なぜ大阪は、「転居して働きたい都道府県1位」になったのか

0182007

こんにちわ。昨日のニュースで、こんな記事を見ました。

大阪府が「転居して働きたい都道府県」1位に – 「旅行」きっかけが多数

ビズリーチは、レコメンド型転職サイト「キャリアトレック」の会員109人を対象に、地方転職に関するアンケートを実施した。調査は20歳〜29歳の首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)勤務者を対象に11月26日〜12月3日に行った。

上記の記事内では、1位は大阪府、2位は北海道、3位は同率で福岡県、京都府、5位も同率で愛知県、沖縄県となっている。

ふと思うことがあったので、今日はこんな話題です。

まずは母数にツッコミコミコミ

で、いろいろとツッコミ要素があると思うのですが、まず母数。

109人って、めちゃ少なくないですか?20代の人間は、全国に1275万人いると考えられます。(総務省統計局の平成27年11月1日の概算値を参照)それに対して、109人ですから、少ないと思うのは当然ですよね。

まあ、東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏に住む20代が対象になっているので、1275万人(全国)を対象にはしていないんですが、それでも少ないと感じます。

では、どれくらいの母数がいれば、確からしい数字になるのでしょうか?統計学とか難しい話になっていくのですが、下記のサイトである程度、詳しく書かれているので、参考にさせてもらうと、

世論調査におけるサンプリング数の決定

1000万人の母数に対して、1500人のサンプルがあれば、95%くらい信頼してもいいんじゃないか。というものでした。

逆算すると、100人のサンプルだと、100人の意見でしかないとも言えます。

つまり、100人しかサンプルがないから、この大阪が1位という結果は、東京、神奈川、千葉、埼玉の20代の意見(総意)を反映しておらず、

 

「単なるこの100人の意見」

 

でしかないことがわかります。

首都圏在住なんだから

次に、なぜが、首都圏在住の人を対象にしています。そして、「転居に伴う」という条件に加え、「働きたい」が付いています。

そうなると、働くイメージのない都道府県は、必然的に対象から外れてしまいます。

これが、全国に住む20代を対象にするならまだしも、首都圏に住む人を対象にしています。そうなると、選択肢は3つです。

 

1)大都市がいい(働ける。必要な施設がある)

2)観光都市がいい(働ける。レジャーなどが楽しそう)

3)近くがいい(今と、あまり環境を変えない)

 

となります。

上位5位までを当てはめると

 

1)大都市がいい(大阪府、京都府、愛知県、福岡県)

2)観光都市がいい(大阪府、北海道、京都府、沖縄県)

3)近くがいい(首都圏の別の地域)

 

となります。今回の調査結果では、首都圏がひとつも入っていませんでしたが、おそらく5位以下の上位には入っていると予想します。

ですから、大阪がいい!というよりも、他に選択肢が少ないと思われます。

そもそも、20代はそこまで日本全国を知らない

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さらに、転居ということですから、ある程度その地域を知らないと、転居しづらいですよね。20代が対象ですから、観光以外で他県のことを知る機会がほとんどないはず。

となると、観光地がランクインするのは、必然ですよね。ここに、地方移住に力を入れている都道府県があったとしても、対象のユーザーにたどり着けていないのではないかと考えられます。

先日の、地方移住動画でも紹介した、移住PRに力を入れている地域は、一切出てきません。つまり、どれだけ頑張って、移住者向けにPRしても多くの人は、観光のイメージだけで転居の可能性を探ると考えられます。

移住者を増やせ!地域PR動画を200本以上見た僕が紹介する、ぐっとくる動画10選

まとめ

というわけで、大阪府が1位に輝いたことに疑問を投げかけるエントリーとなりました。別に、大阪が嫌いな訳じゃないですよ。むしろ好きで、来年は大阪に住んでみようかと考えているくらいですから。

ですが、今回の調査はあんまり意味ないんじゃないかなーと思わざるを得ません。

せっかく調査するんだから、もうちょっと母数を増やしてもらいたかったですね。

で、タイトルの答えですが、なぜ大阪が転居して働きたい都道府県1位になったのか。それは、そもそも母数がおかしかったこと、働ける環境がありそうなこと、他の地域を知らないことが起因した、1位だと、予想します。

本日は、以上です。

著者投稿者 横川
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