お盆周辺が狙い目!?8月の引っ越しのおすすめポイントと注意点

真夏の暑い最中に引っ越しをする人が少なく、引っ越しのオフシーズンでというイメージがある8月、この月に引っ越しを検討している方もいらっしゃるかと思います。

8月は、引っ越しの少ない上旬と9月から新生活を始める人の引っ越しがスタートする中旬以降で通常期と繁忙期に分かれる月です。また、少しでも安く引っ越しを済ませたい方には、お盆時期以前の引っ越しがお勧め!

本記事では引越しだけでなく、お部屋探し、インターネット手配等、新生活サポートサービスを提供している引越しラクっとNAVIのノウハウを基に、8月の引っ越し事情や、そのメリットデメリットなどをお伝えしていきます。

空き賃貸物件を探すには狙い目の時期!

賃貸住宅情報サービスを手掛ける株式会社CHINTAIが運営する「Woman.CHINTAI」によれば、8月は秋の転勤シーズンに向けて引っ越しを考える人がいるため、 不動産会社からもうすぐ空く物件を教えてもらえることもあるとのこと。

引っ越し時期は6月がおすすめ? 1年で最もお得になる理由とは【月別解説付き】 【Woman.CHINTAI】

また同サイトでは、「GW明けから8月上旬」は引っ越しが少なくなる時期であるので、賃貸相場の下がってくる時期として知られている、とも。

そしてそれに伴い、どの物件も入居希望者が極端に減少するため、不動産業界全体の閑散期となり、安い家賃の物件を探すことのできる時期であると説明しています。

8月は決して引っ越し相場が安い月ではない

一方で8月の引っ越し相場はと言えば、連日のように厳しい暑さが続くため引っ越しには不向きな時期のようですが、子どもの新学期に合わせて引っ越したり、夏休み中に新居を片付けたいファミリー世帯にとっては、絶好のタイミングといえるため、そんな事情にあわせて料金はそこまで下がりません。

では、8月の引っ越し相場をチェックしてみましょう。7月から9月の同一都道府県内での引っ越し料金相場は、以下の通りです。

単身2人
7月の料金相場39,000円61,000円
8月の料金相場35,000円95,000円
9月の料金相場45,000円43,000円

出典:「引っ越しラクっとNAVI」/2018年実績データ

8月のファミリー世帯の引っ越しは高め、単身は安め

夏休みが始まる7月後半から突入した引っ越し業界における「第二の繁忙期」(最大の繁忙期は3月~4月)は、8月に入っても続きます。引っ越し相場は、引っ越し件数と比例するため、5月から2月のオフシーズンの中でも、8月は比較的引っ越し料金が高めになるのです。

夏休みに入る7月、人事異動の時期で転勤者の引っ越しが増える9月と比べると、単身者の引っ越し相場は8月のほうが安いものの、2人家族、3人以上の家族の引っ越し相場は、どちらも8月のほうがぐんと高くなっていることがわかります。

8月後半よりも前半のほうが、引っ越し料金が安い

なおこれは8月に限ったことではありませんが、月の後半よりも前半のほうが、引っ越し料金が安くなる傾向にあります。特に8月の場合、夏休みに入ってすぐ引っ越しをしたい人は7月中に済ませ、9月から新生活が始まる人は後半に引っ越すケースが多く、前半は「穴場」である可能性も。

8月の前半で、さらに平日であれば、希望の日時で引っ越し会社の予約が取りやすく、引っ越し料金を抑えることができる可能性が高くなります。

とはいえ、新居の片付けを早めに終わらせて、残りの夏休みをのんびり過ごしたいファミリー世帯など、同じように8月前半の引っ越しを検討しているか方も少なくないかもしれません。引っ越しを計画しているなら、早めに引っ越し会社を予約することをお勧めします。

8月の引っ越しは、お盆が狙い目

8月は子どもだけでなく、大人もまとまった休みがとれる時期。特に8月13日から15日のお盆は、休みになる企業も多いようです。では、お盆の引っ越し相場はどうでしょうか。

引っ越し会社は、お盆も休まず営業中!

ほとんどの引っ越し会社は、年末年始に休業日を設けているものの、一般企業のようにお盆休みはありません。お盆も通常営業で、もちろん料金も通常価格で対応してくれます。

お盆の引っ越し、実は相場よりも安い

前述の通り、8月は決して引っ越し料金が安い月ではなく、後半に入るとさらに料金が上がる傾向にありますが、そんな中でお盆は帰省する人が多いため、引っ越し件数は比較的少なく、引っ越し料金が安くなると言われる期間。

特別料金や割増料金の設定も、ほとんどの場合はありません。なるべく引っ越し料金を安くしたいなら、実はお盆は「狙い目」なのです。

お盆の引っ越しは、縁起が悪いってホント!?

「お盆に引っ越しをすると、縁起が悪い」と聞いたことはありませんか?「ご先祖様の霊が帰る家をわからなくなってしまうから」、「お盆や夏土用の時期に土を動かしてはならないから」など、さまざまな謂れがありますが、実際のところ、仏教の世界でお盆の引っ越しを禁忌としているわけではないようです。

参考:お盆期間に引越しは縁起が悪い?料金相場や注意点は?

縁起を担ぐ方はお盆を避けたほうが気持ちよく引っ越しができそうですが、気にならない人は、安く引っ越しをするチャンス。8月の相場よりも安い時期だとプラスに捉えて、引っ越しを計画するのもいいかもしれません。

8月の引っ越しのメリット・デメリット

8月の引っ越しはお盆前の上旬であれば、繁忙期に比べ低い価格で引っ越しを行うことができる可能性がある、お得な月です。

ですが、メリットがあればデメリットもあります。ここからは、8月の引っ越しのメリットとデメリットについて説明していきます。

8月に引っ越しをするメリット

  • 上旬は引っ越し料金が安い
  • 上旬は希望日時で引っ越しができる
  • 上旬は料金交渉がしやすい

先ほども説明しましたが、8月の上旬は引っ越し業界の通常期ですので、3月〜4月の繁忙期に比べると引っ越し料金が安くなります。

新生活を始める方も落ちつく頃で、引っ越し希望者も少ない時期なので、希望日の引っ越しの予約が取りやすくなり、予定が立てやすくなります。

さらに、引っ越し希望者が比較的少ないことで、引っ越し会社への値引き交渉もしやすくなり、納得のいく料金を提示してもらえる可能性が高くなります。

8月に引っ越しをするデメリット

  • 台風のシーズンである
  • 荷物が濡れる可能性がある
  • 気温が高く暑い

8月は台風が多いシーズンですので、天候に不安があります。悪天候の中の引っ越しは荷物が濡れてしまうことがあり、濡れてしまった家具や家電の拭き取りなど、天気が良ければしないで良い仕事が増えてしまうので、手間がかかることも。

また、夏真っ盛りの気温で引っ越し作業をするのも一苦労。熱中症に気をつけて無理をせず計画的に引っ越しを行うことができるように準備しておきましょう。

8月に引っ越しする際に気をつけるべきポイント

以上のデメリットなども踏まえつつ、夏真っ盛りで台風シーズンでもある8月の引っ越しならではの注意ポイントがいくつかあります。これらのことに気をつけて快適に引っ越しを行うようにしましょう。

8月の引っ越しの注意ポイント

  • 台風情報をチェック
  • キャンセルの規約を確認
  • 荷物の防水対策は万全に!
  • 荷物はしっかりと拭き取り
  • 熱中症に注意

台風情報はしっかりチェック

小雨程度であれば問題ないのですが、災害を伴うような大雨の場合、引っ越しが延期になるケースも。見積もり時などに、キャンセルに関する規約はしっかり確認しておくことをお勧めします。

8月は、快晴な日も多いですが、台風や悪天候も多いシーズンです。近年では突然のゲリラ豪雨で激しい雨が降り出すこともあり、雨の予測を立てることが難しいとされています。

また、引っ越しの途中で大雨になることも考えられるので、引っ越し当日の雨が心配な場合は、荷物に防水対策を施しておくと良いでしょう。

新居へ荷物を運び入れる際の床養生もしっかりとしておくと、新居を汚すリスクを最小限にすることができます。

参考:気象庁 令和元年8月の天候:https://www.jma.go.jp/jma/press/1909/02a/tenko1908.html

キャンセルの規約を確認

基本的に引っ越し作業は雨や雪が降っている場合でも、引っ越し会社側からの中止や延期の申し出はありません。

天災を除いては引っ越し会社側からのキャンセルはできないと「標準引越運送約款」で定められているからです。

余程大きな台風でない限り引っ越しは決行されます。また、引っ越しの予約が多い時期には作業員やトラックの手配が数週間先まで決められているため、延期も難しくなってきます。

国土交通省 標準引越運送約款:https://www.mlit.go.jp/common/001220018.pdf

利用者側からのキャンセルや延期は可能ですが、キャンセル料が発生するので契約時に確認しておくことが大切です。

荷物には防水対策を

衣類や本、パソコンなど雨に濡れると困るものは、ビニール袋などに入れた上で段ボールに収納し、しっかりと梱包するようにしておくと安心です。

家具や家電などは、引っ越し会社に梱包方法や対応を聞いておくのがお勧めです。引っ越し会社によっては防水シートでカバーしてくれることもあります。

・家電製品

家電製品の内部に水が入ると故障の原因になるので、エアーキャップやエアーキャップのついた段ボール箱などを使って梱包しましょう。ノートパソコンやゲーム機器などは梱包して自分で運ぶと安心です。

・段ボール

濡れてしまうと強度が落ちてしまう段ボールは、荷物を入れている状態で壊れてしまう可能性があります。大きめのゴミ袋などで濡れないようにしておくと安心です。

・家具

木製のタンスやベッド、机などは湿気に弱く、濡れたままの放置は厳禁です。搬入後は素早く拭き取りを行い、風通しの良い場所で乾かすようにしましょう。

ソファなどの革製品は、濡れてしまうとシミになってしまうため、ビニールなどでしっかりと梱包するように!革製品が湿気に弱いので搬入後は速やかに開梱し、乾燥させましょう。

熱中症予防をしっかりと!

夏の引っ越しで一番気をつけて欲しいのが「熱中症」です。

旧居での荷物の運び出しの際は、前日までにエアコンを取り外している場合は暑い中での作業となる上に、冷蔵庫も霜取りのために中身を空にして電源を落としているので、冷たい飲み物も用意しておけない状態となります。

少しの時間とはいえ、高温の部屋での作業は体に負担をかけてしまうので、クーラーボックスに冷たい飲み物や冷やしたタオルなどを用意しておきましょう。

クーラーボックスに準備しておきたいもの

  • スポーツドリンク
  • お茶・水など
  • 冷たいおしぼり・タオルなど
  • 熱中症予防タブレット・飴など

また、新居での引っ越し作業を快適に行うためにもエアコンの設置は早めに行っておくことをお勧めします。

エアコンの設置が引っ越し日に間に合わない場合は、引っ越し後に扇風機やサーキュレーターをすぐに使用できるように荷物の搬入の際には、すぐに取り出せる位置に運び入れておきましょう。

また、環境省が発表している「暑さ指数(WBGT)」で熱中症リスクの高い日を確認することができるので、参考にして熱中症にならないように細心の注意を払ってください。

環境省 熱中症予防情報サイト:https://www.wbgt.env.go.jp

8月の引っ越し費用をなるべく安くする方法

さて、ここまで8月の引っ越しに関する注意点などを見てきましたが、ここで気になるのが引っ越し費用。8月は年間を通してみれば、繁忙期などに比べると相場が比較的安い月ではありますが、ポイントを抑えればさらに費用を安くすることができます!

そのための方法について、引っ越しの3大要素である 「荷物量」「移動距離」「引っ越し日時」の観点から、それぞれ見てみましょう。

荷物量について

引っ越しの荷物量が増えると、見積もりの料金はその分高くなります。

というのも、荷物の量が増えると、荷物を運ぶために必要なスタッフの人数が増えたり、荷物を運搬するトラックのサイズが大きくなったりするからです。

現地スタッフは、1人あたりで人件費がかかっているので、必要人数が増えればその分人件費が増えてしまうのは致し方ないこと。

またトラックについては、少ない荷物量であればミニバンや軽トラックなどでも運べますが、運搬に必要なトラックのサイズが大きくなるにつれて、車両のチャーター料金が高くなります。

ここで気をつけなければいけないのは、「引っ越し料金が安くなるのは、荷物を減らすことでトラックサイズを小さくできた場合」を想定している点です。

たとえば、ダンボールの数を20箱から半分の10箱まで減らしたことで、5千円ほど料金を下げられた事例があったとしても、それはその10箱分があるかどうかが、2トントラックで運べるのか、2トンロングでないと収まらないのかに影響したからかもしれません。

つまり、荷物を多少減らしたからといって、トラックサイズに影響を及ぼす量でなかった場合は、料金を下げることには繋がらない可能性が高いとお考えください。

荷物を減らして使用するトラックサイズを小さくしたり、そのことで引っ越し作業スタッフの人数が減るならば、安くなるということです。

では、トラックのサイズごとに、どのくらいの荷物が運べるのでしょうか?

トラックサイズと荷物量、引っ越しスタッフ人数の目安

トラックサイズ積載荷物量スタッフ
1.5トン車約1.5畳分1~2人
2トン車約3畳分2人
2トンロング車約4.5畳分2~3人
3トン車約6畳分2~3人
4トン車約8畳分3~4人

参考:私の荷物は、何トントラック?自分で引っ越しのトラックサイズを調べる方法(引っ越しラクっとNAVI)

トラックは、同じサイズでも引っ越し会社ごとに積載量が異なるために、あくまでも目安ではありますが、1.5トン車で約1.5畳分、2トン車で約3畳分ほどの荷物が運べます。先ほど、8畳ワンルームで生活されていた場合、2トン車か2トンロング車とお話したのは、おおよそ荷物量は3畳から4.5畳に収まることが多いためです。

自分の荷物が、だいたいどのトラックサイズで運べる量なのか、引っ越し先に持っていく荷物、処分する荷物を検討する際に参考にしてください。

荷物を捨てる

ご自身の荷物が多いなと思ったら、引っ越し前に不要なものを処分することも検討してみましょう。

一般ごみであれば、自治体のごみ回収日に合わせて処理すれば、追加でお金が発生することはありませんが、大型家電を処理する場合には注意が必要です。

1998年に制定された、家電リサイクル法によって「エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機」に関しては、メーカーがリサイクルして資源に戻すように法律で制定されています。

家電リサイクル法の概要

家電リサイクル法に当てはまらない大型家電や、大型家具の処理については、お住まいの自治体のホームページ等で確認して処理する必要があります。

荷物を売る

お金を払って荷物を処分するのであれば、お金にして引っ越し料金の足しにすることも一つの手段です。

実店舗を持つリサイクルショップ「トレジャーファクトリー」や「ブックオフ」に持ち込むのも良いですが、昨今ではフリマアプリ「メルカリ」「ジモティー」「ラクマ」を利用するケースが増えています。直接交渉ができるので、お店に持ち込むよりも高額で売れることがあります。

不用品を処分してくれる引っ越し会社を利用する

なお、上記の「トレジャーファクトリー」が運営していて、弊社提携先でもあるトレファク引越さんのように、引っ越しと同時に不用品の買取や処分を行ってくれる引っ越し会社さんもあります。

「引っ越しラクっとNAVI」では、こうした不用品処分サービスを行っている引っ越し会社の見積もりだけをまとめて取ることもできますので、詳しくは弊社コンシェルジュまでご相談ください。

お見積もりのご依頼:引っ越しラクっとNAVI

移動距離について

引っ越しの移動距離については、荷物量と違ってなかなか自分たちで調整することが難しいですが、長距離の引っ越しの場合は、「混載便」や「コンテナ便」「帰り便」などを使うことで、引っ越し料金が安くなる可能性があります。

ただしこれらのサービスは(1)取り扱っている引っ越し会社が限られている(2)引っ越し先(エリア)によってはそもそもサービスが提供されていない(3)運行スケジュールがシビアである、などの理由により、利用者側から利用を指定することが難しく、あくまで「タイミングが合えば利用できる」ものとお考え下さい。

とはいえ、こうした便があることを詳しく知っておくことは、引っ越し会社との交渉の際に役立つはずです。それぞれ詳細を見てみましょう。

費用を格安にしたいのなら「混載便」

メリットデメリット
・1件あたりの運送料を抑えることができる・日時を指定しにくい
・荷物が傷つく可能性も

引っ越しは一件あたり一台のトラックをチャーターしておこなうのが一般的ですが、荷物がトラックのサイズとピッタリ一致していない場合は、トラックの荷台に空きがある状態で運搬することになります。

こういったトラックの空きスペースに別の依頼者の荷物も積み込み、一緒に輸送することで運送費用を抑えるプランが「混載便」です。

荷物を混載することで、運転手の人件費をはじめガソリン代や高速料金などが”割り勘”になり、引っ越し料金が安くなります。

ただし、同じ方面へ引っ越しをする人がいなければ、この「混載便」は成立しないため、他の希望者が現れるまで待たなければならない場合もあります。特に転居する方が多い東京、大阪などの主要都市以外への引っ越しでは、希望者がなかなか集まらない可能性がありますので、引っ越し日時については柔軟に考える必要があります。

また、積み下ろし回数が多くなってしまうこともあるため、荷物に傷がついてしまう可能性もありますので、その点も注意しましょう。

大量の荷物を安く運びたいなら「コンテナ便」

メリットデメリット
・運送料金が半額以下になることも・配送に時間がかかる

コンテナ便とは、列車での運送です。コンテナと呼ばれる大きなボックスに荷物を詰め、貨物列車に運んでもらいます。人件費や燃料費を抑えることができるので、比較的格安なことがメリットです。

ただし、貨物列車の運行スケジュールに合わせないといけないため、引っ越しに日数が余計にかかってしまう可能性があります。引っ越すスケジュールに余裕がある場合におすすめです。

時間的に余裕があるなら「帰り便」

メリットデメリット
・荷物が傷つかない
・超特価になることも
・手配している会社が少ない

帰り便とは、片道運搬のことです。積み荷をおろした後のトラックの空きスペースを利用し、荷物を運んでもらうことを指します。「帰り道の途中でついでに運んでもらう」というイメージですね。

積み荷をおろしたトラックは、「空車回送」という空の状態で帰路につくことになります。この状態が非常に「無駄」ということで発案された帰り便ですが、取り扱っている引っ越し会社は多くありません。

うまく取り扱っている引っ越し会社を見つけることができれば、格安価格で引っ越しをしてくれる可能性は大きいといえるでしょう。

引っ越し日時について

この記事の前半でも申し上げたように、年間を通じてみると8月の引っ越し料金相場は安い部類ではありますが、子どもたちの夏休みを受けてファミリー層の引っ越し需要が上がり、それに伴って引っ越し料金も上がりがちになるなど、少し特殊な月になります。

そんな中で、お盆シーズンが狙い目であることは先述の通りですが、それ以外で意識しておきたいのが「曜日」と「時間帯」についてです。

引っ越しに向いている曜日は?

土日祝日は混みますので、平日に比べると割高になります。

NHK放送文化研究所が調査した「2015年国民生活時間調査」にある国民全体の「平日、土曜日、日曜日」の時刻別行為者率によると、日本人が仕事をしている曜日は、平日が52.9%、土曜日が34.9%、日曜日が23.5%となっています。

つまりは、国民のうちの5割程度が平日に働いており、土曜日には3割程度、日曜日には2割程度の人が働いていることになります。

さらに、月曜日と金曜日は、土日と連休で休みをとって3連休にして、引っ越しをする人も比較的いらっしゃいます。

ですので、曜日ですと火曜日、水曜日、木曜日の引っ越しがおすすめになるのですが、「大安」の引っ越しは平日といえど高くなる傾向にありますので、ご注意ください。

時間帯は?

一般的に、引っ越し会社は一日の作業時間帯を「午前便」「午後便」「フリー便」の三つに分けていて、このうち一番安い見積もり料金になるのが「フリー便」です。

フリー便とは、引っ越しをする日にちだけを決めておいて、作業の開始時間は引っ越し会社の都合に合わせるプランです。

現場のトラックや作業員の状況に合わせるため、価格を抑えることができますが、作業の開始時間は午後からになることが多く、場合によっては夕方や夜からとなる場合もあるため、時間に余裕を持っておきましょう。詳細は下記記事でも解説していますので、もしよろしければご参照ください。

引っ越しフリー便はなぜ安い? 時間指定が割高な理由

引っ越しの際は必ず相見積もりを取ろう!

以上を踏まえて8月の引っ越しが決まったら、まずは引っ越し会社へ見積もりをお願いしましょう。

そもそも引っ越し料金には業界標準の料金体系はないため、引っ越し会社によって料金が大きく異なって来ます。そのため引っ越しの見積もりは、一社だけでなく数社から見積もりをとる「相見積もり」を行うことが基本です。

引っ越し会社は、お客様から複数社の間で比較検討されている場合、他社との価格競争に打ち勝たないと受注ができないため、各社に個別で見積もりを依頼するよりも、安めの見積もりが出てくる可能性が高くなります。

また引っ越し料金はいわゆる“時価”。1社のみの見積もりではその金額が安いのか高いのかわからないだけでなく、以前安かったA社が今回も安いとも限らず、例えばちょうどその会社への注文が立て込んでいれば、料金は高くなります。

逆に同じ条件での引っ越しでも「その日なら、ちょうど帰りのトラックが押さえられるから、安く提供できる」という具合に、タイミングによって引っ越し料金が安くなることもあります。相見積もりの重要性、お分かりいただけましたでしょうか?

相見積もりは今ではかなり一般的になっていて、不動産会社のFJネクストが2020年に実施した「令和の引っ越し事情」アンケート によると、約8割以上の方が複数の引っ越し会社から見積もりを取っています。


出典: 株式会社FJネクスト 「令和の引っ越し事情」アンケート より

これを見ても、複数の引っ越し会社の見積もりを比較検討する重要性が、広く認知されている、と言えるのではないかと思います。

「引越しラクっとNAVI」はここが便利!

とはいえ複数社を相手に、一社ずつ見積もりを取るのは面倒くさいという方もいらっしゃるかと思います。そんな方には、弊社の「引越しラクっとNAVI」 がおすすめ!

引越しラクっとNAVI:https://hikkoshi-rakunavi.com 

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まとめ:8月の引っ越しは相見積もりでさらにお得に!

上旬とお盆以降で引っ越し料金が変わってくる8月。気温が高く台風のシーズンだからと敬遠しないで、しっかりと対策を取り、引っ越し時期を見極めることでお得に引っ越すことができます。

ですが、真夏の引っ越し作業は負担も大きく疲れて体調を崩してしまうことも…。無理な計画は予想外の出費に繋がってしまうこともあるので、天候の確認や暑さ対策は万全に整えて引っ越しの準備を行うようにしましょう。

8月の引っ越しで失敗しないためにも、相見積もりで各社の料金を確認すると同時に、悪天候時の引っ越しの対応もしっかりと確認して十分に比較検討を行い、納得のいく引っ越し会社を選ぶようにしましょう!

月別引っ越し相場の記事はこちらから

著者投稿者 引越しラクっとNAVI編集部
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