搬入した荷物のチェック
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引越し業者に依頼している場合、荷物の搬入がある程度進んだら、業者スタッフの運搬作業などの邪魔をしないように配慮しつつ、運び込んだ家具や家電などに傷や破損がないかをチェックしていきます。
段ボール箱なども、あらかじめ部屋ごとにまとめたリストを作成しておき、すべての箱や荷物が正しく運び込まれているかを確認していきましょう。
業者がいる間にすべての段ボール箱を開けてみるのは難しいですが、箱の外見に傷がついているような時は、作業スタッフ立ち会いのもとに開梱して中身が壊れていないかをチェックします。食器などの壊れやすいものを入れた箱も、できるだけ引越し業者が帰ってしまう前に箱を開けて破損がないことを確認しておきましょう。トラックの中に残っている荷物がないかどうかも念のため自分の目で確認するのがおすすめです。
また、荷物や段ボール箱を運び入れる時、玄関まわりや階段の壁や床などに傷がついてしまうケースも少なくありません。
もし、傷や破損があった場合は、その場で作業スタッフに『事故証明書』などを発行してもらい、後日、できるだけ早めに業者の事故担当部署などに連絡します。
「その傷は最初から付いていた」など、現場の作業責任者が運搬作業の過失を認めてくれないようなケースでは、現場や傷の状況を写真に撮っておくなどして、見積時の営業担当者や事故担当部署に連絡し、話し合っていくことになります。
たとえば『国民生活センター』に寄せられる「引越しサービスに関する相談」でも、荷物や住居への傷や破損、荷物の紛失といった運搬時のトラブルと、その補償や対応に対する不満が多くを占めています。業者のスタッフが帰るまでにできるだけのチェックをして、何かあれば現場で解決(過失を認めてもらう)するのがいいでしょう。
とはいえ、とにかく引越し作業は終わらせなければいけません。冷静さを失って現場の責任者や作業スタッフを責め立てるようなことは避けるのが賢明です。