知らなきゃ損!?ガス関連の引っ越し手続きとお得なガス会社に乗り換える方法

この記事はこんな方にお勧め!

  • 引っ越しの準備中で、ガス関連の手続きで悩んでいる方
  • 新生活で初めてガスの契約をする方
  • ガスの契約切り替えを検討している方

引っ越し先での新生活をスタートさせるのに欠かせないのは「ガス・電気・水道」などのライフラインの手続きです。

その中でも「ガス」は、「都市ガス」「LPガス(プロパンガス)」など異なる仕組みが混在していることもあり、水道や電気と比べてよくわからないことが多いと思いませんか? この記事では新居でスムーズに生活を始めるために、ガスの閉栓と開栓、ガス会社への手続き方法、さらにガス会社の見直しなど、出来るだけわかりやすく解説していきます!

知ってた?都市ガスとLPガスの違い

まず、ガスの仕組みについて簡単にご紹介。ご家庭で使われているガスには、次の3つの種類があります。

・都市ガス→ガス導管を通して家庭にガスを届ける

・簡易ガス(団地ガス)→70戸以上の団地などで、敷地内にガス発生設備をおき、各家庭にガスを届ける

・LPガス(プロパンガス)→LPガス会社の人が、LPガスの入ったボンベを家庭に配達することでガスを届ける

簡易ガスは少し特殊なケースなので一旦置いて、我々がよく目にする「都市ガス」「LPガス(プロパンガス)」は、同じ「ガス」でも全く異なる仕組みです。

都市ガスの場合、原料となる液化天然ガスが気化、臭化などの工程を経て、導管を通じて各家庭に供給されます。この導管の管理〜各家庭にガスを供給するまでの一連の業務は、都市ガス会社、つまり東京ガスや大阪ガスなどの大手4社をはじめとする全国約200社が、それぞれの地域で担ってきました。なかでも東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、西部ガスの4社は四大事業者といわれていますが、
2017年の都市ガス自由化(本記事後半でも解説します)後は、新規参入する企業も増えてきています。

一方、LPガスは、原料となるLPガスが陸揚げされた後、ボンベに充填し、各家庭に届けられています。LPガスを扱う会社は大小様々あり、その数は全国で2万社を数えます。 LPガスはボンベを自宅に届けるのでガス管を引く必要がなく 、人口密度が低くてコストが見合わない地域でも、サービスが行われているのが大きな特徴です。

このように、一言でガスといっても都市ガスとLPガスは似て非なるものであることは、覚えておいて損はありません。

旧居でのガスの停止

ガスの使用停止手続きは1週間前には申し込みを

ガスの基礎知識を把握していただいたところで話を戻すと、引っ越し当日に旧居のガス使用を停止し、新居のガスを開栓できるようにするためには、計画的な準備が必要です。

まず最初に行う「ガスの使用停止」の申し込みは、現在使用しているガス会社へ電話やインターネットで行います。遅くとも引っ越しの1週間くらい前までには手配しておくことをおススメします。

ガスの閉栓時には、ガス会社の係員がガスメーターを確認し、ガス料金の精算をしてくれます。ガス料金を払込書で支払いしている方は、その場で支払いを済ませる必要があるので、現金の用意も必要です。

ガス閉栓時の立ち会いは、上記の現金支払いの場合以外は基本的に必要ないのですが、ガスメーターが室内に設置されている場合や、建物がオートロック式である場合は立ち会う必要があるので、スケジュールを調整しておく必要があります。

旧居でのガス利用停止の具体的な手続方法について

都市ガス会社の場合 

旧居でのガス利用停止の連絡先は契約しているガス会社によって変わってきます。まずは契約しているガス会社を確認しておきましょう(間違うことはないと思いますが、念のため)。

各ガス会社への連絡は、インターネットもしくは電話で行います。インターネットの場合は、契約内容の詳細をプリントアウトしておくかスクリーンショットですぐに確認できるようにしておきましょう。

〈旧居での都市ガスの利用停止で伝えること〉

お客様番号
ガスの契約者及び申込者の名前
ガスの使用を停止する住所
引っ越し先の住所・電話番号
建物の形態(一戸建て、マンション、アパートなど)
連絡のとれる電話番号(携帯電話など)
使用停止希望日
訪問希望時間帯(必要な方のみ)
作業立ち会い者の名前(必要な方のみ)

電話での連絡の場合は、必要事項を間違いのないように伝え、ガスの停止日や時間、ガス使用料金の精算方法などメモにとっておくと安心ですね。

自身で持ち込んで使用していたガス機器は予め取り外しておく必要があります。もし、自分では外せないなどのトラブルがあった場合は、ガス会社が有料で取り外しを行ってくれるサービスもあるので、一度相談してみましょう。

また、住んでいた建物を取り壊す場合は、閉栓後にガスメーターを取り外し、道路と敷地の境界線でガス管を切断する必要があるため、電話にて連絡をしておきましょう。

プロパンガス(LPガス)会社の場合

現住所でプロパンガス(LPガス)を契約している場合は、ガス会社に解約の連絡をして、閉栓作業の日時を決めます。

この時、契約者の名前と住所に加えて、検針票に記載されている「お客様番号」が必要となります。連絡方法は、都市ガスと同じく、インターネット予約か電話での連絡が一般的です。

〈旧居でのプロパンガス(LPガス)の利用停止で伝えること〉

お客様番号
ガスの契約者及び申込者の名前
ガスの使用を停止する住所
引っ越し先の住所・電話番号
建物の形態(一戸建て、マンション、アパートなど)
連絡のとれる電話番号(携帯電話など)
使用停止希望日
訪問希望時間帯(必要な方のみ)
作業立ち会い者の名前(必要な方のみ)

〈旧居でのプロパンガス(LPガス)の利用停止で必要なもの〉

印鑑(必要でない場合もあります)
保証金の預り証
契約書(違約金のありなしを確認するため)

ちなみに、閉栓については契約書に「解約の◯日までに連絡をすること」などの記載がある場合が多いので、事前に確認しておきましょう。

プロパンガス(LPガス)の場合も基本的に閉栓作業に立ち会い不要ですが、建物がオートロックの場合は、作業者が入れるようにする必要があるため、家にいる必要があります。

開栓の際に保証金を支払っている場合には、預り証を提示すれば返金されるので、事前にガス会社に確認しておきましょう。

さらに、ガス機器の無償貸与を受けた場合など、プロパンガス(LPガス)会社との契約内容によっては、一定期間の解約には解約金がかかってしまうことがあります。ガス機器の貸与を受けた覚えのある方は、一度契約書を確認しておいてくださいね。

新居でのガスの申込み

新居での利用申し込みも1週間前が目安

「旧居でのガスの閉栓」と「新居でのガスの開栓」で大きく違うことは、ガスの開栓には立ち会いが絶対に必要だということです!こちらも引っ越しの1〜2週間前には、新居で使用するガス会社に電話または、インターネットで連絡をしてガスの開栓の予約をしておきましょう。

ガス開栓の立ち会いにどうしても都合がつかないという方は、代理人でも対応が可能なので、家族や友人、物件の管理人さんなどに頼んでおき、ガス会社への申し込み時にガス会社にその旨を伝えておきましょう。

立ち会いは面倒じゃないの?

ガスの使用開始には、ガス会社の作業員の立ち会いが必要になります。全体作業はおおよそ20分〜30分で完了することがほとんどなので、長い時間かかることはありません。

ガス開栓作業と同時に「ガスコンロ、湯沸かし器、給湯器、お風呂場のガス設備」などの点検も合わせて行ってくれます。

また、使用するガス機器が全て安全に使用できるかどうかを確認してくれるので、「ガスコンロ」「ガスファンヒーター」など、今後使うガス機器は、全て新居に用意しておきましょう。

それらの点検作業が終わると、ガスを安全に使用するための説明やガス料金の支払いについての説明をしてくれます。この時にガスを使用する際の不安点や疑問点があれば、質問しておくと安心ですね。

新居でのガスの申し込み方法

・都市ガスの申し込み

旧居でガスの利用停止の連絡をする際に、引っ越し先での利用開始の申し込みも済ませておくと便利ですが、忘れてしまっていた場合や、ガス会社を変更する場合には、1週間前には連絡を済ませておくと安心です。

新居でのガスの開栓には立ち会いが必要になるので、スケジュールを合わせるようにしましょう。

〈都市ガスの開栓の申し込みで伝えること〉

契約者・申込者の名前
ガスの使用開始をする新住所
連絡先(現住所と電話番号)
引っ越し先の建物について(一戸建て、マンション、アパート、新築、既築など)
日中連絡のとれる電話番号(携帯電話など)
使用開始希望日と訪問希望時間帯
開栓作業の立ち会い者の名前(使用者または代理人)
持っている使用予定のガス機器

なおガスの開栓作業時に、一部の風呂釜や湯沸かし器などの機器を対象に、機器の排気ガス中に含まれる「一酸化炭素濃度」を測定してくれることがあります。

こちらは、任意になっていますが、一酸化炭素(CO)は無味無臭ながらとても毒性が強く、空気中における濃度が上昇すると頭痛などが起こり、さらに、濃度が上がると吐き気、めまいなどの中毒症状が進み、最悪の場合、死に至るなど身体に大きな影響を与える物質です。古い機器などを使用する場合は、測定をお願いするのも良いかも知れません。

・プロパンガス(LPガス)の申し込み

プロパンガス(LPガス)の場合も開栓作業を行いたい日にちをガス会社へ伝えることから始まります。連絡方法は電話もしくは、ガス会社によってはインターネット予約で行います。

〈プロパンガス(LPガス)の開栓申し込みで伝えること〉

契約者・申込者の名前
ガスの使用開始をする新住所
連絡先(現住所と電話番号)
引っ越し先の建物について(一戸建て、マンション、アパート、新築、既築など)
日中連絡のとれる電話番号(携帯電話など)
使用開始希望日と訪問希望時間帯
開栓作業の立ち会い者の名前(使用者または代理人)
持っている使用予定のガス機器

〈プロパンガス(LPガス)の開栓時に必要なもの〉

印鑑
保証金(保証金を支払う必要のある物件のみ)

プロパンガスの開栓作業にも立ち会いが必須となっているので、スケジュールを合わせる必要があります。

どうしても予定が合わない方は、代理人でも可能なので、家族や友人、引っ越し先の管理人さんにお願いしておきましょう。

ガスの開栓をする際に、ガス機器が問題なく使用できるか確認してくれるので、新居で使うガス機器を用意しておきましょう。

開栓作業と点検が終わったあとは、料金や支払いについての説明を受け、書類にサインをして終了となります。作業時間は、どのガス会社もおおよそ20分〜40分ほどで完了します。

プロパンガス会社の多くは、賃貸物件の場合にガス料金の未払いのリスクに備えて、1万円程度の保証金を預かる決まりになっていることがあります。

この保証金は預り金なので、ガスの解約時には返金してもらえます。返金時には保証金を渡した際に発行される「預り証」が必要となるため、解約時まで大切に保管しておくようにしましょう。

主な都市ガス会社連絡先

〈東京ガス〉

WEB手続き:https://apply.tokyo-gas.co.jp/moving/preapply/
受付時間:24時間365日
※混雑時は2分〜5分ほど待つことがあります

電話受付:0570−002211
受付時間:月曜日〜土曜日 9:00〜19:00 日曜日・祝日 9:00〜17:00

作業、訪問時間
9:00〜12:00
13:00〜15:00
15:00〜17:00
17:00〜19:00(月曜〜土曜のみ)
※土日祝(年末年始等)を含め年中無休
※上記から希望時間帯を選ぶことができます

・作業所要時間
閉栓作業:約10分
開栓作業:約20〜40分

〈東邦ガス〉

WEB手続き:https://www.tohogas.co.jp/home/procedure/contract/
受付時間:7:00〜3:00

電話:0570−015−456
受付時間: 9:00〜19:00 

作業、訪問時間
9:00〜12:00
13:00〜15:00
15:00〜17:00
※上記から希望時間帯を選ぶことができます

作業所要時間
閉栓作業:約5分〜10分
開栓作業:約15分〜20分

〈大阪ガス〉

WEB手続き:使用開始https://wwwe5.osakagas.co.jp/shutopen/K_DataInpServlet?_ga=2.229039573.837603362.1582017801-104256793.1582017801

WEB手続き:使用停止
https://wwwe5.osakagas.co.jp/shutopen/HK_UserNumServlet?_ga=2.124328387.837603362.1582017801-104256793.1582017801

電話受付:0120−0−94817(大阪市内の方)
     0120−3−94817(大阪府南部・和歌山県の方)
     0120−5−94817(大阪府北部・奈良県の方)
     0120−7−94817(兵庫県の方)
     0120−8−94817(京都府・滋賀県の方)
受付時間:月曜日〜土曜日 9:00〜19:00 日曜日・祝日 9:00〜17:00

作業所要時間
閉栓作業:約5分
開栓作業:約15〜20分

〈西部ガス〉

WEB手続き:使用開始
https://www.saibugas.co.jp/move/stopStartInput1
WEB手続き:使用停止
https://www.saibugas.co.jp/move/stopInput1
受付時間:7:00〜4:00

電話受付:0570−000−312
受付時間:月曜日〜金曜日(祝日除く) 9:00〜19:00 
土曜日(祝日除く)9:00〜17:00

作業、訪問時間
月曜日〜土曜日
9:00〜12:00
13:00〜15:00
15:00〜17:00
17:00〜19:00

日曜日
9:00〜12:00
13:00〜15:00
15:00〜17:00
※土日祝(年末年始等)を含め年中無休
※上記から希望時間帯を選ぶことができます

※ガスの使用開始・停止の作業は日曜日・祝日も可能です

作業所要時間
閉栓作業:約10分〜15分
開栓作業:約20分〜30分

◆プロパンガス(LPガス)会社連絡先

〈ニチガス〉

WEB手続きhttps://www.nichigas.co.jp/for_home/move/

電話受付:0120−445−670(東京都)
     0120−149−333(神奈川県・静岡県)
     0120−36−1139(埼玉県)
     0120−50−2985(千葉県)
     0120−929−155(茨城県・栃木県・群馬県)
     0120−167−363(山梨県)
受付時間:平日(祝日除く) 9:00〜17:00 

作業所要時間
閉栓作業:約5分
開栓作業:約30分

〈岩谷産業〉

WEB手続き:https://www.iwatani-kanto.com/form/move_entry.php
※引っ越しの10日前までに申し込みをする必要があります

電話受付:048−646−7070(イワタニ関東 本社)
     048−229−0526(さいたま営業所)
     049−233−3890(埼玉西営業所)
     048−773−1837(上尾営業所)
     027−212−9900(群馬営業所)
     0276−56−9100(群馬東営業所) 
     0289−63−6000(宇都宮営業所)
     0285−49−3981(小山営業所)
     0280−23−1411(古河営業所)
     029−263−1141(茨城営業所)
     029−827−3101(つくば営業所)
     029−892−3231(茨城南営業所)
     0297−57−8155(常総営業所)
     0479−48−0500(鹿島営業所)
     047−491−7811(千葉営業所)
     043−312−7011(千葉中央営業所)
     0436−92−1181(千葉南営業所)
     0476−29−5501(成田営業所)
   
作業所要時間
開栓作業:約30分

〈東邦液化ガス〉

WEB手続き:http://www.tohoekika.jp/house/hikkoshi.html#hikkoshiCv
受付時間:7:00〜3:00

電話受付:担当営業所を探す
http://www.tohoekika.jp/company/eigyosho.html
受付時間:9:00〜18:00

ガス会社の見直しをしてみよう!

冒頭でも触れたように、今はガス会社も自由に選ぶことができます引っ越しを機に、契約するガス会社を一度見直してみるのもおすすめです。

電気とガスをまとめるとポイントがたくさん付与されたり、一定期間基本料金が無料になったりとお得なプランやキャンペーンが続々と各ガス会社に登場しており、今後のガス料金の見直しになるチャンスがたくさんあります!

主なガス会社の特徴って?

〈東京ガス〉

東京ガスは、東京、神奈川、埼玉、千葉県などで都市ガスを供給している最大の都市ガス会社です。ガスと電気まとめる「ずっとも電気」を契約すると、料金の支払い金額に応じた「パッチョポイント」が付くのも魅力です。

ガス料金:https://home.tokyo-gas.co.jp/gas/ryokin/ippan/index.html
対応エリア:https://home.tokyo-gas.co.jp/gas/userguide/kyoukyuu_area.html

〈東邦ガス〉

東邦ガスの主な供給地域は、愛知・岐阜・三重です。ガス温水暖房を使用している家庭向けの「家まるごと床暖トクトク料金」や、ガスと電気をセットで使うとお得になるプランもおすすめです。

ガス料金:https://www.tohogas.co.jp/home/gas-fee/menu/
対応エリア:https://www.tohogas.co.jp/home/gas-fee/supply-area/

〈大阪ガス〉

大阪ガスは、近畿地方を中心にガスを供給しているガス会社です。対象ガス機器を設置しているとお得になるプラン「GAS得プラン」や、ガスを多く使用する家庭に向けた「GAS得プラン もっと割」が用意されています。

ガス料金:https://home.osakagas.co.jp/price/menu/general_rate/index.html
対応エリア:https://www.osakagas.co.jp/company/about/business/pdf/servicearia.pdf?_ga=2.162001525.837603362.1582017801-104256793.1582017801

〈西部ガス〉
全国4位の都市ガス会社である西部ガスは、九州へのガスの供給を主としています。「ホームメリット」や「ホットメリット」などのプランは、冬のガス代がお得になる料金設定になっています。

ガス料金:https://www.saibugas.co.jp/home/rates/menu/index.htm
対応エリア:http://www.saibugas.co.jp/profile/area/index.htm

〈ニチガス〉

日本瓦斯株式会社(ニチガス)は、 2019年11月時点で156万件を超える顧客数を抱える大手ガス会社。東京、神奈川、千葉、埼玉をはじめとする、一都六県で利用できます。 LPガスをメインに供給していますが、都市ガスについても東京ガスと比較してガス単価を5%安く提供しています。その他にも、ビットコインで支払いをすると割引が適用されるなど、様々な特典が適用される都市ガス料金プラン「+プラン」もあります。

ガス料金:https://www.nichigas.co.jp/for_home/price/lp_gas/plan/
対応エリア:https://store.nichigas.co.jp/area

〈レモンガス〉

レモンガスは東京や、埼玉、千葉の一都2県で契約可能なガス会社。 元々はLPガスを供給していましたが、ガス自由化で都市ガスの供給も開始しています。

ガス料金:https://www.lemongas.co.jp/service/gas/price.html
対応エリア:https://www.lemongas.co.jp/service/gas/contact_list.html

〈岩谷産業〉

岩谷産業は、家庭用LPガスをはじめ、工業用のLPガスも取り扱っているLPガス会社の大手です。電気とのセットプランも用意されており、LPガス料金が10%割引になるお得なプランも登場しています。

ガス料金:https://www.iwatani-kanto.com/ryoukin
対応エリア:全国

〈東邦液化ガス〉

東邦液化ガスは、愛知県を中心に三重県、岐阜県、石川県でLPガスを供給しています。平均に比べてやや安価なガス料金となっており、ガス暖房器具を使用する家庭にお得なガス料金メニューも用意されています。

ガス料金:http://www.tohoekika.jp/house/ryoukin.html
対応エリア:http://www.tohoekika.jp/company/kichi.html

ガスのセット契約プランでお得に!

2017年の都市ガス自由化移行、電力会社や通信会社などの異業種が新ガス会社として参入しました。それに伴い、CMなどで見たり聞いたりしている方も多いと思いますが、東京電力の「ガス×電気」やJCOMの「ガス×インターネット」など、セット契約プランが多く登場していますね。

例えば、東京ガスの「ずっとも電気」や、ニチガスの「でガ割」などの「電気とガス」を一緒に契約するプランでは、年間で計算するとトータルでかなり光熱費を抑えることができます。

他にも、auの「auでんきポイントで割引+ガス」では、毎月の電気料金に応じてWALLETポイントの還元が拡大され、レモンガスでは、宅配水とのセットの契約で毎月の支払いに割引が適用されます。

料金だけじゃない注意ポイント!

ここまで主に各ガス会社の費用面について見てきましたが、加えて以下のような点も留意する必要があります(特にプロパンガスの会社を選ぶ場合)。

(1)将来の料金変動に関する説明が明確か

大手の都市ガスはともかく、 プロパンガスの販売価格はガス会社が自由に設定できるため、値上げ・値下げのタイミング、および上限金額に決まりはありません。なおかつ プロパンガスはほとんどを輸入に頼っているため、為替レートが変動した場合などもガス料金は変動します。こうした事情から、理由を明確にせず毎年値上げを繰り返したりするガス会社もありますので、ガス会社を選ぶ際は、適正価格を継続的に維持してくれる良心的なガス会社を見極めることが重要です

(2)契約内容の説明が明確化

解約時にトラブルなりやすいのが、設備の所有権や、解約時の違約金について。
プロパンガスの新規契約や切り替えにあたって、 ガスの配管工事費用や給湯器代金、給湯器取り付け費用をガス会社が負担し利用者に貸与する場合がありますが、 その後入居者がガス会社を変更しようとすると、そのガス会社が配管工事費用を肩代わりしたという理由で、配管の所有権を主張し問題が発生するケースがあります。   ですので 無償貸与の場合、契約期間や解約時の設備買い取りなどの条件について、書面で取り交わしておくと安心です。

(3)サポート体制が充実しているか

いきなりガス機器に不具合が起きた時、ガス会社の対応が不十分だと日常生活に大きな支障をきたすことになります。また、災害時の復旧などについても会社ごとにスタンスが分かれますので、サービスの充実度もガス会社を選ぶうえで重要なポイントになります。ガス器具などのメンテナンスについてもしっかりとサポート体制を明記している会社なら安心できますね。

なお、都市ガスもプロパンガス(LPガス)も両方選べる地域へ引っ越しをする場合は、両方のメリット・デメリットをキチンと理解し、選ぶようにしましょう。都市ガスはプロパンガスと比べて人件費がかからないので、ガス代が安くなる傾向がありますが、ガス管が基本的に地中にあるので、地震などの災害時には復旧までに時間がかかってしまうというデメリットも。一方でプロパンガスは料金こそ高めですが、災害時の復旧が早い点に加えて、都市ガスよりも火力が強いという利点があります。町の中華料理屋などでは、 都市ガスが導入されているエリアであっても、 高火力を求めてプロパンガスを選ぶことが多いそうです。

ガス器具について

このように、ガス会社の選び方にも様々なポイントがありますが、インターネット上に比較サイトなども多数ありますので、引っ越しを機に自分のライフスタイルに合わせた会社と契約プランを選んでみましょう!

ホースや接続口の確認をしておこう!

引っ越し先の新生活では、こだわりの生活道具を使いたいもの。特に女性はキッチンで使うものにそれなりのこだわりがあるものです。

真っ白でおしゃれなガスコンロを購入し、いざガス栓とつなげようとした時に「ゴム管の長さが足りない…」なんてことにならないように、使用するガス器具が新居にしっかり対応しているのかを確認しておきましょう。

ガス栓には「ホースエンドタイプ」と「スリムプラグタイプ」があり、さらにその2つは、ガス栓がそのまま出ている「ホースガス栓」と壁埋め込み型の「コンセントガス栓」に分かれています。

「ホースエンドタイプ」には、コンロやガスオーブン、一口コンロや炊飯器(タイマーなし)などが使用でき、「スリムプラグタイプ」には、ファンヒーターや衣類乾燥機、炊飯器(タイマー付き)などが使用できます。

接続には、接続具の形状やサイズに合った「ガスソフトコード(ゴム管)」や「ゴム管用ソケット」なども必要になってくるので、ガス接続口の形状の確認とともに口径も確認しておきましょう!

ガス機器の準備はOK?

引っ越し先によっては、ガス機器が設置されてない部屋もありますので、生活に必要なものは用意する必要があります。

用意する際には、新居で使うガス機器が供給されるガスの種類(都市ガスまたは、プロパンガス)と合っているのかも、必ず確認しておくようにしましょう。

また、「ガス風呂釜」や「湯沸かし器(給湯器)」を設置する場合には、法令により適正な給排気設備の設置が義務付けられているので、資格を持った業者の方に設置してもらいましょう。業者の方による設置が必要な「特定ガス用品」は以下の通りです。

半密閉燃焼式ガス瞬間湯沸器
半密閉燃焼式ガスストーブ
半密閉燃焼式ガスバーナー付ふろがま
ガスふろバーナー

参考: https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/gasji/item.html

また、これらを接続するには、接続具も必要となるため、ガス機器の説明書をよく読んでなにが必要になるのかを確認しておきましょう。

参考: https://kakaku.com/gas/

まとめ:ガス契約は、サポートで選ぶ時代

スイッチひとつで点火したりお湯が出たりと、なにげなく使っている「ガス」ですが、引っ越しのときに必要な手続きは、意外と知らなかったという方が多いのではないでしょうか?

ガスの契約内容について、普段はあまり意識することがないかもしれませんが、伝えるべきことをチェックしてから、ガス会社へ連絡をすることで慌てることなく手続きを進めることができますね。

また、今回紹介したような「閉栓」と「開栓」などの手続きとガス機器の安全確認は、基本的にガス会社が無料で行ってくれます。ガス会社を選ぶ際は、つい普段のガス料金にばかり注目してしまいがちですが、引っ越し先で安心安全な生活を送るためにも、このような各ガス会社のサポートや契約内容などもしっかりとチェックして、納得のいく契約を結ぶようにしましょう。

著者投稿者 山内大輔
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