新国立競技場だけじゃなかった!あなたの身近にも増えつつある違約金

新国立競技場の建設が白紙になったことで、10〜100億円の違約金が発生するとのこと。金額の振れ幅がすごいな。と思うくらいで、本件については誰が悪いとか、森元さんの発言について等、なにも述べませんが、注目したいのは違約金

違約金の言葉の意味を調べるとWikipediaによると

違約金(いやくきん)とは、債務の不履行があった場合に支払う旨を、債務者が債権者にあらかじめ約束した金銭。
違約金は、賠償額の予定と推定される(民法第420条3項)ため、違約金が交付されている場合、当事者は損害の発生と損害額の立証をせずに損害賠償請求することができ、また、裁判所は原則として、その額を増減することができない(第420条1項)が、公序良俗違反(第90条)などの理由で賠償額の一部が無効とされる場合は別である。
労働契約で違約金を定める契約は、労働基準法第16条(賠償予定の禁止)に当たり無効である。

まあ、法律のことは自分は専門ではないので、こんな感じですよ、という程度です。

国だけじゃない!違約金はあなたの家計にも

で、ここからが本題です。
実は、今回の新国立問題で日本国が払うことになった10〜100億円の違約金のように、私たちの家計にも、じわりじわりと違約金が広がっているのです。

まずは、ざっと違約金が発生しそうなものを挙げてみましょう。

・インターネット回線(固定回線、モバイルルーターなど)
・プロバイダ
・有料映像サービス
・固定電話サービス
・携帯電話

やっぱりわかりにくい、インターネットの違約金

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もともと、インターネット回線とプロバイダは、セットになっていることが多く、あまり意識したことがないかもしれません。それぞれに違約金があるのは、皆さんご存知なのですが、あまり知られていないのが、インターネット回線やプロバイダのオプションサービス。これがオプション独自の違約金が設定されている場合もあり、やっかいです。

例にあげると、プロバイダのYahooBBでは、バリューパックというオプションのサービスがあります。

・光 BB ユニットレンタル
・Wi-Fi マルチパックまたは無線 LANパック
・地デジチューナー(R)
・BB セキュリティ for Smart Device powered by McAfee®とく放題(B)
・BB セキュリティ Internet SagiWall(Android 版)
・ソフトバンク Wi-Fi スポット

これが全部セットになって、月額2,980円です。2年縛りで解除料が5,000円です。

プロバイダ料金が1,000円前後なのに、オプションので+2,980円です。こんなの申込む人いるの?と思いますよね?これ量販店などでキャッシュバックをつけるための条件になっていることが多く、意味不明に契約している人が結構いらっしゃいます。キャッシュバックで申込をした人は、いますぐ見直しましょう。

前述の通り、そもそもインターネット回線もプロバイダも、違約金がかかります。キャリアによって違いますが、0円から16,000円ほどかかります。
こちらを参考。

Huluは大丈夫。でもスカパーは違約金あります

映像サービスはどうでしょうか?

Huluは、違約金はかからず、いつやめても大丈夫のようです。

スカパーは、1年未満での解約は、1万円の違約金がかかるそうです。ですが、ちょっとした裏技として、最低料金のプランへ変更し、1年経過後に解約するという方法があります。

まあ、それもどうなの?という気はしますが、まだ抜け道があるだけマシかもしれませんね。

U-NEXTも解約金はかからないようです。よかったですね。ちなみに、光コラボのU-NEXT光は、16,000円ほどの解約金がかかります。(インターネットサービス)

MNPのやり合いで、とばっちりを受けた、一般ユーザーの違約金

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携帯電話の違約金とは、2年間の継続利用を条件に、安い料金でユーザーは利用できますが、契約を破った場合は、違約金として◯◯◯◯円かかります。という内容になっていると思います。

docomo、au、softbank、それぞれ、2年契約の場合、9,500円の違約金となっています。

が、

最近は、MNPで簡単にキャリア間を移動できるので、キャッシュバック目当てに、MNPを繰り返す人たちが出てきました。

その結果、

docomo Galaxy S6 SC-05G をMNPで購入した場合、12ヶ月以内の機種変更や、FOMAへの契約変更を行うと、解除料36,936円が発生します!やむなく、解約の場合、前述の9,500円+36,936円=45,000円程度も発生します!

前述の解除料は、解約だけじゃなく、機種変更でも発生します!落として壊して、新しいものとなると、解除料がかかりますよ!

これ、docomoだけじゃないんです。

softbankでも同様の条件で、40,000円〜50,000円の解除料(違約金)が追加されています。

例えば、もうすぐ海外に引越しをするので、国内の契約は終了しようとした場合、MNPでキャリアを移動して、キャッシュバックもらってとやっていると、痛い目にあいますよ。

今後も増える?違約金

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来年から始まる、電力の自由化によって、電気を好きな会社から買うことができるようになります。そして、電力各社は、いろいろな企業とタッグを組んで、シェアを維持、拡大させようとしています。

そんな中で、東京電力がsoftbankと提携。関西電力がauと提携。といった形で、電力会社と携帯キャリアがセット販売を目論んでいます。

セット販売の結果、電力が安く提供されるので、利用者にとってはありがたいお話ですが、ここでも絶対に発生するだろう、違約金。電力だけにかかるのか、セットでかかるのかは不明ですが、どんどん見えない縛りが増えていきます。

さらに、再来年に始まる、ガスの自由化。ここでも、セット割り=違約金が発生します。

どんどん私たちの世界は、違約金が蔓延してしまいます。なんとかできないでしょうか?

違約金から避けてキャリアを選ぼう

そうなんです。事業者じゃなくて、キャリアとかいたのは、基本的には通信キャリアが違約金ビジネスを行っています。ですので、この通信キャリアを違約金のないキャリアへ変更し、そこをベースとして様々なものを見ていけば、違約金という名の負債を背負うことなく、生活できます。

光コラボのエントリーでもありましたが、違約金がかからないキャリアもあります。(ぷらら光、AsahiNet 光、excite光 など)まずは、インターネット回線(プロバイダ含む)をここで決めましょう。

携帯電話は、格安SIMも調べましたが、音声通話が発生する場合は、調べた限り、すべてのキャリアが違約金が発生します。大人しく、好きな格安SIM会社か、好きな大手通信キャリアを選びましょう。

セット割引は、かなり安くなるでしょうか、縛りが厳しくなるのも事実です。入り口(契約の際の料金)だけでなく、出口(契約解除の際の料金)も知っておくことは、重要ですよ。

著者投稿者 横川
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