IKEA製でも絶対運びたい!! 引越し屋が本当は教えたくない、運べるIKEAベッドの見分け方。
昨日のIKEAエントリーでは、引越し会社の中の人たちのIKEAに対する アレルギー がひしひしと伝わってきたと思います。
本当に引越し会社は、IKEAの家具を運んでくれないのか?運んでもらえる方法を聞いてきた。
とにかくIKEAの家具は、
・組み立てても元に戻せない
・時間がかかる
という理由から、リスクが高いと引越し会社は判断してしまいます。
ですが!
上記の通り、アレルギー反応を起こしているだけで、実際にはIKEA製でも、大丈夫な製品があるのではないか?と考えました。
いわゆる、運べるベッドも運べないベッドも、ひとくくりに、運べない と処理されているのではないか?ということです。
そして、僕も実際にIKEAに行って見てきましたが、おしゃれだし、お安いんですよね。
例えば、このベッド。マットレスやお布団は別売りですが、18,000円ですからね。ほんと、安い。
やはり、安くておしゃれなら買ってしまいますよね。
そこで!
今日は、引越し屋さんの現場スタッフの方に、IKEAのベッドの写真を見てもらい、引越し屋さんが対応したくないベッドを勝手に調査しました。
そして、なぜそのベッドを引越し屋さんが嫌がるのかを聞きました。
最後に、あなたの持っているIKEA製のベッドは、引越し屋さんが運んでくれるのか?のチェックポイントをお伝えします。
では、早速、IKEA製品の中でも、引越し屋さんが嫌がる製品の差がでるのでしょうか?!聞いてみましょう。
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今回、見てもらったベッド
では、ここでベッドをいくつか見ていきましょう。さすがIKEA、おしゃれなものが多いんですよね。IKEA楽しいです。
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どうですか?おしゃれですよね。価格も、18,000〜120,000円と様々ですが、120,000円のベッドが持っていけないとなると、発狂しそうですね。。。
では、引越し会社の人は、上記のベッドの写真から、危険なベッドを判定できるのでしょうか?
残念!引越し会社が嫌がるベッド第1位
なんと!見た瞬間に、危険なベッド1位が決まりました。その、不名誉な第1位は、このベッド!
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現場の人は、「お姫様ベッド」 なんて呼んでいるようですが、ソファーにもなるし、シングルベッドにもダブルベッドにもなる、さらには収納まで!マルチな家具で、狭い日本の住宅にはぴったり!
しかも、このお値段!
とても人気があるようですが、とにかく引越し会社泣かせのこの一品。
もし、あなたのお部屋のベッドが、このタイプなら、引越し会社は受けてくれないでしょう。
昨日のエントリーで書いた、お金で解決するという裏技も厳しいかもしれません。
なぜ、このベッドが引越し会社に嫌われるのか、その理由は後述します!
要注意!引越し会社が嫌がるベッド
続いて、厳しそうなベッドはこの二つ。
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これらふたつに共通するのは、構造が複雑であろう、と予想されるグループです。
写真からは細かい部分がわかりませんが、ベッドの下に引き出しがついていそうですよね。そうなると、一気に難易度は上がります。こちらも理由は、後述しますね。
これは大丈夫!IKEAでも簡単に運べるベッド
というわけで、引越し業界では悪名の高いIKEAのベッドですが、比較的簡単に引越し会社が運んでくれるベッドもあるようです。
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あくまで写真だけを見ての判断で、引越しスタッフの実体験に基づいたお話ですから、各引越し会社によって判断がわかれます。ここで、大丈夫ですよ!と言っていても、実際には難しいケースもありますので、最終的には各引越し会社に確認してみてください。
なぜ、この3つは大丈夫なのか?それは、次の項をチェックすれば、わかりますよ!
引越し屋さんは、IKEAのベッドのどこをチェックしているのか?
IKEAのベッドと言っても、ひとくくりに出来ないことがわかりました。簡単に持って行ってもらえるベッドから、絶対に手を出したくないベッドまで、あるわけです。
この違いはなんなのでしょうか?もう少し詳しく聞いてみました。
すると、ベッドについてのチェックポイントは2点あることがわかりました!
順に解説していきます。
1)ネジ穴の問題
日本の家具などでは、組み立てにネジを使う場合、受ける側のネジ穴にも金属やナットが埋め込まれていることが多いのですが、IKEA製品の場合、受け穴は木材がそのままだったりします。
すると、組み立て時に締めたネジを、引越しの際にネジを緩めてベッドを分解します。
引越し先で、再度組み立てて、ネジ穴にネジを入れて締めようとしても、しっかり締まると思いますか?難しいことが想像できますよね?
その結果、組み立てた後に、ネジ穴がゆるくなっていて、ガタついたり、ひどい場合はベッド自体が壊れてしまうこともあります。その責任を、分解・組み立てを行った引越し会社が担うと、クレームが多発するわけです。
これが、冒頭にお話した、引越し会社が嫌がる、
・組み立てても元に戻せない
理由でもあります。
まあ、こういったネジ穴補修パテもあるようですが、ベッドでネジの数が山ほどある時は、相当大変ですよね。。。
(画像は、リンク先より拝借)
2)形状の問題
続いて、形状の問題です。引越し屋さんから、聞いたママを転載しますと、
・ネジの数:20個を超える場合、危険度 増し。
さらに、ネジの数が50個を超える場合は、危険度 増し増し。
・アバラの形状:スノコタイプ以外は、危険度 増し。
・ネジの形状:明らかにドライバーや六角レンチで対応できない形状は、危険度 増し増し。
と、某ラーメン店の様な表現をいただきました。
聞くと、とにかく部品の数が多い!日本製は、ある程度ユニットになっていて、組み合わせてボルトで締めれば終了というシンプル構造のようですが、IKEA製品はそうでないものが多く、とにかくネジで締めまくる。ひどい場合は、接着剤で貼り付ける。
そして、アバラという表現がありますが、いわゆるスノコです。日本製の場合、スノコはユニットになっていて、設置するだけで終了なのですが、IKEA製品の場合、これをひとつずつネジで留めるという作業が発生します。
実際に上記のお姫様ベッドを組み立てているブログを見つけましたので、ご紹介します。
画像はリンク先より拝借しました。
この画像見てもらえればわかると思いますが、このスノコをひとつずつ、ネジで留めていくのです!ということは、分解するときは、その逆ですから、すべて外していく必要があります!
絶望 やん。
もう、なんというか、見た瞬間に心が崩れ落ちます。
分解せずに、そのまま運べばいいじゃないか!と思うかもしれませんが、大概の場合、サイズが大きくて、ドアから出ません。
じゃあ、ある程度を分解して枠を残して、運べばいいじゃないか!と思いますよね?
ですが、実際に運ぶと、運搬中に枠がゆがんで、ネジが破壊されることが多く、使い物にならないので、結局は板の状態まで分解しなくてはならないのです。
さらに、大概の場合、組み立てたときの組立図は存在しません。組立図があれば、完成から、さかのぼって分解すればいいのですが、組立図がないと、感覚で分解していく必要があります。
組み立てるのに、工数が多いIKEA製品なので分解するのも、再組み立てをするのも時間がかかります。
つまり、冒頭の
・時間がかかる
につながるわけですね。
例えば上記のブログでも4時間かけて組み立てたようですが、引越し会社はこれを、組立図なし で、分解する必要があります。部品も無くせません。さらに組み立てるために、順序を頭に入れなくてはなりません。
これを経験している引越し会社は、とりあえず IKEAのベッド=分解組み立てはできません。という、防衛策にでるわけです。
まとめ
というわけで、今回は、IKEA製のベッドを見てみました。中には問題なく、運んでもらえるベッドもあるのですが、IKEA製というだけで、悪者扱いされてしまいます。
ここで、引越し会社が嫌がるかどうかをセルフチェックするポイントをまとめます。
Point.1:ベッドのサイズが、ダブルサイズ以上かどうか?
実は、シングルサイズのベッドは、シンプルな作りになっていることが多く、IKEA製でもあまり問題が起きません。
100%というわけではありませんが、ある程度、運んでもらえると思います。
Point.2:ネジをチェックする
木材に直接、埋め込まれていると、かなり厳しいでしょう。また、ネジが特殊な形状をしていると、敬遠されます。
Point.3:構造をチェックする
マットレスを持ち上げて、ベッドの下部を見てみましょう。
スノコがひとつずつネジで締められている、引き出し付き、可動式など、構造が複雑な場合、厳しくなります。
つまり、IKEA製であったとしても、シンプルな構造 であれば、持って行ってもらえる可能性はあります。
ですが、残念ながら保証はつかない可能性は高いのでその辺は、がんばって交渉しましょう。
余談ですが、今回は、IKEA製品をチェックするため、また写真を撮影するために、IKEA立川店に行ってきました。
新生活を夢見る(バ)カップルばかりの、バレンタインデー の中、ひとりでの撮影は、心が痛みました。
本日は、以上です。(チョコレートください!)