引っ越し料金はどう支払う?現金? クレジット? QRコード決済?
引っ越しは高額なお買い物といっても過言ではありません。家族での長距離引っ越しともなるとその額は数十万円に上ります。
でも、その割に引っ越し料金の分割払いってあまり聞いたことがないような…。
「そもそも引っ越し料金は、契約時に支払うの? 引っ越し完了時? 会社によって違うの?」
気になる引っ越し料金の支払い方法や、支払いタイミングを深堀りしてみましょう!
引っ越し見積もり料金 簡易シミュレーション
引っ越し料金の支払いのタイミングとは?
まずは基本中の基本、「引っ越し料金はいつ払うの?」問題について。
どの引っ越し業者にも共通しているのですが、
引っ越し料金は、引っ越し作業(荷物の運び出し)をする引っ越し当日に支払うのが基本です。
契約時に前もって振込とかではなく、引っ越し作業の当日です。ですから引っ越し準備で慌ただしくても、引っ越し日までに料金の支払い準備を忘れないようにしなくてはいけないのです!!
うっかり忘れそう。しかも現金の場合は、どこに置いたかわからなくなりそうですよね。スタッフへ支払うまでは貴重品と一緒に管理しておくと安心です。
間違えて荷物と一緒に梱包してしまったり、うっかり封筒ごと捨ててしまった・・・!なんていうショッキングな話もちらほらありますから、くれぐれもご注意ください!!
「引っ越し当日」に「現金払い」が基本
引っ越し料金は、荷物の量、移動距離などによっては十万円を超える高額支払いになることもありますが、基本は「現金払い」。
引っ越し業者のスタッフが釣り銭を用意してくれているので、必ずしもぴったりの額を準備をしておく必要はありませんが、可能であれば釣り銭がいらないようぴったりの額を封筒などに入れて準備しておくと親切ですよ。
引っ越し当日に払うことはわかったけど、「どのタイミングで料金を渡せばいいの?」という疑問が残ります。
支払いタイミングについては、引っ越し当日の作業開始前にお願いしている業者が多いです。
トラックがあなたの家に到着して、挨拶したその直後。作業をスタートする前にスタッフが集金をするパターンがほとんどです。
●長距離引っ越しの場合も旧居で支払う
長距離引っ越しの場合は旧居で作業をするスタッフと新居での作業をするスタッフが違う場合があります。その場合は最初に旧居に訪問してくれたスタッフに支払います。
最初の挨拶のときにすぐ渡してしまうのがいいようです。支払い後は必ず領収書をもらって、紛失しないように保管することも大切ですよ!
引っ越し業者ごとの支払いタイミング
支払いタイミングについては、引っ越し当日の作業開始前にお願いしている業者が多いと前述しました。これは国土交通省が定めた「標準引越運送約款」という引っ越し業者が守らなければならないルールの第十九条に「引っ越し業者は荷物を受け取る時に運賃等を収受する」との記載があるからです。
ただし「荷物を引き渡した後に荷受人等から運賃等を収受することを認めることがある」という記載もあることから、作業前以外のタイミングでの支払いをお願いしている引っ越し業者もあります。
たとえば、アート引越センターの公式サイトにはこんな記載が。
引越代金はお引越日当日の積み込み作業が完了した時点で、現金にてお引越代金をいただいております。
引用:アート引越センター
いま住んでいる家の荷物をトラックへ積み込む作業が完了し、トラックが出発する前に集金を行うパターンですね。
支払い方法については、見積もりのときの成約内容の確認で必ず引っ越し業者さんが説明してくれます。
見積書にも記載があるはずですが、必ず事前に支払いタイミングを再確認して、間違えがないようにしてください。
引っ越し料金の後払いはできる? 現金以外の支払いは?
ここまでで、引っ越し料金の支払いは「当日現金払い」が基本ということがわかりました。
とはいえ、新居で必要になる家財道具を購入したり、反対に不要品の処分に費用が発生したりとなにか何かと物入りになるのが引っ越しです。
「できることなら後払いしたい…」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
引越しラクっとNAVI ® 調べで後払いが可能な引っ越し業者の存在を確認しました!
後払いが可能な引っ越し業者の一例
●引越のプロロ
「NP後払い」というシステムを使って、引っ越し完了後14日以内、後払い手数料200円(税別)を支払うことで後払いサービスを利用できます。
●スター引越センター
引越のプロロ同様、スター引越センターも「NP後払い」に対応。引っ越し完了後14日以内、後払い手数料200円(税別)を支払うことで後払いサービスを利用できます。
●アップル引越センター
Q:引越代金はいつ払うの?
A:当日現金にてお支払いをお願いしております。その他の方法をご希望の方はお知らせください。
引用:引越しQ&A(アップル引越センター)
後払いを推奨していない引っ越し業者でも支払いタイミングの相談に乗ってくれることもあるようですよ。
もし当日の荷受け前までに引っ越し料金を準備できなかった場合などは、速やかに相談することで引っ越し作業後の支払いにも対応してもらえるかもしれませんね。
また、裏技として
現金以外の支払いが可能な引っ越し業者であればクレジットカードやキャッシュレス決済で支払うことによって実質後払いにすることができます。クレジットカード払いやQRコード決済という方法も
大手の引っ越し業者ではクレジットカードでの支払いにも応じてくれます。
さらに、「キャッシュレス決済」の波は引っ越し業界にも押し寄せているようで、クレジットカード以外にもスマホを使ったQRコード決済を受け付けている引っ越し業者も増えてきました。
引っ越し料金がポイントとして加算されたり、中には5%還元事業所に該当している業者もありますから、事前によく確認してみる価値アリですよ!
引っ越し料金をクレジットカードで支払う場合の注意点
引っ越し業者がクレジットカード払いに対応しているとしても、当日いきなりクレジットカードを出してはいけません。
事前に伝えていないと手続きができずに対応ができないことがあるようなので要注意です!
見積もり時に「クレジットカードでの支払い希望」と営業担当者に伝えましょう。
クレジットカード払い対応の引っ越し業者の一例
実際にどの引っ越し業者がクレジットカード払いに対応しているのか、気になるところですよね。一部表にまとめてみましたので、お手持ちのカードで支払えるかなど参考にしてみてください。
公式サイトにクレジットカード利用の可否が明記されていない場合も、利用OKなことが多いので不明な場合は直接問い合わせてみることをおすすめします!
・引っ越し会社別 利用可能なクレジットカード
社名(50音順) | クレジットカード |
---|---|
アーク引越センター | ・VISA ・MasterCard ・JCB ・AMEX ※手数料が発生 |
アート引越センター | ・三井住友VISA ・JCB ・AMEXなど各種主要ブランド ※見積もり時に申請が必要 |
サカイ引越センター | ・VISA ・JCBなど 各種主要ブランド ※見積もり時に申請が必要 |
日本通運 | ・VISA ・Master Card ・JCB ・AMEX ・UC ・Diners Club ・Orico ・Nicosなど 20ブランド ※事前にWeb上での登録が必要 |
なお、クレジットカードでの支払いについては下記の記事でも解説していますので、よろしければ併せてご覧ください。
引っ越し料金をQRコード決済する場合の注意点
引っ越し業界にも浸透しつつある「QRコード決済」とは一体どのようなものでしょう?
QRコード決済とは二次元バーコードを使ったキャッシュレス決済です。スーパーでの買い物を例に考えてみましょう。
●事前準備(スーパー)
スーパーは、店舗情報、価格などの商品情報を決済サービスに登録しておきます。
●事前準備(買い物をするユーザー)
買い物をするユーザーは支払いに使用するクレジットカードや銀行口座、残金、ポイントなどを決済アプリに設定しておきます。
買い物をするときの支払い方法
レジで買い物をする時にはコードを通して購入金額を読み込むことで、ユーザーが設定した支払先から利用額が引き落とされます。
ユーザーがスマホに表示したQRコードをレジの端末で読み取るパターンが多いですが、スーパーが用意しているQRコードをスマホで読み取る場合もあります。
決済サービス別の利用限度額
クレジットカード同様、一度の支払いで使える利用限度額が設定されています。大手は50万円/1回または50万円/1日を条件とされているところが多いようです。
もしあなたの引っ越し料金が50万円を超えそうな場合は注意が必要ですね。
●PayPay
QRコード決済の先駆け的存在のPayPayも残高利用での支払い上限は50万円/1日となっています。
支払い方法によって上限金額が異なります。
本人認証未設定のクレジットカードでのお支払いの場合、上限金額は5,000円(過去24時間)です。
PayPay残高でのお支払いの場合は、50万円(過去24時間)までお支払いが可能です。
引用:支払い上限を引き上げるには(PayPay)
クレジットカード | PayPay残高 | |
---|---|---|
本人認証未設定 | 本人認証済み | |
5,000円 | 2万円 | 50万円 |
QRコード決済対応の引っ越し業者
さて、2019年12月1日時点でのQRコード決済対応引っ越し業者の一例をチェックしておきましょう!
引っ越し会社 (50音順) | 対応している QRコード決済 |
---|---|
アリさんマークの引越社 | ・PayPay ・LINE Pay ・楽天Pay ・メルペイ |
スター引越センター | ・PayPay ・楽天Pay ・メルペイ |
日本通運 | ・PayPay ・LINE Pay ・楽天Pay ・メルペイ ・d払い ・WeChatPay ・ALIPAY |
ワクワク引越サービス | ・PayPay |
IPUコーポレーション | ・PayPay ・ALIPAY |
●アリさんマークの引越社
10月1日より新たなQRコード決済として「LINE Pay」「メルペイ」を導入しました。以前より導入していた「楽天Pay」「PayPay」に「LINE Pay」「メルペイ」が加わり、4種類の中からご希望のQRコード決済をご利用いただくことが可能となりました。
引用:アリさんマークの引越社HP
●日本通運
2019年9月より順次QRコード決済を導入しています。
PayPay、LINE Pay、楽天Pay、メルペイ、d払い、WeChatPay、ALIPAYに対応。
クレジットカードもそうでしたが、利用可能なサービスが多いですね、日通さん!
●ワクワク引越サービス
大手引っ越し業者だけではなりません。ワクワク引越サービスは、2019年10月よりPayPay決済を導入しています。
10月1日より「PayPay」がご利用可能になります。
「キャッシュレス・消費者還元制度」については、現在申請中のため審査待ちとなっております。
いつから対象となるかは、確認が取れ次第ホームページにてご案内致します。
引用::ワクワク引越サービス
●IPUコーポレーション
早くからQRコード決済を導入している引っ越し業者も。
IPUコーポレーションは、2019年3月にいち早くQRコードによる決済を導入しています。
PayPay・ALIPAY QRコードでお引越代金をお支払い出来るようになりました。
PayPay(ペイペイ)では、
・PayPay残高
・Yahoo!マネー
・クレジットカード
の3つの中から支払い方法を選ぶことができます。
引用:IPUコーポレーション
実情まだまだ少ない!というのが正直な感想です。引っ越し料金をQRコード決済で支払う場合も事前の申告を忘れずにお願いします!
領収書を保管することも大切
冒頭の現金払いが基本!
の下りでもお伝えしましたが、
。
最初に提示された見積もり額と支払った額が同じかしっかり確認するため、引っ越し作業のバタバタで支払った、支払ってないともめないためにも領収書は大切になりますから、引っ越し完了後もしばらくは保管しておいてください。
現金払いでない場合の領収書の発行は業者側の任意になるため、稀に領収書を発行してもらえないこともあるかもしれません。この辺も事前に確認しておきましょう。
引っ越しスタッフにチップは必要?
ところで皆さん、引っ越しをする際に業者スタッフにチップを渡したことはありますか?
ここ日本ではチップ文化が浸透していないので“心付け”と表現した方が近いのかもしれません。
引っ越し業者の公式サイトでは「作業員へのチップ(心付け)は必要ない」と明記されていますが、本当のところはどうなの!?ということで、ラクっとNAVI®は元引っ越しスタッフの方にちょっと聞いててみました。
いきなり出てきたこの表。なんと、元スタッフの方が過去にお客様からもらったチップの中身です!
実にバラエティに富んでいますね!
引っ越しのプロも人間です。実際のところチップをもらえるとうれしいし、もらわない時よりもやる気が出るそうです。
もちろんチップがなくても引っ越しスタッフが作業の手抜きをするということはありませんし、基本的にはチップは必要ないのですが、少しの気遣いで引っ越しが全員にとって気分のいいものになるのであれば、チップを渡すのもいいかもしれませんね。
利用者側の声としては、「スタッフの動きが良いと感じたので渡して良かった」という、作業完了後に感謝を込めてチップを渡したケースも少なくありませんでした。
チップの相場と渡し方
チップを渡すと決めたのであれば、何をいつ渡すのかが重要になってきます。
引っ越しスタッフの士気を上げることを期待するなら、作業前でないと意味がありません。
引っ越し完了後にお礼として渡すのも喜ばれますが、せっかくなら作業開始前に渡して、より心のこもった仕事をしてほしいですね!
●チップ代わりに飲み物を差し入れ
引っ越し作業は汗をかき、喉が渇きます。最初にドリンクを差し入れるのもおすすめですよ。
●チップの料金相場
現金でチップを渡す場合の相場は一人当たり500円〜1,000円程度。スタッフ全員が揃っている場で、作業リーダーの方に渡すと効果抜群です!
一人ひとり一人に配ったりするのは作業の邪魔になりますが、渡したということを知っておいてもらわないといけないですからね。
差し入れ品にする場合は個性的なものは避け、好き嫌いがないようなものにしましょう。
「これもらっても困る〜」的なものだと逆にテンションが下がってしまう可能性もありますから(笑)気をつけましょう!
まとめ
いかがでしたか?「当日現金払いのみ!」と男気溢れる決済方法を採用してきた引っ越し業界も、2020年を前にキャッシュレス決済や後払いなど、利用者の状況に合わせた柔軟な支払い方法に対応してくれるようになってきていることがよくわかりましたね。
「クレジットカード払い対応の業者を知りたいけどわからない!」という方も、「とにかくお得に引っ越ししたい!」という方も一度引越しラクッとNAVI ®にご相談ください。
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