解禁されてもクローズされる、Airbnb。うちのマンションが、Airbnbに感染しました。
先日、こんな記事が人気になっていました。
「Airbnbがホテル業界を駆逐する可能性」をゴールドマンサックスが指摘
衝撃的に「駆逐」という表現を使っていますが、日本でも駆逐される日は来るのでしょうか?
僕は、まだ駆逐されないと思うんですよね。
それはなぜかというと、僕が住むマンションに答えがありました。
2月某日、僕が住むマンションに、こんな張り紙が貼ってありました。
まちがいなく、誰かが、Airbnb登録しましたね。(笑)
そう言われれば、外国人団体客がスーツケース抱えて、マンションの入り口にたむろしていたなーという気もします。まあ、気のせいかもしれませんが。
そして今後、管理会社の多くは、このように、Airbnb禁止 という対応になるのは間違いありません。
そうなると、必然的に、大手管理会社が管理している物件は、基本的にはAirbnbに登録できなくなるでしょう。(無断で登録される可能性はありますが)
登録されるのは、分譲マンションや、個人オーナーの物件がメインになると思います。
ちなみに、今後建てられる、分譲マンションは建てた段階で民泊禁止のところも出ると思います。
ですから、海外のようにたくさんの選択肢というわけにはいかないでしょう。
Airbnbと競合するホテル、競合しないホテル
上記の記事では、このように書かれています。
一度もP2P型宿泊サービスを利用したことのない人は79%が従来のホテルを選んでいますが、過去5年以内にP2P型宿泊サービスを利用済みだと、その割合は40%にまで落ち込んでいるのがわかります。
つまり一度でもAirbnbのようなサービスを利用すると、回答結果が180度転換するほどの影響力を持っていることになります。また、「2015年にP2P型宿泊サービスを利用したか」という質問では、18~24歳で67%、25~34歳で75%、35~44歳で64%が「利用経験がある」と答えており、AirbnbだけでなくHomeAwayやFlipKeyのような「同業サービス」の利用者数の増加および、利用者の年齢層も幅広くなっていることが判明しています。
そして、所得の多寡と利用率に相関関係は見られなず、ユーザーが価格だけでAirbnbを利用しているわけではないとまとめています。
そんな、Airbnbに駆逐されるという、「ホテル」ですが、ホテルと言っても、高級なホテルや、価格の安いホテル、ビジネスがメインのホテルや、個人がメインのホテル、さらに個人がターゲットの場合、旅館も競合と考えられます。
日本国内における、Airbnbの大きなメリットは、価格 です。海外だと、ホスト(貸主)との出会いやコミュニケーションが楽しみにで、Airbnbを利用する人がいると思いますが、日本では後者の目的で利用する人は少ないでしょう。つまり、競合するのは、価格勝負の低価格のホテルと言えます。
また、ビジネスユースのお客さんも会社の経費で宿泊するので、利便性の良いビジネスホテルに宿泊するでしょう。スーツのクリーニングサービスや、お部屋に戻ってきたら、きれいに清掃されているなど、Airbnbではできないメリットが、ビジネスホテルにはあります。
つまり、競合として考えられそうなのは、
個人利用 で、低価格帯 のお部屋と言えそうです。
簡単な図にすると、
こういった区分けになって、
Airbnbが駆逐するのは、このエリア。
ただし、旅館は「温泉」という、宿泊以外の目的があるので一概に価格だけがポイントとは言えません。
Airbnbと競合するのは、低価格のホテル(一部、旅館)がメインで、一部の高価格のホテル(パーリーピーポー用)が、Airbnbが駆逐する可能性があるホテル(旅館)ではないでしょうか?
こう考えると、日本国内においては、ゴールドマンサックスが言う、ホテル業界を駆逐するとは、考えにくいです。
こう言う使い方をしてほしいAirbnb
日本国内では、ネガティブなイメージの強いAirbnbですが、せっかく、空家が溢れていて、人口減の時代ですから、ぜひともこの資源を活用してもらって、空室や、空家を 安全に Airbnbを利用出来る環境ができれば、一気に広まっていくと思います。
思いつくだけでも、レンタル家電業界、清掃業界、鍵業界(スムーズな鍵の受け渡しの設備など)、不動産業界、オーナーさんなど、メリットいっぱいです。
さらに、賃貸のお部屋を借りる人にとっては、家賃が下がるかもしれません。
なぜかというと、オーナーさんは、空室率を考慮した上で、家賃の設定を行いますので、Airbnbで収入を得ることができれば、家賃を下げることができる可能性がありそうですよね!
とはいえ、いいことばかりではありません。
Airbnbで最悪ゲストがチェックアウトした後の部屋の状態がこちらです。ご確認ください。 pic.twitter.com/8LwW6h3rTG
— S太 ゲイ負け犬ブログ (@gaymakeinu) 2016年2月19日
Airbnbもヤフオクみたいに評価システムがあるんだけど、参加者がどんどん増えている状況で、登録したてで評価を受けてない人がとても多いので、なかなか宿泊者の質を担保するのが難しいのよね。
— S太 ゲイ負け犬ブログ (@gaymakeinu) 2016年2月19日
民泊は管理体制の崩壊したマンションが輝く数少ない市場だと思います。
— 新宿太郎 (@from_naname) 2016年2月12日
最後に、秀逸なオチがありますが、外国人との慣習の違いから、トラブルも増えています。
ここを注目されて、Airbnb = 外国人があばれる君 と思われると、かなりもったいないと思いますので、Airbnbさんには、日本独自のローカルルールを作ってもらいたいですね!
例えば、デポジット機能を強化してもらい、きれいに使えない場合は、デポジットから差し引くという形があれば、少なからず変な外国人は排除しやすくなると思います。(既存のデポジット機能は、器物破損に対して適用されるので)
まあ、それでも暴れる人は暴れますが。。。でも、その分、お金を取れますからね!
国土交通省の原状回復のルールのように、日本のAirbnbでのデポジットから差し引かれるルールを策定してくれれば、宿泊者のトラブルは減ると思います。
日本人の性格では、外国人を自分のお家の空いているお部屋に招待するのは、難しいと思います。ですから、空いているお部屋を活用することで、世界有数のAirbnb大国になれたらいいんじゃないでしょうか!
民泊の規制緩和もどんどん進んでいます。1か月後の、2016年4月1日からは、ワンルームマンションも解禁されます!
ワクワクしますね!
妄想爆発のエントリーで失礼いたしました。
本日は、以上です。