海外への引越しのポイント
海外への引越しは、国内での引越しとまったく別のものだと認識しておきましょう。
ビザの取得や予防接種など、引越し先の国によって事前にやっておくべき手続きなども異なります。とにかく早めの情報収集と準備を心掛け、トラブルに遭わないように注意しましょう。
渡航先によって千差万別の部分は多いですが、一般的な海外への引越しをする際の注意点をピックアップしておきます。
◆海外への荷物運搬は「輸出入」であることを認識する
いかに個人の引越し荷物とはいえ、海外に運ぶということは「輸出」であり、「輸入」業務ということになります。
武器や危険物はもちろん運ぶことができません。また、動植物を運ぶためには検疫があり、複雑な手続きが必要になるケースがあります。送るものや国によっては、関税がかかるケースがあることも知っておきましょう。
世界各国にはさまざまな規制や常識があり、「え、これがダメなの?」という意外なものまで規制の対象になっていることがあります。引越しの荷物を整理する前に、十分に情報収集して臨みましょう。
◆実績のある業者に依頼するのが安心
まずは、国内での引越しと同様に、複数の業者から相見積もりを取って、料金の相場や節約方法について知ることが大切です。
また、海外への荷物の運搬には、国内では想像もつかないようなトラブルが発生するリスクがあります。できるだけ、引越し先の国への実績がある信頼できる業者に依頼するのが安心です。実績のある業者であれば、その国への引越しに関するさまざまなアドバイスを得られることもあるでしょう。さまざまな荷物の輸出入に関する手続きも、業者に任せてしまえるほうが安心です。
また、事前に、その国への引越し経験者に相談して、アドバイスを受けるのもおすすめです。
大手業者の中には、現地での生活サポートや、日本を離れる間のトランクルームなど、海外へ引越しする人にとって便利なサービスを提供しているところもあります。
◆荷造りは念入りに!
海外へ荷物を運ぶ場合、国内での引越しのように1台のトラックへの積み下ろしだけ、というわけにはいきません。トラックから船便や航空便へ、また、税関や現地の運送会社のトラックへ、何度も積み替えなどの場面を経ることになるのです。
段ボール箱に詰めた荷物も、段ボールを開梱して検査されることもあるでしょう。さらに、日本の引越し(運送)業者はおおむね丁寧に荷物を扱ってくれますが、世界各国の運送業者に日本並みの丁寧さを求めることはできません。乱暴な作業で箱が破れてしまうリスクも考慮しておく必要があります。
依頼した引越し業者にアドバイスを求めながら、念入りに、慎重に梱包作業をすることが大切です。
◆トランクルームなどを活用することも検討する
期間が限定的な海外暮らしになる場合は、家具などの家財道具をまるごと運ぶのは料金もかかるし大変です。
現地に持って行く荷物は必要最小限に抑え、保管しておきたい家具などはトランクルームなど、一定期間預けられるサービスを活用するのもいいでしょう。