離島への引越しのポイント
トラックや鉄道での荷物運搬ができない離島への引越しでは、長距離の引越しにも増して複数の業者から相見積もりを取って情報収集をして、料金を節約したり、トラブルを未然に防いだりすることが重要です。
引越し業者の中には、離島への引越しは引き受けられないと明記しているところもあるほどです。通常の陸路の引越し以上に、早めに準備を進めることを心掛けましょう。
離島への引越しでは海上便(フェリー)を使うことが多く、フェリーの運航日程によって、引越し日程(搬出や搬入日)が限定されてしまうこともあります。どうしても日程の都合がつかない場合、引越し業者で荷物の一時保管が発生したりして、余計な料金が発生するケースがあります。
場所によっては週に2便程度しか運行していない地域もあります。最低でも引越しの1~2カ月前には相見積もりを取ることをおすすめします。
また、離島や海外への引越しでありがちなのが、空港や港から先の運搬は自分で現地の別業者を手配して「現在の自宅から港(空港)まで運んでほしい」と依頼するケースです。ただ、途中から輸送を他業者に引き継ぐので荷物の補償が難しく、引越し業者はあまりやりたがりません。
航空便(飛行機)を利用できる島もありますが、海上便に比べて値段はかなり高くなります。海上便、航空便は、ともに荷物の大きさや分量と合わせて荷物の重量が料金に関わってきます。同じ体積の荷物でも、重量が重たいほうが料金は高くなることも知っておきましょう。
可能であれば、事前にその島への引越し経験者に話を聞いて、おすすめの業者がないかなどを調べてみるのも有効です。
◆相見積もりで情報収集を!
ひと言で「離島」とはいっても、空港が整備されているかどうかや、船便の状況などはさまざまです。引越しの荷物の内容や量によっても、どのような運搬方法にするかの選択肢が違います。
離島への引越しが決まったら、まずは複数業者からの見積もりを取り、同時に、その離島への引越しに際して留意しておくべきことなどの情報収集を始めましょう。相見積もりを取ることで、その島への運搬方法の選択肢や留意点に気付いたり、節約方法のヒントが得られたりすることもあります。
◆ゆうパックの活用を検討する
荷物の量にもよりますが、単身で荷物の量がそれほど多くない場合、ゆうパックを活用して段ボール箱を送ってしまう方法もあります。
たとえば、東京都から長崎県の離島へ送る場合、170サイズ(三辺の合計が170cm以内)で1個あたりの基本運賃が2370円。個数がまとまると割引が適用されるケースもあります。
いずれにしても、不要なものは上手に処分して、必要なものだけを運ぶようにするのが料金節約のポイントです。