引っ越しのプロの超梱包術【グラスもお皿も絶対割らない】(後編)
引っ越しのプロの超梱包術【グラスもお皿も絶対割らない】(前編)では、ダック引越センターの阿久津さんに食器を梱包する方法を教えてもらいました。プロの梱包は、「クレープ紙」という梱包資材を利用(100枚で750円ぐらいで購入可能)。なければ新聞紙でも代用可能というお話から食器梱包の細かなコツを伝授いただきました。
今回は、梱包した食器をダンボールへ詰めるテクニックを教わります。
先生は、引き続きダック引越センターの阿久津みのりさんです。
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ダンボールへ詰める際の梱包術
グラスは、あまり詰め込みすぎず、かつ、スカスカにならないように
立て入れ梱包を行います。またこの時、なるべくグラス以外の物は同じダンボールには入れないようにしましょう。
ダンボール梱包後に持ってみて、カサカサと音がしたら隙間が空いているので、隙間にクレープ紙を軽く丸めて入れましょう。
ワイングラスは、ワイングラス以外の食器を抱き合わせないことが重要です。余裕があったらついほかの食器を詰めたくなるんですが、違う形状のものを入れると破損の原因になります。ワイングラス以外はだめ!ここはポイントです!
お皿類は、基本的にすべて
立て入れ梱包を行います。そもそも立て入れをするという発想がなかった人もいるかもしれませんが、多くの人が知らないと思われるのが、ダンボールにお皿の入れる際の正しい向きについてです。
ダンボールの 長辺に対して、お皿が平行になるように 梱包しましょう。これをダンボールの長辺に対して垂直にすると、引っ越し会社のスタッフが積み込む際に、衝撃が大きくなるので割れやすくなります。注意してください。
対象 | 梱包のコツ |
---|---|
グラス | 詰め込みすぎ、スカスカNG グラス以外は同梱しない |
ワイングラス | ワイングラス以外の食器と同梱しない |
皿類 | 縦入れする ダンボールの長辺に対して平行に |
マグカップ ティーカップ | 上向きに入れる |
包丁 ナイフ | キッチンまわりのものと同梱 一番上にいれて、 包丁や刃物とすぐわかるようにする |
ホーロー鍋 土鍋など | 鍋ごとにダンボールに入れる 土鍋は重いので単品で入れる (隙間が空くようなら タオルなどを一緒に入れてクッション代わりに) |
ワインボトル | 抱き合わせはNG |
電球 | 立て入れ |
化粧品 香水等の瓶 | 立て入れ ※食品関係との同梱厳禁 |
食器以外の梱包術
食器以外では、小さな家電類が梱包対象となります。
ゲーム機やミニコンポ、電話機、ドライヤーなどは、購入時の箱が残っていれば、箱に入れます。
箱がない場合はエアーキャップやバスタオルで巻いて、ダンボールに梱包します。
ドライヤーはコード類がからまったりするので、ビニール袋にまとめた上で、ダンボールにいれると解梱しやすくなります。
加湿器や除湿機、空気清浄機はダンボールに入るならそのまま入れますが、水がたまっている場合があるので、大きめのビニール袋に入れてからダンボールに入れると、水漏れの心配がなくなりますよ。
トースターや炊飯器、ヒーターやミニ扇風機はそのままダンボールにいれて大丈夫です。
灯油を使うファンヒーターは必ず油を抜いてください ください。
本や雑誌だけを箱に入れると、かなり重たくなりますので、他のものとうまく調整しながら入れるといいでしょう。重要なことは、できるだけダンボールの重量を均一にすることです。
スタッフは同時に2つ以上のダンボールを持ち運びます。
その際に、重量が全然ちがうダンボール箱を持ち運ぶと、重たい箱に合わせた力加減で運びますので、軽い箱は衝撃が大きくなります。
その結果、内容物が壊れやすくなるので、 箱ごとの重量を均一にする ことが非常に重要なポイントです。
デスクトップのパソコンは、エアーキャップで梱包し、ダンボールに入れられます。モニターと合わせて1つの箱に入れて、ダンボールで補強して、万が一底が抜けないように、クラフトテープでしっかりと止めます。
衣類はたたまれていなければ、軽くたたんで入れます。
ビジネス用の靴やブーツ類は、スニーカー類やハイヒール類の様に靴の種類ごとに梱包すると、解梱がしやすくなります。
一つのダンボールにまとめて靴類で梱包する場合は、ビジネス用の靴や、ハイヒールを1足づつ新聞紙やクレープ紙で軽く包んで、ダンボールにいれましょう。
ビジネス用の靴やハイヒールは他の靴を傷つけることがあるので、1足ずつ梱包します。
スニーカー類はそのままいれて大丈夫です。
ダンボールに入る観葉植物は、新聞紙をダンボールに敷いたうえで、梱包しましょう。土がこぼれても後片付けが楽になります。
まとめ
今回、お話を聞いて実際に梱包をやってみましたが、非常に簡単にできました。
お話をお伺いした阿久津さんは多い月には50以上の現場を担当されていた梱包のプロフェッショナルです。
プロは、1部屋だと2~3時間、2部屋で3~4時間(2人作業)で梱包作業ができるそうです。
(写真は顔出しNGで、梱包した包丁を持つ、ダック引越しセンターの阿久津みのりさん)
今回のエントリーはダンボールに入れる部分までのお話でしたが、インタビューでは今回書ききれなかった梱包時の面白エピソードや、梱包をもっと簡単にするプロの技も惜しみなくご紹介していただきました。それはまた別のエントリーでご紹介します。
これでグラスもお皿も割らずにお引っ越しができると思いますので、ぜひともお試しください!