20年前の引越しは、こんなだった!当時の引越し解説本でチェックしてみた。

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こんにちわ。横川です。突然ですが、20年前の1995年は、みなさん何をしていましたか?ボクは高校生の真っ只中。青春していました!毎日毎日、ぶかつ ・・・バイトしてました!

そんな20年前のお引越しについて書かれた本を入手しました。タイトルは「新・上手な引越作戦 知らないとソン」吉田一郎 風濤社 1995年7月31日発行です。

アマゾンのマーケットプレイスでゲットしました。もう、発行されていないようです。

本来は、こんな装丁だったようですが、私の手元の書籍は、カバーがなくちょっとさみしい感じになっています。

1995年のインターネットは?

ちなみにですが、いまでは当たり前になった、インターネットでの引越し一括見積もりですが、1995年のインターネットはどんな状況だったのでしょうか?

Yahoo! JAPANは、1996年1月31日に設立されています。

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1996年当時のYahoo! JAPANのトップページ。

Googleは、1998年9月4日に設立されています。Yahoo!BBというADSLがスタートしたのが、2001年の9月です。

つまり、1995年時点では、インターネットはまだ普及しておらず、1995年11月に日本でWindows95という、何かわからないけど、すごいのがアメリカから来た!みたいなお祭りになっていた時代です。

そんな状態ですから、携帯電話でのインターネットは、もっと遅くて、docomoのiモードが1999年の2月にサービス開始ですから、1995年は、まだモバイルインターネットもできない時代です。

どんなことが書かれているのか?

ここで、20年前の引越し本の目次を調べてみましょう。

第1部 料金編ー引越にはいくらかかる?
・トラックによる引越
・JR貨物を使う引越
・航空機による引越
・荷物のタクシー「赤帽」
・宅配便や路線便での引越
・小荷物を鉄道で送る
・レンタカーを使った引越
・海外への引越
第2部 荷造り編ーダンドリよくテキパキと!
・ダンドリよく荷造りするには
・荷物を積み込む
・引越前日の準備5カ条
・引越当日マニュアル
第3部 手続き編ー電話・ガスからお役所まで
・くらしに関する手続き
・役所に足を運ぶ手続き
・自動車・バイクの登録変更
・金融機関・保険等に関する手続き
・転校手続き

と、なっています。どうですか?いまでも十分役立ちそうな内容ですよね?つまり、引越しというものは、20年前からあまり変わっていない、イノベーションの少ない業界だと思われます。

手配の方法は、インターネットによって増えていますが、荷造りをして運んで、手続きをしてという一連の流れは、なにも変わりません。このブログではなんども言いますが、手続きなんてもうすぐ始まる、マイナンバーと紐付けて一括で手配できるようにすべきですよね!!

ちなみにですが、本書は約200ページあるのですが、そのうち第1部の料金編で130ページを割いています。つまり、今も昔も、気になるのは、引越し料金なのです。

気になるのは、JRを使う引越し

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目次を見ていて、どうでしょうか?このブログでも取り上げたような項目が20年前の本にも書いてあるわけです。ですが、JRを使う引越しについては、これまであまり触れてきませんでした。

ですが、この本を読むと、長距離の引越しは断然、JRのコンテナを利用した引越しがいい!と書いてあります。周りの引越し関係者に、今はどうなの?と聞いてみたところ、確かに以前はJRコンテナが長距離だと断然安かった。だけど今は違うよ。と教えてくれました。

それは、いくつか要因があるのですが、

1)物流網が発達した。
Amazonや楽天などのインターネット通販が発達するにつれて、(それだけが要因ではありませんが)物流網が発達しています。今日、オーダーしたものが、その日のうちに届くようなサービスが展開されるのは、整備された物流網のおかげです。

2)コンテナは、クレームが多かった
以前のコンテナ輸送は、あくまでコンテナを輸送するだけなので、コンテナの中身はあまり大事に扱われていなかったようです。その結果、荷物の紛失、荷物の破損は当たり前だったようです。当時を知る営業マンは、コンテナの営業はしたくなかったと答えています。

といった理由で、引越し各社はトラックによる輸送がメインとなっているようです。引越し会社の中には、自社で物流会社を持っている会社もありますので、その物流網をうまく活かしているんですね。

その結果、物流網を活かしたトラック輸送が増えて、お引越しのためのJRのコンテナ輸送は下火になってしまったようです。

とは言え、完全になくなったわけではなく、日本通運さんや、アリさんマークの引越社さんは、いまでもコンテナ輸送を活用した引越しを活用しているようです。当時に比べ、サービスの意識が高いようで、紛失や破損というクレームも少ないようです。特に、繁忙期の引越しでは料金を抑えるために、コンテナを活用するケースもみられます。(自分も過去に、すごくお安いコンテナ輸送を利用したお引越しを見ています)

繁忙期は、トラックの手配が大変ですから、コンテナという手段もいいかもしれません。

まとめ

20年前から、引越し自体はあまり変わっていないことがわかります。ですが、変わってしまったものもあって、それはJRコンテナを利用したお引越しは、件数が減っています。

また、当時はインターネットがまだ普及していないので、各引越し会社のホームページも整備されていません。1996年のサカイ引越センターのオフィシャルサイトは、こんな感じでした。

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画像はリンク切れで見れませんが、対応ブラウザがNetscape Navigatorをおすすめしているところに、歴史を感じますね。

本日は、以上です。

Supported by Kazuyuki Morita

著者投稿者 横川
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