引っ越しのときにおすすめな家事代行サービスの使い方
前回に引き続きベアーズの創業者でもあり、専務取締役の高橋ゆきさんに、引っ越しの際の利用方法や、家事代行マッチングサービスについて解説していただきました。
ベアーズレディについて聞いてみた
横川 『ベアーズレディー』になるために必要なスキルや心がけはありますか?
高橋ゆきさん(以下、高橋) 明るく元気で素直な人ですね。素直が必須。スキルはトレーニングで上げられます。
お客様とのコミュニケーションをとるには、柔軟性が必要です。20代~80代まで働いていらっしゃいます。
55歳以上のスタッフを6割することが創業からのポリシーでして、現在もその割合になっています。
横川 お客様との信頼関係を築くために、スタッフの皆さんが心がけていることは何でしょうか?
高橋 3cです。コミュニケーション(Communication)・コーディアリティ(Cordiality)・コーテシー(Courtesy)。順番も大事です。
要望を的確に把握し、おもいやりをもって、笑顔でプロとして立ち振る舞う。プロ意識で提供すること。これがとても重要なのです。
横川 たくさんのスタッフさんが在籍する中で全てのスタッフに『ベアーズクオリティ』を浸透させる為のポイントは何ですか?
高橋 ベアーズフィロソフィという、ベアーズの哲学があります。クレドといってもいいでしょう。イベント・研修のたび見て心合わせを行います。
社員と社長のベアーズフィロソフィの時間を設けていています。曜日ごとにグループで行い、フィロソフィの項目に対して自分の考えを述べていきます。最後に社長自らの考えを伝えて、全員の意識と考え方を合わせています。
また、毎朝ベアーズフィロソフィの中から、1つの項目についてグループで発表しあう時間を作って、会社全体にベアーズフィロソフィを浸透するようにしています。
いろいろ聞いてみた
横川 法改正で外国人労働者が家事代行サービスで従事できることになりました。つまり、海外のメイドさんのような存在もありえるわけですが、利用者にとって、メリットやデメリットはどうお考えでしょうか?
高橋 ネガティブに考えればデメリットはたくさん出てきますが、まずはメリットを考えたいと思います。どうやって広げていけるのか?特区というのは国としての新しいチャレンジ・チャンスですから、今までの常識に沿っていては難しい。良いと思われることだから可決されたのでしょう。
いまはメイドさんに長い時間いてもらうと料金は高いのですが、外国人が就業することで、もっと安く提供できるかもしれません。そういったニーズは必ずあるので、そのような利用者の夢をかなえてあげたいと思います。
ちょっと、こじつけかもしれませんが、キーワードは「グローバル」。例えば、子供のために英語力のある外国人のメイドを雇ってもいいし、海外生活が長い人はメイドがいる生活が当たり前になっています。
家事代行サービスを、一般的な家庭に役に立つものにしたい。もっと安く使えるならもっと普及します。外国人を雇用すると、教育コスト・管理コスト・運用コストの他、日本人にはかからないコストもでてきます。
外国人メイドに安心・安全に働いてもらって、お客さまに喜んでもらうにはコストがかかります。仮の話ですが、新卒20万円、外国人10万円の給与だとしたら、管理・運用コストがかかっても大丈夫ですが、今は国から、日本人も外国人も同じ料金で雇用すべきだと言われています。
そうすると、利用料金も高くなってしまいますので、この辺りを調整しなくてはいけないと思います。
横川 『家事代行サービス』に興味はあっても、「人に家事を任せるなんて贅沢」 「知らない人が家に来るのは…」と、利用に踏み出せない人もたくさんいると思います。そんな方たちに向けたメッセージをお願いいたします。
高橋 そのお気持ちはとてもよく解ります。何故なら私自身が20年前に香港という地でフィリピン人メイドさんにお願いする時に経験した想いと同じだと思います。ですがそんな想いも実際に利用したらそれ以上の価値を感じました。
私たちベアーズは「他人を我が家にあげるということが気持ちの面で決して容易ではない。」ということをよく知っています。そんな気持ちを察しながら私たちベアーズはお客様担当者(CS120%営業部)が皆様のお気持ちのペースに合わせて、丁寧にサービス利用をガイドいたします。不安に思わず、躊躇せず、家事のお悩みをお気軽にご相談ください。
横川 当サイトである、引越しラクっとNAVI®は、引っ越しをする際の人が多く見てもらえる媒体なのですが、引越しの際のベアーズさんのオススメ活用法を教えてください。
高橋 お引っ越しのプラン(場所、日時など)が具体化したらなるべく早めにベアーズにお問い合わせください。皆様の人生の好機となる大事なお引っ越しに私たちチームベアーズは何をご提供できるかをチームを組んでご案内させていただきます。
例えば、今までお住まいだったおうちの退去後清掃、新しいおうちの入居前清掃、空気の入れ替え、荷造り、荷解き、整理整頓、収納、お引っ越しの間のお子さまのシッター…など)
横川 最後の質問です。家事代行(特にハウスクリーニング)のマッチングサイトがすごく増えました。どんな感想をお持ちですか?
高橋 利用したいと思う方の”選択の自由”が広がり、情報が簡単に入手できるのは良いと思います。しかし、ご自身のプライベート空間を任せる大切な業者選びにつながるわけですから、サイト上の情報だけで判断せず、必ず各社のコールセンター対応や営業担当者の応対などを感じてからご自身やご家族の価値観に合うところを決められることをお勧めします。
横川 本日は、ありがとうございました。
後編まとめ
最後はちょっと、いじわるな質問だったかもしれませんが、気持ちよくお答えくださいました。
また、2015年7月8日に成立した、改正国家戦略特区法で外国人の家事代行サービスの就業が認められました。家事代行サービスが、また新たなステージに突入した今、ベアーズさんは日本を代表する家事代行企業として、新しいチャレンジを続けていらっしゃることが、インタビュー内でも、ひしひしと感じました。
引っ越しの際だけでなく、今後はメイドさんが毎日の家事を手伝ってくれる。そんな世の中になっていくのかもしれませんね。
本当にお忙しい中、ご協力くださいました、高橋ゆきさん、ありがとうございました!
ベアーズ 専務取締役 高橋ゆき さん
家事代行ベアーズ:http://www.happy-bears.com/
Supported by Arisa Okamoto