白タク解禁が問題じゃない!タクシードライバーが不要になる本当の理由

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タクシーの運転手さん、ごめんなさい。最初に謝ります。

今、話題になっている理由

10月20日に開かれた国家戦略特区諮問会議で、安倍首相が提言した「白タク解禁案」が元となり、反対派、賛成派が議論をしています。

反対派の意見は、
「安全面で問題がある。」
「事故が増える。」
「タクシー会社が潰れて困る。」
「海外の例では、強姦事件も起きている。」
という内容です。

反対派寄りだと思われる記事を見つけました。

白タクが解禁される?安倍首相の提唱にネット上でも賛否両論

「白タク解禁」実現には多くの課題を残す
このようにタクシードライバーは、専門性や経験が必要とされる業務といえる。それだけに白タクを解禁した場合、二種免許を持っていない一般ドライバーが運転手となることで様々な不安がつきまとうのは確かだ。たとえば運転技術の未術な初心者、運転の乱暴なドライバー、社会人としてのビジネスマナーを心得ていない人に「白タク」を許して大丈夫なのか?という疑問が湧いてくる。

(出典:リンク先より転載)

おっしゃることはわかります。

ほとんどの問題が解決してしまう、自動運転機能

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白タク解禁!よりも、こちらの方が、タクシー業界を直撃すると思われます。政府が、2020年の東京オリンピックまでには、自動運転機能を提供できるよう、目指しているのは有名です。

この自動運転機能が提供可能となれば、こんな未来が見えてきます。

自動運転なので、人が運転するよりも安全運転となり事故が減ります。

道順は、運転手の経験という曖昧なものではなく、グーグルが渋滞情報をチェックした上で、いくつか道順の候補を提供し、その中から利用者が移動時間や、料金などをもとに、自分でルートを決めることができます。

手持ちのスマートフォンで前もって設定しておけば、時間通りにタクシー(ライドシェア含む)がやってきて、予定通りの時間に目的地へ到着する。

料金は、自動的にカードや口座から引き落としされ、領収書はメールで届く。

タクシーでも、ライドシェアでも、ドライバーがやることは、ほとんどない。

さらに進化すると、ドライバーが乗っている意味もないので、車幅が半分のタクシーが開発され(最大、前後に2名の乗車)、都内などの渋滞するエリアは、タクシー専用レーンが設けられ、車幅が半分なので2倍の車が通行可能となる。

その結果、ドライバーがいなくなることで、サービスレベルは均一化され、事故が減り、料金が下がり、目的地まで時間通りに到着するという、状況になり、ドライバーが付随するのは、要介護者などを送迎する場合などの、特別な事情でないと、ドライバーは不要となる。

これ、ボクの勝手な未来想像図ですが、あながち間違っていないのではないかと思っています。

だから、今議論となっている白タク問題は、遅かれ早かれ、自動運転機能が搭載されれば、”運転するだけの”タクシードライバーは存在する意味がなくなると考えています。

じゃあ、タクシードライバーは不要になるの?

ここで、現在の、タクシーの問題を挙げてみましょう。
・料金が高い
・サービスが人に依存しており、当たり外れがある。
という部分に集約されると思います。

特に、サービスが人に依存している結果、応対が悪い。道を知らない。運転が荒い。会話がつまらない。など、人に依存したクレームが発生します。その上、料金が高いのですから、利用するユーザーにとって、タクシーは非常にコスパが悪いと感じますよね。

さらに、インバウンド需要を取り込むべく、海外からの旅行客を取り込んでいる日本政府ですが、「オモテナシの国」のはずが、

と、いう意見もあります。

まあ、英語ができないのは、タクシードライバーさんだけに限った話ではありませんが。。。

 

ここで、未来を大予想してみます。前述の通り、”運転するだけの”タクシードライバーは残念ですが、仕事がなくなると思います。

ですが、英語で観光案内のできるドライバーは、需要が増すでしょう。つまり、運転技術を売るのではなく、サービスを売るドライバーが、今後必要になります。

そもそも、自動運転になると、ドライバーという名前ではなく、コンシュルジュといった立ち位置になると思います。

料金面でも、自動運転機能が充実すれば、間違いなく下がりますし、白タクを解禁すれば、もっと早い段階で料金が下がると思います。

実際に、長野県の中央タクシーさんは、サービス力がすさまじく、駅前で乗客待ちをせずとも、9割を予約で埋める、ものすごいタクシー会社です。このようなサービス力が、未来のタクシー会社にとって必要なことであることは、間違いありません。

まとめ

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ネガティブなことを書いてきましたが、ボクはタクシー業界は、ものすごいチャンスが溢れている業界だと思っています。なぜなら、タクシー業界は「白タク解禁」「自動運転機能」など、ルール変更の真っ只中で、新しいスキルを持つ人が求められると思います。

例えば、自動運転機能が充実すると、どこの地域に、何台の車を手配するのが、売り上げが最大化するのか?など、道路状況や、列車遅延の動向、事故の状況や、当日の天気などから、瞬時に判断して、配車手配する仕事は、会社の売り上げを大きく左右する仕事となり、このスキルを持つ人は、今現在、世の中に存在しません。

白タクが解禁されても、対立するわけでなく、ノウハウを提供し、白タク運営者が収益を最大化できるような知見を共有し、FC化のような仕組みができれば、そこにも新しい仕事が生まれます。そんな時に必要な人は、個人FCという新しい形態をいち早く作り、動かす人材です。

実は、コピーライター養成講座で、某タクシー会社のコピーを書くという課題があって、僕が書いたコピーが実際に採用されたのですが、どんなコピーを書いたかというと、

 

「今、世の中にない仕事に就いてもらいます。」

 

というものでした。コピーライター的には、面白みのない言葉かもしれませんが、企業の担当者さんが気に入ってくれました。

上記の理由から、書いたコピーですが、本気でそう思っています。タクシー業界は、流れ者が最後のたどり着くようなイメージもあるかもしれませんが、すごく魅力的な業界だと思いますよ!

本日は、以上です。

著者投稿者 横川
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