火災以外にも保証がいっぱい!知らない人は損をする、知って得する火災保険
Yahoo!ニュースで、こんな記事がありました。
【孤独死費用を火災保険で補償】三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険が、孤独死など賃貸住宅内での死亡事故の費用を補償する火災保険を販売へ。 http://t.co/6xCIhgEJIr
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2015, 6月 24
孤独死については、ここで触れませんが、皆さんが加入している火災保険。これ実は、いろんな保証がついているのですが、知らないまま重複して余計なお金を払っていることが結構あります。まずは、火災保険は何をしてくれるのか?を確認しましょう。
火災保険のメインは、借家人賠償責任保険(借家賠)の契約
いきなり小難しい単語が出てきました。ですが、この借家人賠償責任保険(借家賠)に入るための火災保険なのです。
この保険は、入居者が火事を起こした場合や、水漏れで借りているお部屋をダメにした場合、お部屋を元に戻さなくてはならないものの、お金がなくてできません。ということが無いように、オーナーさんが入居の条件としている保険です。いわゆる、建物(お部屋)に対してかける保険です。
この保険は契約時に必須となっているため、管理会社が契約書と同時に、指定の保険です。といった形で勧めてきます。入居者は、特に何も考えることなく、言われるがままに加入しているのではないでしょうか?実は、この保険には、上記の借家人賠償責任保険以外にも保証が付随していることが多いのです。
家財保険
火災保険のなかの家財保険。音が似ていますが、火災保険というのは全体をあらわしていて、火災でお部屋を保証するのが前述の借家賠、火災であなたの荷物を保証するのが家財保険です。
家財保険の場合、保証する金額によって保険料がかわります。一般的には家財の補償額が200万円〜1,000万円程度のプランがあって、単身者であれば、200万円で十分でしょうし、輸入家具などの高級家具、家電がある場合は、それに合わせて保証額をあげるのが普通です。
ですが、普通で無いことが起こっています。
それは、あなたの家財がいくらかわからないまま、単身者なら400万円、ファミリーなら800万円といった形で、ひとくくりで保証額が決められていることがほとんどです。単身なら保険料は1万円、ファミリーなら1万5000円といった感じですね。
つまり、「存在しない家財の価値の部分までを保証してもらっている」のです。
その部分は、当然ですが保険料に反映されます。もし、断捨離が得意で、ほとんど家財がないひとは、この家財保険すらなくして、前述の借家人賠償責任保険だけで十分なのです。
ここで、自分の保証額を申告して、それに合わせたプランに変更してもらうのもいいでしょうし、対応してくれる窓口(多くの場合は管理会社の担当者)が対応が良くなければ、ネットで手続きをして、そのコピーを渡せば大丈夫というケースもあります。
火災保険の加入を管理会社からおこなうと管理会社へ手数料が入ってきます。あまり良くない管理会社だと、自分たちに手数料が入らないので、指定の保険を自分たち以外から加入するのはダメだと言ってきたりします。
ですが、保険にさえ入っていればオーナーさんは文句がないはずなので、あまりにもヒドイ契約内容の場合は、突っぱねてもいいでしょう。
他にもいろいろ保証内容
借家人賠償責任保険と家財保険を合わせた火災保険には、その他にも自動的についてくる保証があります。よくある例は、
・カギのトラブル駆けつけ
・水回りのトラブル駆けつけ
・ガラスのトラブル駆けつけ
上の2つは付いていることが多いので、いま加入している人は保証内容をチェックしてみましょう。
火災保険の中に、このような生活のトラブル駆けつけサービスが含まれているにもかかわらず、別途、不動産会社で勧めれらて生活トラブルの保証に入る人がいます。
2年契約で15,000円程度のサービスですが、ほとんど使われないでしょうし、そもそも火災保険の中に含まれているので、別途の生活トラブル保証サービスは 全くの無駄 と言えます。
トラブルが起き無いための費用ならいいかもしれませんが、トラブルが起きた際の保証は、二重で入る必要性がまったくありません。何か起きた時は、火災保険の保証を使うか、新規に専門業者にお願いすればいいだけの話ですから。
地震保険
家財保険の保証金額を見直したり、無駄な生活トラブル保証サービスをお断りして浮いた分を、地震保険にあてるという手もあります。地震保険は上記でいう、「火災保険」に相当する、総合的な保険です。
地震が原因の火災の損害は、火災保険ではカバーできません。そこで、地震保険なるものが存在しています。地震保険は、公共性が高いため、どこの保険会社でも商品性や、料金は変わりません。地域や建物の構造によって料金がかわります。
また、地震保険にも、建物を対象にした保険と、家財を対象にした保険があります。ですので、加入の際は、自分はどっちの保険がいいのか、確認して加入しましょう。
ただし、地震保険で自動車の損害は保証されませんので、注意しましょう。
まとめ
保険大国、日本では、さまざまな保険商品が開発されています。その中には、無駄なものも多く、知らないことがたくさんあります。引越しのタイミングでは、賃貸借契約の場合、必ずと言っていいほど、火災保険がセットでついてきます。何の気なしに搾取されるのではなく、無駄なものはお断りして、入居にかかる 無駄な費用 を削減しましょう!
さらに、今住んでいるお部屋の火災保険の契約期間が1ヶ月以上残っていれば、解約して 保険金が戻ってきます ので、必ず連絡して入居費用の足しにしましょう!