なにをどこまで?! 引越し会社が来るまでに、準備しなくてはいけない、ボーダーラインを考えてみた。
複数のお引越し会社に相見積を取って、やっとの思いでお引越し会社を決めたあとは、お荷物の梱包や運び出しの準備が待っています。少しでもお引越し代金を安く済ませたいという方は自分自身で荷物の梱包や準備を行い、引越し当日は「荷物を運んでもらうだけ」というところまで用意しておかなくてはなりません。
当日までに運びだしの準備が終わっていない場合は、お引越し作業が出来なくなったり、またお引越し会社に準備を手伝ってもらえたとしても、その分の作業料金が当日追加でかかってしまうこともありますので注意が必要です。
引越しラクっとNAVIでお見積りされた方でも、このお荷物ってどう準備したらいいの?という質問を受けることがあります。今回は単身でお引越しをされる方でよくお持ちになるお荷物にスポットをあて、梱包や事前準備のポイントをお伝えしていきます。
引っ越し見積もり料金 簡易シミュレーション
今回、単身住まいと想定するのは「1K・洋室6帖」のお部屋です。(下の右の図ですね)
お荷物の詳細リストはこちら。
・シングルベッド
・ふとん
・3段木製カラーボックス
・5段引き出し木製タンス
・2段プラスチック衣装ケース
・32インチ薄型TV
・空気清浄器
・掃除機
・こたつ
・カーペット
・冷蔵庫
・電子レンジ
・オーブントースター
・全自動洗濯機
・物干し竿
・段ボール 大10個
・段ボール 小5個
・ハンガーボックス 2個
※1K洋室6帖にお住まいの方でも、段ボール数が30箱以上になる場合や、上記のお荷物リストの倍以上の家具家電をお持ちの方は、単身のお引越しの量よりもお荷物がかなり多いですので、引越し人数や間取りに関わらず直接お荷物量を引越し会社に見に来てもらったほうが良いかもしれません。
寝具編
・シングルベッド
・ふとん
ベッドが玄関や扉からそのままの状態で搬出搬入できる場合は、特にベッド自体にお客様で梱包などの細工をせずそのままの状態で引越し会社は運んでくれます。もしも入り口が狭く、そのままでは搬出搬入が難しい場合はベッドを解体して運ぶことになります。
ベッドの解体組み立ては引越し会社にお任せするのがおすすめですが、自身で解体組み立てをする場合は、バラバラにした木材はまとめて置いておけば引越し会社が当日に毛布や梱包フィルムでまとめて持っていくので、お客様自身でテープで留めたり袋に入れておく必要はありません。
また、IKEA製品などの一部のベッドは組み立てに接着材を使っていたり、木板に直接ネジを回し入れただけの物もあるため、解体できないことは無いのですが再度組み立てた場合は強度がかなり落ちる可能性があります。IKEA製のベッドは引越し会社のスタッフでの解体組み立てをお断りされることもあるので事前によく伝えておきましょう。
・ふとん
ふとんは、そのままの状態でも当日に引越し会社が専用の布団袋を持っていき運びます。が、寝具を引越し会社が触わることに抵抗を感じる場合は、引越し会社に布団袋を事前に持ってきてもらうように伝えるか、使いまわしが嫌という方はホームセンターにも布団袋は売っているので事前に用意しましょう。布団袋の詳しい使い方や活用術は下記をご覧ください。
入れるのはフトンだけじゃない!引越しのプロに聞いたフトン袋の活用術
動画もあるよ!ヤマト単身用資材パックのフトン袋の使い方
収納家具編
・3段木製カラーボックス
・5段引き出し木製タンス
・2段プラスチック衣装ケース
収納家具類は中身が入ったまま運べるものと、中身を移し替えないと運べないものもあります。まず大前提として「引き出しやフタがしっかり閉まるかどうか」を確認してください。フタの無いカラーボックスや、本棚等は、中身を確実に段ボールに移し替えて、本体だけを引越し会社に運んでもらうようにしましょう。
フタのしっかり閉まるタイプでも、木製タンス類は運び出しの際に重さがあることで破損の原因にもなるため、中身は移し替えないと運べませんと言われることがあります。木製収納家具は中身を移しておくのがおすすめです。
プラスチック製の衣装ケースは、フタや引き出し部分を養生テープなどでしっかり留めて中身が飛び出さないようにしておけばそのまま運び出せます。ただしプラスチック製品でも非常に大きいものや、一人では持てないほど重さがある場合は破損などの原因になるので中身を移し替えておきましょう。
リビング製品編
・32インチ薄型TV
・空気清浄器
・掃除機
TVや空気清浄器などの家電製品は、購入時の箱などが取ってあれば入れておくと便利です。が、箱が無い場合はそのままにしておいても引越し会社側で毛布や緩衝剤で簡易梱包をしてそのまま運んでくれます。ですが、配線やリモコンといった付属品などの小物についてはお客様自身でダンボールへ入れ、ダンボールに名称を書くなりの工夫をして後々探しまわらないように注意です。
掃除機などの、サイズ的にギリギリ、ダンボールに入るかな?といった微妙なサイズの家電はダンボールへ入れずそのままにしておいても引越し会社で運んでくれます。逆に「掃除機と空気清浄器」の二つを大き目なダンボールに無理やり入れると、重量があるため底抜けを起こしたり、狭い空間で家電同士がぶつかって故障する原因になります。無理にダンボールに入れてはいけません。
リビング製品編その2
・こたつ
・カーペット
こたつは、テーブル本体とこたつ布団とを分けておきます。テーブル板と、加熱装置がついた脚側をテープなどで固定する必要はありません。こたつ布団と配線を一緒にふとん袋に入れておくと、バラバラに探す手間が省けるのでセットにしておくといいでしょう。
カーペットは薄手で織り畳めるものであれば四角を合わせて織り畳んでも大丈夫ですが、厚みのあるジュウタンやホットカーペットなどは織り畳むことで折れ線がついたり、歪んでしまう原因になるので、クルクルっとまるめて、紐や養生テープで一周するように留めます。ジュウタンなどは意外と重さがあるので、持ち上げる際には脚腰に気をつけましょう。
キッチン周り編
・冷蔵庫
・電子レンジ
・オーブントースター
冷蔵庫は中身が入ったままでは当然運べません。冷凍庫の霜取りなども必要なため1日以上前には電源を落として準備しておきましょう。前のエントリーで詳しくご紹介しておりますので併せてこちらもご覧ください。
電子レンジやトースターは中の耐熱皿やグリル板などがすぐに外れる場合は、取り外して別々に梱包します。電子レンジやトースター本体は箱には入れず、開閉部分が開かないように養生テープで留めておくだけで運んでもらえます。
水周り編
・全自動洗濯機
・物干し竿
洗濯機の移動前には水抜きをしましょう。まず、洗濯機の給水ホースが接続されている蛇口をしっかりしめます。蛇口をしめたあと洗濯機の電源をオンにします。5分ほど放置すると給水ホースの水が洗濯機本体に移動します。この状態で脱水モードを選択しスタートすると、洗濯機本体と排水ホースから水が排出されるので水抜きはこれで完了です。
水抜きが終わったら給俳水ホースを取り外し、取り外したホースや蛇口との接続金具などの部品は簡単に袋などに詰めて洗濯機ドラムの中に入れておけば紛失も防げます。フタは養生テープで留めておきましょう。
本体の運びだしと、新居の洗濯機置き場への設置まではお引越し会社で運んでくれるので無理はしなくても大丈夫です。
洗濯機の取り外し・取り付けは、水漏れや浸水事故を起こしやすい場所なので、自信の無い方は有料ですが引越し会社に頼むのがおすすめです。
もし持っている洗濯機が「ドラム式」の場合は、輸送時の故障を防ぐ部品(固定ネジ/輸送用ボルト)の準備が必要です。こちらを引越し当日までに必ず用意しておきましょう。
物干し竿はベランダや外に出ていることが多いため、意外と忘れられてしまうお荷物の一つです。お荷物を運び終わった後の最終チェックで見落とさないように気を付けたいですね。
ダンボール・ハンガーボックス編
ダンボールは引越し会社を使うのであれば、引越し会社からもらうことができます。大サイズ箱と小サイズ箱の2種類(引越し会社によっては中サイズ箱も入り3種類)を使って梱包していきます。
食器などの壊れやすいものから、洋服まで、ダンボールが重くなりすぎないように詰めていきます。グラスやお皿を割らない超梱包術の詳細はこちらのエントリーでも紹介していますのでご参考にしてください。
梱包が終わったダンボールはガムテープを使ってしっかり留めましょう。底抜けさせないダンボールの貼り方はこちらをご覧ください。
ハンガーボックスは、ハンガーにかかっているコートやスーツが10着ほどかけて持って行ける設計になった便利ボックスです。こちらは引越し当日に引越会社が持ってきますので当日クローゼットからどんどん移動して持って行ってくれます。見積もりの段階で、何着分が必要かを伝えておきましょう。
なにをどこまで?! ボーダーラインまとめ
今回は単身のお引越しでよく持っていくお荷物の一部を紹介しました。ちょっと振り返ると、このブログのまとめのようなエントリーになりました。引越しの追加料金のエントリーでも書きましたが、事前にしっかりと準備をしておけば、余計な時間がかかって、引越し会社を待たせて追加料金。なんてことも防ぐことができます。
転勤などで時間がなく、引越し当日まで全然梱包できないよ。という人は、家事代行サービスや、引越し会社のオプションで当日の梱包を手伝ってもらったほうがいいかもしれませんね。
また、お引越しする方によって持ち物は様々ですので、また別の機会には他のお荷物の準備方法をお伝えできればと思います。