単身で県外に引っ越し!料金をできるだけ抑えるための3つのシンプルなポイント
単身での県外への引っ越しの場合、荷造りや新居探しも大変ですが、そんな中でも特に気になるのは引っ越しにかかる費用のことではないでしょうか。
引っ越し料金は、距離でも変わるため、長距離移動となる県外への引っ越しはなおさら。工夫をしてできるだけ引っ越し費用を安く抑えたいところです。
この記事ではこれまで約45万件の引っ越し(※2020年6月末現在)をサポートしてきた弊社の実績をもとに、単身で県外に引っ越しをする場合にかかる料金目安や、費用を安く抑えるための具体的なノウハウをご紹介します。
これから引っ越しを検討される際の参考としていただけると幸いです。
引っ越し見積もり料金 簡易シミュレーション
単身で県外に引っ越しする場合の料金相場は?
荷物の量や移動距離、時期などによって料金は変わってきますが、単身で県外に引っ越しをする場合の平均的な相場は、同一地方内(150km以内を想定)ならばおよそ5万9千円前後となっています。
実施月 | ~150km以内 同一地方程度(当日着) |
1月 | 平均49,207円 |
2月 | 平均44,955円 |
3月 | 平均92,965円 |
4月 | 平均95,646円 |
5月 | 平均50,828円 |
6月 | 平均62,049円 |
7月 | 平均59,065円 |
8月 | 平均49,769円 |
9月 | 平均55,710円 |
10月 | 平均47,105円 |
11月 | 平均52,611円 |
12月 | 平均51,689円 |
※引っ越しラクっとNAVI での引っ越し実績データ(2017年1月1日~2019年6月30日)がもとになっています。
※引っ越し見積もりは諸条件で変動しますので、実際の料金は見積もりをとって確認してください。
一般的に、引っ越しにかかる料金は運搬距離が長くなればなるほど料金相場も高くなります。これは、引っ越し費用の算出方法が関係しています。
引っ越し料金は、「基準運賃+料金+実費+附帯サービス」で構成されています。
ここでいう「料金」に含まれるのは、早朝・深夜の割増料金など、「実費」は、ダンボールや梱包資材の費用や、作業員の費用、「附帯サービス」は、オプションで申し込む家電設置や清掃などのサービスの費用です。
では、距離に関わる「基準運賃」とは何でしょう? 基準運賃には「時間制」と「距離制」があり、100Kmを超えるかどうかで決まります。
基準運賃は、実際荷物を運んだ時間又は距離で基準運賃が定められています。
引用:近畿陸運局
時間制(4時間と8時間)・・・荷物を運ぶ距離が100Km以内の場合
(4時間制は基礎作業時間が午前から午後にまたがらない場合であって4時間以内の時)
距離制(1車1回の運送毎)・・・荷物を運ぶ距離が100Kmを超える場合
基準運賃もその他の料金も、引っ越し会社によって届け出運賃が異なるため下記の表も目安のひとつですが、距離制では100kmを超えると、何キロまでや、超過何キロごろにいくらという設定がされます。
引越運送に係る距離制運賃の一例(課税事業者用抜粋)
1トン超え2トン車まで
距離 | 下限 | 上限 |
100kmを超え110kmまで | 25,040 | 37,560 |
140kmを超え150kmまで | 29,230 | 43,850 |
190kmを超え200kmまで | 34,480 | 51,720 |
200kmを超え500kmまで 20kmまでを増すごとに | 1,840 | 2,760 |
500kmを超え 50kmまでを増すごとに | 4,620 | 6,940 |
なお、引っ越し会社が利用するトラックは、一人暮らしであれば1トン〜2トンロングになることが多いようです。おおまかな目安ですが、8畳のワンルームにお住まいの場合、2トンから2トンロングの荷物量に収まるイメージです。
ご自分の引っ越し状況をしっかり把握して、料金相場とかけ離れていないかチェックすることで適切な料金で引っ越し会社を利用することができます。
引っ越し会社を使わないという選択肢
もちろん引っ越しは、引っ越し会社に依頼をしなければできないというわけではありません。特に荷物の少ない単身の方には、そもそも引っ越し会社を使わず、ご自身とお知り合いなどで引っ越しを済ませる、という選択肢もあります。
まずはいくつかその方法についても見てみましょう。
荷物を別途宅配便で送る
実家からの引っ越しなど、荷物が少ないケースでおすすめの引っ越し方法です。例えばヤマトの「宅急便」(余談ですが、「宅急便」はヤマトホールディングスが商標登録していること、ご存知でしたか?)の料金を見てみましょう。
上記ように関東から関東に送る場合、ダンボールの120サイズ(縦・横・高さの3辺計120㎝以内、かつ重さ15kg以内)で1,610円/箱となっています。
引越しラクっとNAVIの単身引越しの場合、通常サイズ(100~120サイズ)で20~30箱のダンボールのご用意を推奨していますので、ダンボールの数が30箱程度になる荷物量であれば、引っ越し会社に依頼する方が安くなることもありそうです。
車(レンタカー)で運ぶ
普通免許をお持ちであれば、2トントラックを運転することができます。単身の方の近距離引越しであれば、引っ越し先との往復を含めても12時間レンタルで事足りるはずです。
- レンタカー代:13,750円(上記のニッポンレンタカーを利用した場合)
- ガソリン代:2,600円(往復約300km、燃費がリッター約15km、ガソリン価格がリッター130円想定の目安)
- 保険代:2,200円
- 資材代(主にダンボール):5,000円(250円×20枚)
- 手伝ってくれた知り合いへの謝礼:????円
知り合いへの謝礼次第ですが、25,000円~30,000円程度に落ち着きそうです。
人生に平均4回と言われているお引越し。一度は家族や友達に協力してもらって、レンタカーで引っ越しをするのもいい思い出になるかもしれません。
赤帽に依頼する
家族や友達に頼みづらい場合には、軽トラックとドライバーを雇ってしまうのも一つの手段です。下記は赤帽に県外への引っ越しを依頼した場合の料金一例です。
運賃:25,000円
資材代(主にダンボール):5,000円(250円×20枚)
仮に引っ越しの移動距離を約150kmとすると、宮崎市~鹿児島市内(159km)が該当しますので、25,000円程度となりそうです。ただし赤帽さんは、引越しのプロではなく配送のプロですので、ご自分で作業の指示をする覚悟で依頼しましょう。
うまく使えば単身パックもお得!
さすがに自分たちだけで引っ越しをするのは負担が大きい、と感じる方の多くが、次に検討されるのは「単身パック」かもしれません。実際に引っ越し作業現場などで、下記のような専用ボックスをご覧になったことがある方もいらっしゃるのでは?
お手本なのか、単身パックがおきっぱ pic.twitter.com/HuH8K9GUlN
— HoDoKa (@HoDoKa23) 2013年12月28日
有名どころでは、日本通運さんの「単身パック」の他、ヤマトホームコンビニエンスさんが単身向けのパッケージプランを展開しています。
でも実は、単身パックは荷物の量や時期によっては割高になることもあるので注意が必要です。具体的に申し上げると、専用ボックス1個に収まりきらない荷物量がある場合は、通常の引っ越しの方が安くなる可能性もあります。
その説明の前に、まずは大手2社(日通とヤマトホームコンビニエンス)の単身パックの積載量や料金など詳細を見ていきましょう。
単身パックはどれだけの荷物が運べる?
単身パックには各社専用のボックスがあり、ボックス1つあたりの料金が決まっています。荷物がボックスに乗り切らない場合は、別途、宅配便で送るか、ボックスを追加する必要があります。
日通
日通の単身パックには、SサイズとLサイズの2種類があります。
●単身パック Sサイズ
単身パックS | 横幅:108cm 奥行き:74cm 高さ:155cm |
Sサイズは、小さめの冷蔵後や20インチほどのテレビ、布団、カラーボックスに日通のMサイズ段ボール(540×340×320mm) 4つほどが運べます。
衣装ケースや洗濯機、ベッドなどの家具・家電を運ぶことは難しそうです。
●単身パック Lサイズ
単身パックL | 横幅:108cm 奥行き:104cm 高さ:175cm |
一方Lサイズは、Sサイズに比べ奥行きが30cm、高さが20cmほど大きくなります。
洗濯機なども積めますが、ベッドやダイニングテーブルなどは運べません。
ヤマトホームコンビニエンス
続いて、ヤマトホームコンビニエンスの単身パックのボックスです。
専用ボックス | 横幅:104cm 奥行き:104cm 高さ:170cm |
ヤマトホームコンビニエンスの単身パックはワンサイズ。足りない場合は、同じボックスを追加できますが、ボックス数の上限は2個なので、収納できる荷物量に気をつけましょう。
ボックスは、日通の単身パックのLサイズと同等の大きさです。
単身パックの料金
日通
日通の単身パック | Sパック16,000円~ Lパック18,000円~ |
オプション料金
- 夜間 (18~21時): 1ボックスあたり2,000円追加
- 土日祝日:1ボックスあたり2,000円追加
- 繁忙期 (3/22~4/5) :1ボックスあたり:5,000円追加
- 洗濯機の取り付け別途
ヤマトホームコンビニエンス
ヤマトホームコンビニエンスの単身パック (1ボックスあたり) | 都内(同一市内):17,000円 東京~新潟:26,000円 |
オプション料金
- 繁忙期(3/1~4/10)は1ボックスあたり5,000円追加
- 洗濯機取り外し:1,500円(ドラム式は3,000円)
- 洗濯機取り付け:3,000円(ドラム式は7,500円)
単身パックは荷物が少ない単身者におすすめ!
このように基本料金だけを取ると、上記で見た一般的な引っ越し料金に比べても確かに安いのですが、その反面単身パックのボックスに入る荷物量は、決して「余裕十分!」というわけではありません。
たとえば費用を抑えようと単身パックを選んだとしても、少し荷物量がかさんで「繁忙期に日通の単身パックLサイズ2つ」を利用するとなれば、料金は46,000円に。
この金額は引っ越し繁忙期である3月の単身引っ越し費用の相場(56,942円) に比べると割安ですが、一方で同じ繁忙期でも4月の相場(47,430円) に比べるとほぼ同水準になります
つまり荷物量や移動距離、時期によっては、単身パックが必ずしもお得であるとは限らず、ご自身での作業量や荷物を減らす手間なども加味すると、一般の引っ越しの方が全体的なコストパフォーマンスは高い可能性がある、ということになります。
目安としては、ご自分の荷物が下記の量(日通の単身パックLサイズ1ボックスに積める荷物の目安 )を超えるようであれば、一般の引っ越しプランの方がお得になる可能性があります。
そのため単身パックは、家具家電付き住戸へ引っ越す方、引っ越し先で家具家電を購入する方など、荷物が少ない単身の方におすすめのサービスであると言えるでしょう。
「引っ越しパック」と「引っ越しプラン」の違いは?
なお引っ越し会社によっては「単身プラン」等の単身者向けサービスもありますが、こちらは「単身パック」のような定額型サービスとは異なるもので、専用ボックスは使用しません。
通常の引っ越しプランと同様に、荷物量やオプションの有無などに応じた各社の見積もりによって、引っ越しの料金が決まるサービスですので、単身者であっても「専用ボックスにちょっと収まらないくらいの荷物量」や、「軽トラックで十分運べるくらい少量の荷物」など、個々の状況に対してより柔軟に対応してもらえるのが特徴です。
「単身パック」等とうまく使い分けることをお勧めします。
県外への単身引っ越し料金を安く抑える3つのポイント
というわけで単身パックについて詳しく見てきましたが、「自分の荷物は専用ボックスに収まりそうにない」という方もいらっしゃると思います。
とは言え引っ越しは、引っ越し会社への依頼以外にも、新居の契約費用であったり不用品処分や家具を揃えたりと何かとお金がかかることが多く、お財布にも厳しいものです。しかし、料金を安くできる方法はいろいろあります。
そこで、県外に引っ越しをする単身の方に、引っ越し料金を安く抑えるコツを「日時」「距離」「荷物量」の3つの観点からご紹介していきます。
(1)なるべく安い日時に引っ越しをする
何月に引っ越しをするのが一番安い?
冒頭でも申し上げたように、学校の新学期や企業の新年度が始まる4月、10月周辺は引っ越し料金が高騰します。
月 | 単身引っ越しの相場 |
1月 | 平均32,664円 |
2月 | 平均37,283円 |
3月 | 平均56,942円 |
4月 | 平均47,430円 |
5月 | 平均43,631円 |
6月 | 平均38,204円 |
7月 | 平均44,657円 |
8月 | 平均32,329円 |
9月 | 平均41,163円 |
10月 | 平均35,181円 |
11月 | 平均35,988円 |
12月 | 平均37,066円 |
※引っ越しラクっとNAVI での引っ越し実績データ(2017年1月1日~2019年6月30日)がもとになっています。
※引っ越し見積もりは諸条件で変動しますので、実際の料金は見積もりをとって確認してください。
逆にご覧の通り料金が安いのは、1月と8月となっています。ただし前後の月と比較してもあくまで数千円くらいの違いですので、タイミング的に合わなければ無理をする必要はないかもしれません。
ただ、繁忙期の中でも特に3月は飛びぬけて平均相場が高くなるため、できればこの月だけは避けることをお勧めします。
月初、月中、月末?
学校の新学期や企業の新年度は1日から始まりますので、その前に引っ越しを済ませておこうと考える人が多いため、月末に引っ越しの需要が高まります。
続いて月末に引っ越しを検討していたものの引っ越し会社の日程が埋まっていたり、料金が高かったりで、翌月の月初を薦められることがあります。
一方で月末に検討していた引っ越しを前倒しにすると、新居の契約を早める必要が出てきますので、日割りの家賃が発生することも。そのため、月の半ばに引っ越しを希望する方は比較的少なく、その分引っ越し料金も安くなる傾向にあります。
曜日は?
土日祝日は混みますので、平日に比べると割高になります。
NHK放送文化研究所で調査された「2015年国民生活時間調査」にある国民全体の「平日、土曜日、日曜日」の時刻別行為者率になります。
これは日本人の生活実態がどのようになっているかを5年ごとに調査するもので、「食事」「睡眠」「仕事」などの項目があり、その項目に対して、「平日、土曜日、日曜日」で国民のうちのどのくらいの人がその行動をしているかをパーセントで出しています。
このデータにおける「仕事関連」の時間は、平日が52.9%、土曜日が34.9%、日曜日が23.5%となっています。
つまりは、国民のうちの5割程度が平日に働いており、土曜日には3割程度、日曜日には2割程度の人が働いていることになります。
さらに、月曜日と金曜日は、土日と連休で休みをとって3連休にして、引っ越しをする人も比較的いらっしゃいます。
ですので、曜日ですと火曜日、水曜日、木曜日の引っ越しがおすすめになるのですが、「大安」の引っ越しは平日といえど高くなる傾向にありますので、ご注意ください。
時間帯は?
一般的に、引っ越し会社は一日の作業時間帯を「午前便」「午後便」「フリー便」の三つに分けていて、このうち一番安い見積もり料金になるのが「フリー便」です。
フリー便とは、引っ越しをする日にちだけを決めておいて、作業の開始時間は引っ越し会社の都合に合わせるプランです。
現場のトラックや作業員の状況に合わせるため、価格を抑えることができますが、作業の開始時間は午後からになることが多く、場合によっては夕方や夜からとなる場合もあるため、時間に余裕を持っておきましょう。詳細は下記記事でも解説していますので、もしよろしければご参照ください。
(2)「帰り便」などを意識してみる
引っ越しの移動距離については、日程や荷物量と違ってなかなか自分たちで調整することが難しいですが、長距離の引っ越しの場合は、「混載便」や「コンテナ便」「帰り便」などを使うことで、引っ越し料金がお得に可能性があります。
ただしこれらのサービスは(1)取り扱っている引っ越し会社が限られている(2)引っ越し先(エリア)によってはそもそもサービスが提供されていない(3)運行スケジュールがシビアである、などの理由により、利用者側から利用を指定することが難しく、あくまで「タイミングが合えば利用できる」ものとお考え下さい。
とはいえ、こうした便があることを詳しく知っておくことは、引っ越し会社との交渉の際に役立つはずです。それぞれ詳細を見てみましょう。
費用を格安にしたいのなら「混載便」
メリット | デメリット |
---|---|
・1件あたりの運送料を抑えることができる | ・日時を指定しにくい ・荷物が傷つく可能性も |
引っ越しは一件あたり一台のトラックをチャーターしておこなうのが一般的ですが、荷物がトラックのサイズとピッタリ一致していない場合は、トラックの荷台に空きがある状態で運搬することになります。
こういったトラックの空きスペースに別の依頼者の荷物も積み込み、一緒に輸送することで運送費用を抑えるプランが「混載便」です。
荷物を混載することで、運転手の人件費をはじめガソリン代や高速料金などが”割り勘”になり、引っ越し料金が安くなります。
ただし、同じ方面へ引っ越しをする人がいなければ、この「混載便」は成立しないため、他の希望者が現れるまで待たなければならない場合もあります。特に転居する方が多い東京、大阪などの主要都市以外への引っ越しでは、希望者がなかなか集まらない可能性がありますので、引っ越し日時については柔軟に考える必要があります。
また、積み下ろし回数が多くなってしまうこともあるため、荷物に傷がついてしまう可能性もありますので、その点も注意しましょう。
大量の荷物を安く運びたいなら「コンテナ便」
メリット | デメリット |
---|---|
・運送料金が半額以下になることも | ・配送に時間がかかる |
コンテナ便とは、列車での運送です。コンテナと呼ばれる大きなボックスに荷物を詰め、貨物列車に運んでもらいます。人件費や燃料費を抑えることができるので、比較的格安なことがメリットです。
ただし、貨物列車の運行スケジュールに合わせないといけないため、引っ越しに日数が余計にかかってしまう可能性があります。引っ越すスケジュールに余裕がある場合におすすめです。
時間的に余裕があるなら「帰り便」
メリット | デメリット |
---|---|
・荷物が傷つかない ・超特価になることも | ・手配している会社が少ない |
帰り便とは、片道運搬のことです。積み荷をおろした後のトラックの空きスペースを利用し、荷物を運んでもらうことを指します。「帰り道の途中でついでに運んでもらう」というイメージですね。
積み荷をおろしたトラックは、「空車回送」という空の状態で帰路につくことになります。この状態が非常に「無駄」ということで発案された帰り便ですが、取り扱っている引っ越し会社は多くありません。
うまく取り扱っている引っ越し会社を見つけることができれば、格安価格で引っ越しをしてくれる可能性は大きいといえるでしょう。
ですので、もし引っ越しまでにある程度時期が空いても料金を下げたいようでしたら、混載便やコンテナ便、帰り便の相談を引越し会社にしてみてはいかがでしょうか?
(3)荷物量はなるべく減らす
引っ越しの荷物量が増えると、見積もりの料金はその分高くなります。
というのも、荷物の量が増えると、荷物を運ぶために必要なスタッフの人数が増えたり、荷物を運搬するトラックのサイズが大きくなったりするからです。
現地スタッフは、1人あたりで人件費がかかっているので、必要人数が増えればその分人件費が増えてしまうのは致し方ないこと。
またトラックについては、少ない荷物量であればミニバンや軽トラックなどでも運べますが、運搬に必要なトラックのサイズが大きくなるにつれて、車両のチャーター料金が高くなります。
ここで気をつけなければいけないのは、「引っ越し料金が安くなるのは、荷物を減らすことでトラックサイズを小さくできた場合」を想定している点です。
たとえば、ダンボールの数を20箱から半分の10箱まで減らしたことで、5千円ほど料金を下げられた事例があったとしても、それはその10箱分があるかどうかが、2トントラックで運べるのか、2トンロングでないと収まらないのかに影響したからかもしれません。
つまり、荷物を多少減らしたからといって、トラックサイズに影響を及ぼす量でなかった場合は、料金を下げることには繋がらない可能性が高いとお考えください。
荷物を減らしてトラックサイズを下がったり、そのことで引っ越し作業スタッフの人数が減るならば、安くなるということです。
では、トラックのサイズごとに、どのくらいの荷物が運べるのでしょうか?
トラックサイズと荷物量、引っ越しスタッフ人数の目安
トラックサイズ | 積載荷物量 | スタッフ |
1.5トン車 | 約1.5畳分 | 1~2人 |
2トン車 | 約3畳分 | 2人 |
2トンロング車 | 約4.5畳分 | 2~3人 |
3トン車 | 約6畳分 | 2~3人 |
4トン車 | 約8畳分 | 3~4人 |
参考:私の荷物は、何トントラック?自分で引っ越しのトラックサイズを調べる方法(引っ越しラクっとNAVI)
トラックは、同じサイズでも引っ越し会社ごとに積載量が異なるために、あくまでも目安ではありますが、1.5トン車で約1.5畳分、2トン車で約3畳分ほどの荷物が運べます。先ほど、8畳ワンルームで生活されていた場合、2トン車か2トンロング車とお話したのは、おおよそ荷物量は3畳から4.5畳に収まることが多いためです。
自分の荷物が、だいたいどのトラックサイズで運べる量なのか、引っ越し先に持っていく荷物、処分する荷物を検討する際に参考にしてください。
荷物を捨てる
ご自身の荷物が多いなと思ったら、引っ越し前に不要なものを処分することも検討してみましょう。
一般ごみであれば、自治体のごみ回収日に合わせて処理すれば、追加でお金が発生することはありませんが、大型家電を処理する場合には注意が必要です。
1998年に制定された、家電リサイクル法によって「エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機」に関しては、メーカーがリサイクルして資源に戻すように法律で制定されています。
家電リサイクル法に当てはまらない大型家電や、大型家具の処理については、お住まいの自治体のホームページ等で確認して処理する必要があります。
荷物を売る
お金を払って荷物を処分するのであれば、お金にして引っ越し料金の足しにすることも一つの手段です。
実店舗を持つリサイクルショップ「トレジャーファクトリー」や「ブックオフ」に持ち込むのも良いですが、昨今ではフリマアプリ「メルカリ」「ジモティー」「ラクマ」を利用するケースが増えています。直接交渉ができるので、お店に持ち込むよりも高額で売れることがあります。
不用品を処分してくれる引っ越し会社を利用する
なお、上記の「トレジャーファクトリー」が運営していて、弊社提携先でもあるトレファク引越さんのように、引っ越しと同時に不用品の買取や処分を行ってくれる引っ越し会社さんもあります。
「引っ越しラクっとNAVI」では、こうした不用品処分サービスを行っている引っ越し会社の見積もりだけをまとめて取ることもできますので、詳しくは弊社コンシェルジュまでご相談ください。
相見積もりで引っ越し料金をさらにお得に!
以上、単身の方が県外に引っ越しをする際の料金を安くする方法について、「日時」「距離」「荷物量」の面から見てきましたが、もう一点とても重要なポイントがあります。
それは、引っ越し会社から見積もりを取る際、必ず複数の会社から見積もりを取ることです(いわゆる相見積もりです)。
引っ越し会社は、お客様から複数社の間で比較検討されている場合、他社との価格競争に打ち勝たないと受注ができないため、各社に個別で見積もりを依頼するよりも、安めの見積もりが出てくる可能性が高くなります。
また引っ越し料金はいわゆる“時価”。1社のみの見積もりではその金額が安いのか高いのかわからないだけでなく、以前安かったA社が今回も安いとも限らず、例えばちょうどその会社への注文が立て込んでいれば、料金は高くなります。
逆に同じ条件での引っ越しでも「その日なら、ちょうど帰りのトラックが押さえられるから、安く提供できる」という具合に、タイミングによって引っ越し料金が安くなることもあります。相見積もりの重要性、お分かりいただけましたでしょうか?
とはいえ複数社を相手に、一社ずつ見積もりを取るのは面倒くさいという方もいらっしゃるかと思います。そんな方には、弊社の「引越しラクっとNAVI」 がおすすめ!
引越しラクっとNAVI:https://hikkoshi-rakunavi.com
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まとめ:単身の県外引っ越しは、工夫次第で安くなる!
単身者の引っ越しで料金をなるべく安く上げるためには、まずは自分たちだけでの引っ越しや、単身パックの利用などを検討しつつ、荷物が単身パックには入りきらない、なおかつご自身で引っ越しをする時間がない、という場合は、複数の引越し会社からの相見積もりはほぼ不可欠と言えます。
その上で(1)なるべく相場が安い時期を狙う(2)帰り便などを積極的に探す(3)荷物は極力少なくする、といった工夫を積み重ねることで、納得のいく金額の見積もりを取れる可能性がさらに高くなりますので、ぜひチャレンジしてみてください。
そして最後にもう一度、「引越しラクっとNAVI」をご利用していただければ、電話を1回するだけでWEBで簡単に引っ越し会社の比較ができ、さらに発注も済ませることができます。
引っ越し手続きが面倒だと感じたら、ぜひお気軽にご相談を!