ああ残酷、引越し失敗談ベストテン

引っ越しの失敗談

引っ越し会社の中の人、元引っ越し会社の人たちに集まってもらい、座談会を開きました。

引っ越し失敗談の中から、選りすぐりの失敗談を勝手にベストテンとして、お伝えします。

引っ越しのプロ達が、これまで経験してきた失敗談をご覧ください。

第10位 いたずら電話との対決

引っ越し会社のフリーダイヤルは、分かりやすいものが多いですよね。そんな分かりやすい引っ越し会社のコールセンターでは、結構な頻度でいたずら電話がかかってきます。

その中で、

「見積もりしてくださ~い」

と電話してくる子どもがいるのですが、「いたずらですか?」とは聞けないので、現住所や引っ越し先の住所をヒアリングしていると、途中で住所が言えなくなって、電話を切られることがほとんどです。

最終的には子どものいたずらですから、見積もりもキャンセルになるのですが、無意味な仕事と子どもに負けた敗北感でがっかりです。

第9位 引っ越しの冷蔵庫は前日に切る

引っ越しの冷蔵庫

冷蔵庫のコンセントを抜くのが遅かったお客様。

冷凍庫の霜が溶けきる前に、引っ越し作業が始まり、搬送中に霜が溶け出し荷台が水浸し。

当然家財もビショビショに。冷蔵庫のコンセントは前日のできるだけ早い時間に抜きましょう。という実例でした。

第8位 長物は立て掛けてはいけない

現場作業の引っ越しマンが、必ず教わるであろう、「長物は立て掛けてはいけない」という教え。

あるお客様宅で、ベッドの組立作業を行う先輩。たしかに組立作業をするスペースが狭かったのですが、ベッドのパーツを壁に立て掛けていました。

そこに、様子をみにくるお客様。振り返った弾みに倒れました。そして悲劇は続きます。運悪くベッドの金具が、お客様の頭に直撃。流血事件です。

パニックになった先輩は、なぜか缶コーヒーをお客様へ買ってきて、さらに大激怒。なぜ、缶コーヒーを買ってきたのでしょうか。。。いまだに謎です。

第7位 米軍基地への引っ越し

米軍基地への引っ越し

米軍基地の中に入るためには、事前に会社名、申請理由、行き先、使用するトラックのナンバー、作業員の名前及び身分証のコピーなどの提出が義務付けられ当日も身分証の提示を求められます。

申請したモノ・ヒト以外は全く受け入れてもらえず一切の融通がききません。

私たちは、間違えて申請したトラックとは別のトラックで行った為に中に入れず、結局引っ越しは延期することになりました。

その結果、引っ越し代金を大幅に値引きする事になりました。何とかなるだろうは、アメリカには通じません。

第6位 タワーマンションの引っ越しは大変

タワーマンションの場合、防災センターに搬入届を出さなくてはならないケースがあります。これを出し忘れた場合、エレベーターを使用させてもらません。私たちは、この搬入届を出し忘れて、エレベーターを使うことができず、搬入が翌日にずれ込む事になりました。

結果、搬入できないので、お客様も引っ越しできず、お客様のホテル代や迷惑料などで引っ越し代以上の費用が掛かり、骨折り損のくたびれもうけでした。

タワーマンションつながりで、もうひとつ。

3月末の繁忙期、新築一斉マンションの先着順で搬入することになりました。遅くなるのが嫌なお客様は、高い料金のAM便(午前便)にしたにもかかわらず、現地に着いたら多数のトラックが既に待機中。

結局、搬入出来たのは日が暮れてから。これなら安いPM便(午後便)でもあまり変わらなかった。3月末で先着順の一斉入居はあまりAM便の意味がないかもというお話でした。

第5位 国税局も失敗した、お引っ越し

今年のGW期間に、約1週間かけて国税局のお引越が行われました。さすがに重要書類が多く、作業時の荷物チェックも非常に厳しかったそうです。

ダンボール1個1個にナンバリングがしてあり、搬出&搬入時に国税局担当者と引越作業員の2人で確認し、お互いの印鑑を捺印するルール。

大量のダンボールすべてをチェックし、引越は無事完了しました。

が!

後日、「国税局 査察の押収物を紛失!」というニュースが・・・。
http://www.asahi.com/articles/ASH5W67BTH5WUTIL03L.html

引っ越し後に無くなったようなので引っ越し会社の責任ではありませんが、引っ越し時は、物がなくなりやすいので、気をつけましょう。

第4位 命かけてます。吊り作業

A引越センターの作業員2名が吊り作業中に、老朽化したベランダごと落下し骨折など全治数ヶ月の重傷を負いました。

命かかってます。

第3位 引っ越しマンの鑑ゆえに

引っ越しマン

引っ越しの最中は、荷物を持っているので視界が悪く、足元に物がある場合も多いので、転倒することもあります。

しかし、引越マンは転んでも荷物を放しません。とても不思議ですが、新人スタッフでも放さないのです。きっと日本人の魂には、そうプログラムされているんだと思います。

私の可愛がっていた後輩も立派でした。もう、トラックの荷台は目の前。あと5mでお役御免だったのです。しかし縁石につまづき、彼は倒れこみます。ですが、大切なお荷物は放しません。私の教えを守ったのです。

その結果、後輩は「洋服の入った段ボール」を抱えたまま、「家電の山」をなぎ倒しました。

結果、45インチ級のブラビア・スピーカー内蔵のTV台が全損、冷蔵庫にもキズ。

洋服の箱を守って、家電を全損させたという、引っ越しマンの鑑のようなお話でした。

第2位 訳ありのお引っ越しは?

「料金はいくらでも払うから今日か明日には引っ越したい!」

と問合せが入りました。なんとか調整して、翌日のお引越を高値で受注できたのですが・・・

引っ越し当日、搬出作業中に突然、警察が現れ、お客様を逮捕し連行。

結局、引っ越しは強制的にキャンセルになり、引越代どころかキャンセル料すら貰えず泣き寝入りしました。

おいしい話はそうそうありません。

第1位 朝日と共にタンスも昇る

朝日

3月の最終週でした。14時〜20時の作業開始で、お客さまと契約しました。千葉県船橋市から、東京都八王子の新築戸建へお引っ越しです。

繁忙期でしたので、朝から3件のお引っ越しを完了させた後の、他のチームが対応できないということで、ヘルプで本日4件目のお引っ越しとして今回のお客様を担当していました。

お客様宅へ到着したのは、21時30分。すでにお約束の時間を1時間30分遅れています。

搬出作業開始後、すぐにまわりの住人から「台車の音がうるさい!」と、苦情が入り、台車を使うことができませんでした。その結果、荷物をひとつずつ手で運ぶことになりました。

会社に応援を求めるも、「まだ作業が終了したチームはいない、すまんが頼む。」とのこと。

日付も変わって深夜2時、やっと引っ越し元の現場が終了。これから八王子まで移動です。

この時間のお引っ越しは、まるで 夜逃げです。

午前3時30分、八王子に到着します。荷下ろし作業開始です。まず、暗いので照明の取り付けから開始します。暗すぎて、脚立を持ち込めず、深夜の八王子の暗闇の中で、馬になりました。

5時45分、最後に残ったベッド、マットレス、タンス×2の吊り作業を開始します。ついには、旦那さんも手伝ってもらい、3人はひとつのチームとなります。

最後のタンスの吊り作業の途中、朝日が目にしみました。

引っ越し作業終了後、奥様から記念撮影を所望されます。朝日に照らされた新築のお家と、笑顔の私たち。映えるタンス。そして、インスタントカメラで写真をプレゼントされました。

作業終了後、差し入れてもらった、牛丼と豚汁。おいしかったです。

お客様が怒らないのが不思議なくらいの、お引っ越しでした。

まとめ

引っ越しの失敗談をチョイスしてみました。

これから始まる繁忙期。とくに1位に輝いたネタは、繁忙期ならではの事例だと思います。

忙しい時期は、ちょっとしたことが狂うだけで、お引越が台無しになってしまうこともありますから、このブログを読み返して気をつけてくださいね。

この時期は本当に大変なので、引っ越し会社がちょっと失敗しても、あんまり責めないであげてくださいね。

著者投稿者 横川
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