収納コーディネーターに、サポートレディ!!一般の引越しとはまったく違う、シニア向け引越しの内容

0039003

本日は、シニア向けの引越しサービスを展開する、ハート引越センターさんにおうかがいしました。シニア向けに特化したサービスは、通常のお引越しとは何が違うのか?を聞いていきたいと思います。

シニア向け引越しサービス内容

横川 よろしくお願いします。

村山幸広氏(以下、村山) よろしくお願いします。

安部起久乃氏(以下、安部) よろしくお願いします。

横川 早速ですが、村山さんが営業を担当されていて、安部さんが、サポートレディを担当されているということであっていますでしょうか?簡単にお仕事内容を教えてください。

村山 はい、そうです。シニア向けの営業は、一般の営業と同様に見積りをしますが、さらに、引越し以外のご要望もヒアリングして、必要な時は引越し当日も立ち会います。

安部 私は、引越しが決まったお客様のおうちにお伺いして、ご家財の梱包をはじめとした、お客様の要望にお答えするお仕事をしています。

横川 なるほど。詳細は後々聞いていきましょう。いきなりですが、名刺が違うのですね!文字が大きい!!選挙のポスターみたいですね(笑)

0039001

村山 はい、シニア向けには文字を大きく太く、読みやすくしております。

横川 お二方は、ハート引越センターさんのシニア向けフルサポートプランというサービスをメインで対応されているとのことですが、シニア向けの引越しサービスは、一般の引越しと、どう違うのでしょうか?

村山 はい。大きな違いは、引越し以外のサービスもすべて対応します。という部分ですね。

横川 例えば、どんなサービスがありますか?

村山 はい。まず、シニア向けの引越しというのは、お客様の大半が、高齢者住宅や老人ホームなどの施設に入居するための引越しなのです。長年住み慣れたお家から、高齢者住宅や老人ホームなどに入居しますので、どうしても自分のパーソナルスペースは狭くなります。そこで、本当に必要なものだけを持っていけるように、アドバイスをして、ご家財の取捨選択をするお手伝いを行っています。

横川 なるほど。確かに部屋は小さくなりますよね。ここでも断捨離が大事ですね。

村山 また、お体が十分に動かない方もいらっしゃいますので、ご家財を近くまでお持ちして、持って行きますか?処分しますか?と判断してもらうという事も行います。

横川 優しいサービスですね。なぜ、このシニア向けサービスを始められたのでしょうか?

サービスが生まれた理由

0039000

村山 キッカケは、老人ホームなどの施設への引越しが大変だから、施設への入居をためらう方が多いというお話を聞いたからです。施設の方々は、引越しのプロではないので、荷造りや不用品の処分を引越し会社がやってくれるとは思っていません。でも、シニアの方が引越しに関わる作業で困っているので全部やってくれるなら、任せることができるかも?という依頼がはじまりでした。

横川 施設の方は、引越しのお手伝いをしないのでしょうか?

村山 施設の方は、入居した後の面倒はみてくれますが、入居前のお引越しについては、対応できることには限りがあります。遠方から入居される方もいらっしゃいますしね。
入居される方の多くは、お元気な方も多く、引越しで遠方に住む家族の手を借りたくないという気骨のある方が多いのです。ですので、我々のような外部の業者にまとめてお任せできるサービスが重宝されています。

横川 なるほど、ニーズから生まれたサービスなのですね!これからの高齢化社会では、かなり必要とされるサービスになりそうですね。

村山 はい。ただ、施設の中には、入居者の引越しまで手が行き届かないという施設もたくさんあります。入居される方のことを思えば、一緒に手を取りながら、入居までのサポートをさせて頂くのがベストだと考えています。

サポートレディのお仕事

0039004

横川 シニア向けの引越しサービスの特徴である、サポートレディの方々は、引越しの梱包作業以外では、どのようなお仕事をされますか?

安部 はい、シニアの方々の引越しで一番大変なことは、荷造りの際に、これは要る。これは要らない。と判断することが大変なのです。長年住んでいらっしゃるおうちですから、かなりの家財量があります。

しかし、入居先は全部が入りきるスペースがないので、どうしても処分する必要があります。そこで、シニアの方の背中を押して、不要なモノを処分する決断をしていただくことが大事なのです。

横川 シニアの方がお客様ということで、どういったところに気をつけていらっしゃいますか?

安部 はい、これも通常の梱包スタッフとサポートレディの違いなのですが、通常の梱包スタッフは、お客様から指示されたものを梱包します。ところが、シニアのお客様は多くのご家財に囲まれてどうしてよいかわからないという方が大勢居ます、私たちが指示待ちだとお引越しが成り立ちません。そこで、サポートレディはシニアのお客様に対して、提案型で梱包を行います。

横川 どんな提案をされますか?

安部 例えば、近くまでご家財をお持ちして、要不要を確認しますが、あまりにも要が多すぎると、さらに優先順位をつけてもらって、優先順位の低いものは処分してもらうように提案します。

横川 なるほどーそういった部分も含めて、サポートレディのお仕事なんですね。何人くらいでお客様のおうちで作業されますか?

安部 はい、2名体制が基本となります。シニアの方は、自分の目の届かないお部屋で作業をするのを嫌がります。ですのでお客様が確認できるよう、大人数ではなく2名程度で作業を行います。また安心してもらえるように、2名ともお客様と同じお部屋で作業するように心がけています。

横川 なるほど。でも、それだと作業は進みにくいのではないでしょうか?

安部 一般的なお引越しであれば、そうかもしれませんが、たとえば高齢者施設へご入居される場合は段ボール20箱程度のご家財しか持っていけないのです。ですので、梱包作業よりも、今あるものを処分する為の作業の方がウエイトは大きいですね。

横川 そうなんですね。確かに施設に入るのに。段ボール100箱あっても、無理でしょうしね(笑)

安部 過去には捨てきれずに持って行って、廊下にも段ボールが積まれた方もいらっしゃいましたよ(笑)

横川 それは、すごい!サポートレディの方々は、収納が得意と、うかがいましたが、いかがでしょうか?

安部 得意というか、私たちサポートレディは、宮城美智子さんという、収納コーディネーターの先生から収納や掃除についての実地研修を受けています。これが、宮城先生の著書です。

0039002
(宮城美智子さんの著書をいただきました)

横川 なるほど、そうだったんですね!シニア向けの気遣いだけでなく、スキル面でも収納、掃除、断捨離を強化しているのですね。

気になる料金は

横川 やはり気になるのは料金ですが、ここまでしっかりとサポートされると、お高いのではないでしょうか?

村山 いえ、引越し代金は、一般の方と同じ料金体系となっていますので、シニアプランだから高いわけではありません。

横川 おお!そうなんですね。サポートレディさんの分が追加されるくらいでしょうか?

村山 そうです。ですので、一般的なお引越しとそれほど変わりない額をご提示させていただきます。ただし、一般とシニアで大きく変わるのは、不用品を処分する為の費用です。

横川 そうか!一戸建ての荷物を1~2部屋サイズの荷物にまとめるからですよね?

村山 そうです。4部屋や5部屋あって、何十年もかけて保有してきたモノを処分するので、お客様も大変な勇気が必要ですし、私たちも気がひける思いはありますが、それでも新しい生活を便利で暮らしやすいものにする為には、本当に必要なモノだけをお持ちいただき、必要の無いものは処分していただくということも必要なのです。その結果、多くの処分品が発生して、引越し代金と同等の不用品処分費用が必要になる場合があります。一般の引越しに比べるとシニアの引越しの方が全体の費用の中での不用品に関わる比率は高くなりますね。

横川 なるほど。

続きます

次のエントリーでは、シニアの引越しならではの心配りや、お客様の事例を教えてもらいます。お楽しみに!

Supported by Toru Hirota , Kayo Gohda , Yachiyo Morita

著者投稿者 横川
ページトップ
申込フォームへ