年間○万件の引っ越しを扱う会社の社員引っ越しに密着してみた(後編)
引っ越し業界の中の人の引っ越しはどうなのか?
引っ越し現場にお邪魔して覗いてしまおうというこの企画。
「年間3万件の引っ越しを扱う会社」である我が社の社員の引っ越し密着レポートをお届けします。
<前回のあらすじ>
「年間○万件の引っ越しを扱う会社の社員引っ越しに密着してみた(前編)」
では「スムーズ&スマート」な引越しを期待し、弊社リベロの社員『えびちゃん』の引っ越し現場に密着した私と山口くん。えびちゃんの事前準備や梱包はとてもスムーズ。荷物の点数も多くはない。
・・・だけど、家具家電の一つひとつがちょっとずつ大きくない??
華麗なるプロの技をじっくり堪能し、元引越会社の私の予想を裏切る一回り大きなトラック(2tロング)いっぱいの荷物とともに、新居へ向かう私たちなのでした。
引っ越し先へ到着
ちょっと込み入った住宅街だったので、徒歩移動の私たちがトラックよりも先に現地へ到着。数分後にはグロリアス・ムービングさんのトラックも到着!
新しいおうちを目の前に、なぜか私までテンションが上がります。
しっかりと養生をして、作業スタート!
引越し先はなんと、『新築』のマンション。めちゃくちゃ綺麗。(めちゃくちゃ羨ましい。)
新築特有の香りを堪能しつつ、搬入作業が始まりました。
新居の間取りは1DK。部屋の真ん中の引き戸で仕切って二部屋に分割できるようになっています。(写真左上の3枚重なっている板が、ずるずる~っと出てくる引き戸になっています。)
こちらは反対の入り口側から撮った部屋の様子。右側手前がさっきの引き戸です。
このスペースにベッドは入るのか!?
えびちゃん:「ここにベッドを置こうと思ってー」
私:「ここに??」
写真の右側、約2~3畳くらいのスペース。たしかに、ここにベッドを置けば、急な来客の時にはサッと扉を閉めて隠せます。女の子のその気持ち、わかるわかる。
でもえびちゃん・・・あのベッド、ダブルベッドだよね?
奥の扉は『手前に開く』クローゼット・・・。
ベッドのヘッドボードが既に引き戸に当たっている気もしますが、前編の動画逆再生のような華麗な技で、テキパキとベッドを組み立ててくれるグロリアスさん。ありがとうございます。
テキパキ。
ベッドの枠組みが完成したところで・・・
冷蔵庫も搬入です。
やっぱり結構大きい。
グロリアスさん:「電子レンジはどこに置きますか?」
えびちゃん:「・・・」
前のおうちでは、木製のテーブルの上に置いてあった電子レンジ。新居が少し狭くなるのでテーブルは譲る予定だったのです。
えびちゃん:「・・・じゃあ、冷蔵庫の上でお願いします!」
グロリアスさん・私・山口:(絶対、届かないと思う・・・!)
一瞬、その場の全員が部屋を見渡しました。
どこにも置く場所がなかったので、ご指示通り冷蔵庫の上に設置。
えびちゃんが背伸びすれば、かろうじてレンジのドアは開けました(このレンジ、しばらく使われないんだろうなぁ…)
電力会社への連絡は忘れずに!
そうこうしている間に、ちょっとずつ日が暮れてきました。
明かりを点けようと、ブレーカーを探す私たち。トイレで発見しました。
ブレーカーのスイッチを、
パチッ
・・・明るくなりません。
え「あれー? こういうのって、ブレーカー上げたら使えますよね?」
私「物件内覧の時、不動産屋さんがブレーカー上げたら電気がつくところも多いよね?」
え「不動産屋さんが言ってくれてるんじゃないのかなぁ?」
山「いや、電力会社に電話してみた方が良いと思いますよ」
早速、東京電力へ電話をかけるえびちゃん。
まだ電気の開通手続きはされていなかったようで、このお部屋への供給は始まっていないとのこと。
え「すぐ手配してくれるそうです~♪」
よかったよかった。
ベッド設置完了。
ドキドキしながら引き戸を閉めます。合計3枚の扉がスライドしていくタイプの引き戸。
1回目。
ガッ。1枚目の扉から引っかかりました。
グロリアスさん:「限界まで壁に寄せてみますね」
2回目。
1枚目はいけた!2枚目も・・・OK!
ガッ。
3枚目の扉が引っかかり、扉の閉め率(?)は約70%。
えびちゃん:「まぁ、しょうがないですよね~」
心配していた奥のクローゼットも、グロリアスさんが頑張ってくれて扉の開き率(?)は約90%といったところ。完全には開きませんでした。
えびちゃん:「全然大丈夫ですよ~」
えびちゃんがポジティブな子で良かったです。
前の家の白いクローゼットに入っていた服をしまいます。これだけ扉が開けば大丈夫そう。
私:「あの白いクローゼットはどこに置くの?」
えびちゃん:「これ、絶対この部屋に入らないですよね・・・。 ん~、捨てたい! すみません、これって引き取ってもらえますか?」
グロリアスさん:「・・・はい! 大丈夫ですよー」
けっこう新しくて可愛いクローゼットだったのに、すっぱり捨てる決意。潔いです。
引き取り料金は会社負担ではないので、えびちゃん個人でお支払い。
今回は、追加料金をお支払いして対応いただきましたが、そもそも引っ越し当日に不用品処分のお願いをしても、受けていただけない可能性が大。
不用品処分をお願いしたいときは、見積もりのときに申告しましょう。
サービスでテレビの配線をしてくれるグロリアスさん。
細かい作業。私たちの計3台のスマホで照らし続けます。
徐々に暗くなっていく室内。玄関開けっ放しでどんどん下がっていく室温。
厚着をして臨戦態勢で臨みましたが、つま先から足の感覚が無くなっていき、ついに足がつってしまいました。情けない・・・。(優しいえびちゃんがモコモコスリッパを貸してくれました。)
引っ越しワンポイント!
冷え性の人は特に、靴下3枚履きくらいしても良いと思います。フローリングの床は、氷のようにどんどん体温を吸い取っていきます。新居ですぐにスリッパが使えるように準備しておくとベストですね。
引っ越しワンポイント!
私「電気・・・来ないね」
え「もっかい電話してみます!」
え「なんかちょっと、確認に時間かかるみたいです・・・」
私も過去の引っ越しで、「ガスは立会いが必要になる」という認識があったので事前連絡をしていましたが、「電気」や「水道」は引越し当日に電話しちゃっていました。
【2019年12月追記】
時代は便利になりました。引っ越しのこまごまとした手続きを一括でできちゃうサービスがついに登場!
うっかり申込み忘れもこれならなくなりそうですよね。
・・・結局、作業終了まで電気は供給されませんでした。
とくに今回は新築のマンションだったため、新規契約の手続きに時間がかかってしまったのかもしれません。
新居の電気開通の連絡はお早めに!!
えびちゃん、お疲れ様でした。暗い部屋にひとり残していくのは心苦しいよ・・・。
作業終了時刻は18:00頃。またも私の予測は外れてしまいました。
すっかり体の冷え切った私と山口くん。
即、喫茶店に駆け込んで熱いコーヒーを飲んで会社へ戻ったことはナイショにしておいてください。
後日談
後日、えびちゃんから荷解き完了後のお部屋の写真が届きました。おしゃれになってる!
見えますでしょうか、左端にこっそりいる電子レンジ。良かったです。
まとめ
今回、「スムーズ&スマート」な引越しを期待しての密着でしたが、やっぱり引越し。当日のトラブルはつきものです。
・家具のサイズはちゃんと測ろう!!
・電気は大切!!
・処分するものは、当日引越し会社に言わない !!
・・・グロリアスさん、本当にありがとうございました。
今回の教訓、ご参考になれば幸いです。
それでは、また。