地域によって全然違う?! 本当は引越し前にやっておくべき、新居のゴミの出し方法の確認

今日は、引越しをした後のお話です。ですが、結論からいうと、引越し前に確認をしておくべき内容です。ですので、運良くこのエントリーを引越し前にご覧になられる方は、しっかりと準備をしてください。

ゴミの回収は地域によってルールが異なります。分別のルールや、指定収集袋の購入などなど、かかる手間や費用もかなり変わってきます。マンションの場合、マンション内に24時間、いつでもゴミを出すことのできるゴミ置き場があると、時間指定がなくて便利ですが、地域の指定ゴミ袋などある場合は、従う必要がありますので、要注意です。

また、これまで住んでいた地域のルールのつもりでゴミ出しをしてしまうと、回収されずに自分のゴミだけが置き去りになった・・・なんてこともあるので引越しをする前に確認をすべきです。特に、引越し後すぐにダンボールを開梱して、ゴミが出る場合は、燃えるゴミと資源ゴミだけでも、すぐにチェックが必要です。

ゴミの日カレンダーを用意する。

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まず、引越しをする新居の地域では、いつ?どんな?ゴミが回収されるのかを確認しましょう。各地域の役所ではカレンダー形式に、ゴミの集荷日について記した予定表を配布しています。こちらを用意してゴミ箱の近くや冷蔵庫の扉など目につきやすい場所に貼っておくといいですね。

インターネット環境がある方は、検索ウィンドウに「ゴミの日 世田谷区」などと、地域名を一緒に検索すると該当ページに素早くジャンプできるのでそこからダウンロードしましょう。新居に入居してからではなく、引越し前に準備しておくと、便利ですよ。

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また、大家さんや管理会社さんが、入居に関するご案内と一緒に用意してくれることもあります。ですが、諸々の手続きを行う際に、市区町村の役所で地域のご案内と共にもらってくる方が確実ですので、オススメします。

ゴミの分別ルールを確認する。

分別のルールは地域によって本当に様々です。例えば、

東京都世田谷区では、
「プラスチック類」→【可燃ゴミ】
「電池・ガスボンベ・ライター」→【不燃ゴミ】
に該当します。

ですが、
東京都武蔵野市では
「プラスチック類」→【プラスチック容器包装ゴミ】
「汚れの取れないプラスチック製品」→【可燃ゴミ】
「電池・ガスボンベ・ライター」→【有害ゴミ】
に該当します。間違って、【不燃ゴミ】に入れると回収してもらえません。

同じ、東京都内にもかかわらず、こんなに違います。ですので、前もって新居の地域のルールは知っておくべきなのです。

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こちらもゴミの日カレンダーと同様に分別ルールを記したご案内が地域ごとにありますのでよくよく確認しておきましょう。

ゴミ袋を用意する。

一昔前は、黒色で不透明な怪しげな袋がゴミ袋として主流だった時期もありましたが、今の人は知らないんだろうなーなんて昔を懐かしむアラフォーがここにいます。

それはさておき、今では透明か半透明な袋を使うか、もしくは地域指定の有料ゴミ袋を使う地域がほとんどです。東京都の一部で採用されている指定の有料ゴミ袋の値段は、透明、半透明などで売られている通常のゴミ袋のなんと約5倍の価格設定です。なんだか高すぎな気がしますね?

実際に指定ゴミ袋を採用している武蔵野市の公式ページを確認すると「ゴミの減量化」を目的とした掲載文が載っていました。

資源として再利用できるものは、無料で回収します。
燃やすごみに多く含まれていたダイレクトメールやちらしなどの紙類や、燃やさないごみに多く含まれていたその他プラスチック容器などは、分別して資源に出せば無料となることから、より一層の分別・資源化が推進され、ごみの減量を図ることができます。
(武蔵野市公式ホームページより)

これはある種の「税金」ですから、消費税と同じでたくさんゴミを出す人は、たくさん税金を払ってください。という内容ですよね。非常にわかりやすく、不平不満がでにくい施策ではないでしょうか。また、税金の軽減税率同様に、落ち葉や、紙おむつなどは、無料で回収しているようです。

ですが、そもそも、指定のゴミ袋のお値段が高いといった問題もあります。ゴミ袋は、有料ゴミ袋の場合も指定が無い場合も、その地域のドラッグストアやコンビニなどでも買うことができます。指定が無い場合はスーパーやコンビニのレジ袋も使えるので捨てずに取っておきましょう。

ゴミ収集の時間、場所の確認も忘れずに!

準備が終わったらあとは、実際に分別回収日にあわせて当日ゴミを出すだけです。ゴミ出しは決められた時間までに事前に出しておくのがルールです。ゴミ収集の時間はお住まいの各地域ごとに異なり、同じ町内でも1丁目と2丁目の人は8:30までだけど、3丁目、4丁目の場合は9:00までにと時間がずれていることがあるので、自分の地域は何時までにゴミ出しをすれば間に合うのか確認しておきましょう。

ここで注意!ゴミ収集日の前日の夜に、ゴミ出しをして・・・という方もいませんか?実は前日の夜にゴミ出しするのはルール違反なのです。

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夜間から朝の収集までの長時間ゴミがさらされていると、カラスやネコなどにゴミを食い荒らされる原因になります。また近年増えているゴミの持ち去り問題にも関係があるため、早すぎるゴミ出しは控えましょう。

本来は指定回収時間の30分前くらいに出すのがベストです。が、仕事の関係上その時間にピッタリは合わせられない生活リズムの方もいるでしょう。その場合は、夜間を避け生活上どうしようもない場合は早朝にゴミだしを行いましょう。

また、福岡県の一部など、九州地区ではゴミだしの時間が「夜の10:00頃」という地域もあります。夜間収集のメリットとして、カラスなどからの被害防止、収集作業による交通渋滞の防止、焼却場での一般車との混雑の緩和、また、昼間の街の美観を損なわないことなどがあるそうです。ゴミの出し方ひとつで、地域性がでますね!

ほんとうに地域性がでる感じたゴミ出しですが、なぜこんなに地域差があるのでしょうか?特にゴミ出しが簡単な東京都内の事情を調べると大きく4つの理由が見えてきます。

1:焼却技術の進歩
プラスチックを燃やしてもダイオキシン等が発生しない高温焼却ができる。これって、将来的には全国に導入されるのでしょうか?

2:埋立場の不足
不燃ゴミとして、扱われていたプラスチックと、ゴム・皮革類は、そのまま埋め立てるよりも、上記の技術で焼却処分することで6割が削減に。

3:サーマサイクル
焼却時に発生する熱源を有効活用して、発電などに役立てるシステム。これも将来的に全国に導入できないのでしょうか?

4:人件費の問題
人口が多ければもちろんゴミも大量となり、それらを細かく分別するにはゴミ収集車も分別の種類に合わせてたくさん出す必要があり、もちろん割くひとの人員もふえるためコストが合わないのだとか。

基本的には、ゴミ問題は環境問題とコストの問題です。東京都の場合、大量のゴミを分別するよりも、まとめて焼却処分したほうがコストが安いという結果になっているため、このような比較的ゆるい、分別になっています。また、全く別のアプローチをしている自治体がありますので、余談ではありますが、ご紹介したいと思います。

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日本の最先端?!徳島県上勝町

徳島県の上勝町では、未来の子どもたちにきれいな空気やおいしい水、豊かな大地を継承するため、2020年までに上勝町のごみをゼロにすることを決意し、上勝町ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)を宣言しています。出たゴミをどう処分するか?ではなく、そもそもゴミを出さない。家庭からの廃棄物は、極力”資源”として、活用する。という方針です。

上勝町では、34種類以上の分別ルールがあり、ゴミ収集車が存在しません。住民がそれぞれ、ゴミステーションまで持ち込んでいます。地方だからできる。という訳でなく、日本最先端の取り組みとして、応援しつつ、どこまで実現できるか、自分たちもなにができるかを考えてみたいと思います。

ちなみに、この上勝町。名前を聞いたことあるなーとおもったら、年収1,000万円のおばあちゃんを生み出す、はっぱビジネスで成功している、株式会社いろどりの上勝町でした。いや、ほんとすごいところですね。

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著者投稿者 横川
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