引越屋はミタ #002 ~営業マン編~
昨日の「引越屋はミタ」が、おかげさまで好評でしたので、調子に乗って第二弾です(笑)今回も営業マン編になります。次回は現場スタッフ編を準備中ですので、そちらもご期待ください。
今回は、A引越センターにお勤めだった(今は退社済)Aさんにお話をお伺いします。
簡単にAさんの略歴をご紹介します。
お名前:Aさん
年齢:30代
性別:男性
引越し会社名:A引越センター
引越し営業歴:6年
引越し見積件数:5,000件
引越し会社の営業というお仕事
引越しの営業マンのお仕事で、ずっと外回りをされていると思いますが、辛いことはありませんか?
辛いというか、夏場は汗をかいてしまうので、お客様のお家にお伺いした際の匂いには気を使います。
高額な引越しのお話
では、早速ですが、今まで見積をした中で、一番高額だったお引越を教えて下さい。
私が見積りをした引越の最高金額は約150万円でした。
工事現場の詰所の移動で、場所は調布市~三鷹市(約10km圏内)で繁忙期明けの春頃だったと思います。
150万!このシリーズ(といっても、まだ2回目ですが)最高金額更新です。繁忙期明けで、距離も近いのに、最高金額ということは、荷物量が相当あったということでしょうか?
そうですね、大きな什器・機材が多く、重量物運搬のオプションがありました。荷物量は最終的に4tトラック8台分くらいの荷物だったと思います。
4tトラック8台ですか!それは、通常の家族のお引越でいうと、何家族分だと思えばいいのでしょうか?
4tトラックで、1家族(4名程度)と考えると、8家族分ですね。
印象に残っているお客様
「困った経験」とは少し違いますが、耳が不自由なお客様がいらっしゃいまして、直接お電話でお話することが出来ず、全てのやり取りをFAXで行ったことです。
ある日、会社に突然FAXで見積りの依頼が届きました。
他の引越会社にも見積の依頼を送ったそうですが、他社からは反応が無かったそうで、どこの引越会社も対応しなかったようでした。
二箇所からのお引越でそれぞれから運ぶお荷物や引越先の状況など、自分とお客様との間で何度もFAXのやり取りをしました。
後日、訪問の見積に伺った時は筆談で見積をさせていただきました。
このときの対応を喜んでいただき、その後も別のお引越しやご友人のお引越しのご紹介など、何度もご指名をいただきました。このお客様とは5~6年に渡る長いお付き合いをさせて頂いて嬉しかったですね。
やはり、お客様に信頼されることで、ご紹介をもらえるんですね。営業マンとして、かなり嬉しいですね。
もう1件は、私も含めて総勢5社の引越会社の営業マンを一度に集めてお見積を取られたお客様です。
荷物確認も5人の営業マンが順番に見て周り、終わったスタッフから順番にお客様へ引越内容を説明をしていく。
その間、後ろには他の営業マンが並んでいるという、とても不思議な状況でした。何人もの営業マンから見積の案内をされて、お客様も疲れている様子で僕たちよりもお客様が大変だろうなと思った見積でした。
それはすごい光景ですね(笑)他の引越会社の営業マンさんと話しをしたりしますか?
嬉しいのはやはり、リピーターになってくださるお客様ですね。引越しなんてそんなに頻繁にあることではないですし、そんな時に私のことを思い出してくれるのは嬉しいです。
先ほどのFAXでやり取りしたお客様もそうですが、一度自分が見積りしたお客様から「次の引越が決まったからAさんに見積りして欲しい!」と言われるのが一番嬉しいです。
あるご夫婦の引越しでは、見積に奥様が立ち会われたのですが、他社の方が安かった為、他社にしたいというご主人に対して奥様が「だって匿名さんが良いから!」という理由で(笑)説得してくれました。結果、契約をしていただいたのですが、自分を買っていただいたことが本当に嬉しいできごとでした。
また、引越の見積では不用品の相談をされることも多く、中にはまだまだ使えそうな物を処分されるお客様もいらっしゃいます。
その時、お客様から「いるならあげようか?」といろんな物を頂くことがあります。以前、カーボン製のスポーツ用自転車を「もういらないから」と頂きました。
後で知りましたが、これが実は50万円くらいする高級自転車でした。役得ですね(笑)。
ちょっと悲しい話ですが、あるお客様のお宅へ営業車で向かっていた時、目の前を走っていたBMWが飛び出した猫を轢いてしまいました。
車から出てその猫の介抱をしていたところ、家から飼い主らしい女性が出てきて泣きながら一緒に手伝ってくれました。
残念ながら猫は助からなかったので、その女性の家の庭に運びました。その場所がちょうどこれから見積に行くお客様のお宅で、泣いていた女性が見積のお客様でした。
引越の見積をしていいのか戸惑いましたが、お客様はしっかりとした態度で見積に立ち会ってくださり、引越のご契約も頂くことができました。
あの猫のお骨も新居へ一緒に引越できていたら良いなと思います。とても印象に残る出来事でした。
気丈な方でしたね。というか、切な過ぎる話しなので、ここで終わるとしんみりしちゃうんで、もっとファンキーなお話してください(笑)
ありがとうございました。
今回は、A引越センターにお勤めだった、Aさんにお話をお伺いしました。自分のエピソードも聞いてくれ!という引越し営業マンの方がいらっしゃいましたら、こちらのお問い合わせフォームよりご連絡ください。