年改善しています。これからの引っ越し業界で、法人個人、関係なく引っ越しのパートナーとして選んで頂けるように、最高のサービスを提供していきたいと思います。

著者投稿者 横川
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