お部屋探しの初期費用とかけて、冬型の気圧配置と解きます。その心は?

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引越しラクっとNAVIでは、「引越し」のみならず、お部屋探しや、インターネットなど、新生活に関するエントリーもあります。今日は、お部屋探しの初期費用について調べてきました。

初期費用とは?

賃貸でお部屋を契約する際に、必要になる費用です。東京での代表的な初期費用は、敷金、礼金、仲介手数料、鍵交換代、などが一般的です。

では、大阪はどうでしょうか?大阪の場合は、敷金や礼金といった項目がありません。代わりに保証金という項目があり、仲介手数料、鍵交換代などは東京と同じように発生します。

この初期費用を不動産会社へ支払うことで、お部屋を借りることができます。そして、この初期費用の総額ですが、東京の場合、家賃の3〜4ヶ月分(新築の場合は+2ヶ月)と言われています。大阪の場合は、6ヶ月〜8ヶ月分と言われます。

これは、何が違うのでしょうか?

敷金、礼金、保証金とは?

東京では、敷金、礼金、仲介手数料が主な初期費用です。それぞれ解説しますと、

敷金=退去時に精算する際の預かり金
礼金=返ってこないお金(手数料)
仲介手数料=返ってこないお金(手数料)
ざっくりと、このように言えます。

つまり、敷金は将来的に返ってくる、預かり金ですが、礼金や仲介手数料は返ってくることはありませんので、極力抑えたい料金となります。

大阪は、どうでしょうか。大阪は、敷金や礼金といった項目がない代わりに、保証金という項目があります。これは、家賃の6ヶ月〜8ヶ月程度必要になり、さらには「敷引き」という特殊ルールが存在します。

敷引きとは、あらかじめ、入居の際に退去時に保証金から一定額を敷引きとして、差し引いたものが戻ってくるという取り決めをするというルールになります。

つまり、東京では、契約時に、敷金と礼金を支払って、退去時に敷金から修繕費用などが相殺されるのに対し、大阪は、契約時に保証金を支払って、退去時に保証金から敷引きを引いた上に、修繕費用も相殺されて、残りが返還されるという形になります。

更新料とは?

と、上記のままだと大阪が高い!で終わっちゃうのですが、大阪のルールでもいいところもあります。それは、更新料がかかりません。

東京のルールですと、一般的には2年に1回、更新料が発生します。国土交通省の住宅動向調査によりますと77%の人が更新料が1ヶ月分の家賃額となっており、10%程度の人は1ヶ月分以上の更新料が必要な人もいます。

そもそも、更新料が発生する人は、全国を対象にした調査結果ですが、全体の42%の人が更新料が発生するという調査結果になっています。

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(国土交通省 平成26年度住宅市場動向調査報告書より)

仲介手数料とは?

前述の国土交通省の住宅動向調査では、仲介手数料についても調査されています。単に、有りか無しかという調査ですが、全体の53.9%が仲介手数料が発生しましたが、37.3%は仲介手数料が発生しなかった!という事実です。

以前に紹介した、仲介手数料無料のサイトなどが浸透しているのでしょうか?URで契約した場合も仲介手数料が発生しませんから、その人たちが意外と多いのでしょうか?

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(国土交通省 平成26年度住宅市場動向調査報告書より)

その他に発生する費用

そのほか、初期費用で発生する費用としては、鍵交換代、火災保険、保守サービス、消化器代などがあります。

鍵交換代は、その名の通り、前の入居者が合鍵を作っている場合がありますので、鍵自体を交換するための費用です。15,000〜20,000円程度が相場となっています。

火災保険は、管理会社が指定してくる場合が多いです。本来ならば、家財の量によって保険金をあげたり下げたりできるのですが、面倒だからという理由で、お部屋のサイズや間取りでいくらと決められているケースが多いです。単身者の場合、2年間で20,000円前後の保険金がかかります。

保守サービスとは、24時間365日、水まわりや、鍵のトラブル、ガラスのトラブル発生した際に、駆けつけてくれるサービスです。24000円で2年間の保守というケースが多いと思います。ですが、このサービス、火災保険を契約すると自動的に含まれていることが非常に多いので、このサービスはよほど気になる人以外は、不要なサービスと言えます。火災保険に含まれていることを知らない人向けの情弱サービスと言えると思います。

消化器代は。。。必要なら買ってください。

まとめ

日本全国、お部屋探しはそれぞれに地域のルールが存在します。例えば、以前にもご紹介しましたが、退去の際の家賃が日割にならない地域もあります。今回の例でいうと、大阪でも、保証金がなくって、敷金、礼金という物件もあります。

あくまで、オーナーさんの意向で契約形態が東京ルールなのか、大阪ルールなのか決まります。また、不動産管理会社が全国展開をしている場合、東京のルールを適用するケースが多くなっています。

ですので、東京ルールが、基本的なお部屋探しの際の初期費用のルールとなりそうですが、やっぱり地域によって慣習が優先されるケースもありますので、注意が必要です。

そして、大阪と東京の初期費用で見た場合の比較ですが、大阪の方が高くなります。ですが、更新料が発生しないので、長く住むことで大阪の方がメリットが大きくなります。2年に一度の更新料は、バカらしいなーと思っちゃいます。

 

そして、ここでタイトルを再びご紹介します。

「お部屋探しの初期費用とかけて、冬型の気圧配置と解きます。その心は?」

 

どちらも、西高東低です。

 

お後がよろしいようで。

本日は、以上です。

著者投稿者 横川
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