引越し屋さんのトラックに同乗して、新居へ移動したい人へ

こんにちわ。引越しラクっとNAVIの横川です。今日は、引越しのトラックに同乗しようとした男のお話をお伝えします。

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見積もりの際に、同乗OKをもらえた

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その男にとっては、人生初の引越しだった。

引越し初心者の男は、なにも考えずにインターネット上の一括見積もりサービスを申込んだ為、各引越し会社からの電話攻撃に辟易としていた。いろんな引越し会社から、いろんな提案がくる。どこの引越し会社とどんな話をしていたのか、覚えていない。

メール対応希望って書いたのに、なんでこんなに電話で対応しなきゃいけないんだ。こんなはずじゃなかった。そうつぶやいても、後の祭りだった。

「もう、疲れた。」

男はベンチャー企業で働く営業マンだった。入社2年目。同期の中では、昇進が早いほうだった。会社では、営業職なので常に数字(売上)を求められる。毎月、ノルマはリセットされるので、毎月毎月が勝負。数字を落とすわけにはいかない。部下もできて、チームの数字を求められる。

その会社は営業成績によって、給与が決まる仕組みなので、ひと月たりともコケるわけにはいかない。業務に専念するために、会社の近くに住もう。ホリエモンもそう言っていたじゃないか。

そう思って、決めた引越し。部屋を決めるまでは、スムーズに終わったのに、引越し会社の選定でこんなに疲れるとは予想外。そういえば、白い犬の会社のADSLを解約するために、フリーダイヤルじゃない、料金がユーザー負担の電話番号に1時間かけ続けた。そう、人生は予想外。

もういいや。次にかかってきた引越し会社で決めてしまおう。そう思った時にかかってきた電話。他社の一番安い価格を提示して、この金額を下回ってくれれば、御社で決めますよ。というと、「同じ金額ならできますので、是非とも当社で!」

いやいや、下回ったら御社でお願いしますと言いましたよね。と軽く押し問答。こちとら毎日営業しているんだ。ちょっとくらいの交渉ならお手の物よ。

すると、電話口の女性が、

「では、引越し先までトラックに乗って頂いて結構ですので、先ほどの金額でいかがでしょうか?」

思いがけない提案に、男は3秒後には、「御社で決めました。」とつぶやくのでした。

夏場の引越し、当日の天候はくもり。

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引越し前日に、「明日は午後の2時くらいを予定しています。おうかがいする前に、ドライバーから連絡が入りますので、お待ちください。」との連絡があった。仕事中でも関係なくかかってくる電話にイラっとするも、もうこれで終わりだ。そう自分に言い聞かせて、携帯の電源ボタンを押す。

そして、人生初の引越しがスタートする。引越し日は予定通り2時くらいに引越し会社のスタッフさんが来た。3年間の思い出の詰まった、このお部屋との最後のコミュニケーションの始まりだ。

が!突然、予想していない事態が発生する。

2名作業のはずが、1名が前の現場でギックリ腰になってしまい、残った1名でがんばります。とのこと。

作業ができる1名のスタッフは、汗だくになりながら、荷物を運び続ける。冷蔵庫も洗濯機も、1人で運ぶ。こんなに頑張ってくれる人に、2名作業って聞いてたのに、なんなの!なんてクレームは入れれない。

引越し料金もかわらない。というか、引越し開始前に代金は払っているし、この怒りはどこへぶつけるべきか。と憤っていたタイミングで、引越しの搬出作業が終了。あっさり過ぎるくらいに、あっさりと退去となりました。

トラックに同乗させてもらえる気がマンマンの男は、助手席から乗ろうとすると、ギックリ腰の作業スタッフが寝ています。大変そうだね。と思うが、自分もこれから搬入作業が控えているんだ。お互いにがんばりましょう。と心でつぶやいて、

「どこ座ればいいですか?」

の質問すると、作業スタッフさんが「???」という顔。そう、見積もりの際の同乗サービスが、現場スタッフに情報共有されていない。もう、ここしかない。そう思った男は、引越し会社のコールセンターへこの憤りをぶつけ始めたのでした。

「どうなってるの?」
「ふたり作業って聞いたたのに、実質ひとりじゃないか」
「同乗してもいいというから、御社にしたんじゃないか」

まくしたてる男に、コールセンターの女性スタッフも、上司にかわりますとのことで、上司の男性が登場。

「申し訳ございませんが、タクシーで移動してもらって、料金は作業スタッフから受け取ってください。と。」

確かに、ギックリ腰のスタッフがいるから、同乗できないけど、当初と言っていること違うじゃん!男は振り上げた拳の下ろし先が見当たらず、スカされた形でモヤモヤがおさまらない。

そこに、引越し会社の上司がたたみかける。「引越し会社は、お客様にトラックに同乗してもらうことは、できません。タクシードライバーやバスの運転手のように2種免許が必要なのです。」

もう、こう言われると、完全の男の敗北が決定。法律で無理ならそこを押し通すことはできないか。これ以上は、こちらの人格が疑われる。最初に言ってた、女性が同乗オッケーとは、なんだったのか?という疑問を持ちつつ、男はタクシーで移動するのでした。

というわけで

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引越し会社のトラックには、同乗できませんよ。という、男のお話でした。

もう少し説明をすると、引越し会社が取得している免許は、「荷物を運ぶことで報酬を得る免許」なんですね。「人を運ぶことで報酬を得る免許」は前述の通りバスやタクシーのように「2種免許」が必要となります。

あとは、そもそも引越し会社のトラックは3名程度しか座るシートがありません。2名作業+荷物があると、もうひとり、乗せるスペースがありません。というわけで、スペース的にも、法律(免許)的にも、引越しのトラックへの同乗は難しい(というか無理)と考えてください。

最後に、本文と各引越し会社のトラックの写真は一切関係ありませんのでご注意ください。

本日は、以上です。

著者投稿者 横川
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