「引越しそば」の由来
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引越しそば(蕎麦)って聞いたことがありますよね。引越しした日には家族でそばを食べる日本らしい慣習、と思っている人が多いのではないでしょうか。
でも、その由来をたどってみると、正解は違っています。
そもそも「引越しそば」の風習が広まったのは江戸時代の中ごろ、江戸(現在の東京)でのことだったとされています。『そば・うどん百味百題』(柴田書店)によると、引越しで家財道具を運び入れた後、「そば」との語呂合わせで「おそばに末長く」や「細く長くお付き合いをよろしく」という洒落をこめ、ご近所にそばを配ったそうです。
引越し後、新居のご近所への挨拶回りで持参する手土産に迷っているようなら、江戸っ子に習って「そば」にしてみるのもいいでしょう。
また、古来の習慣とは違ってしまった誤解とはいえ、引越し当日の食事をそばにするというのも悪くありません。市販のだしを使えば、茹でるだけで食べることができるので調理が簡単。引越し直後、まだ片付けが終わりきっていないキッチンでも作りやすいですからね。
最近では、コンビニエンスストアでできたての唐揚げなどを売っていたりもしますし、商店街で惣菜の天ぷらを買ってくれば、食べ応えのあるメニューにするのも簡単です。