引っ越し屋さんの「保険に加入しているから大丈夫!」は信じてはいけない。

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3月・4月は引っ越しの繁忙期! 多くの人が引っ越し依頼するので、とにかく混み合います。

 なんどでも繰り返しますが、3月末の週末と、4月最初の週末は1年でイチバン料金が高い日程です。   この時期の引っ越し料金は、閑散期の 3倍 は当たり前だと思ってください(涙)。 

 

繁忙期の引っ越しはトラブルに注意

とはいえ、3倍の料金でも、繁忙期に引っ越しをしたい!という人はたくさんいます。そもそも転勤などで日程をずらせない人たちは、会社のお金ということもあって、この時期に移動するのです。進学にあわせて引っ越しをする場合もどうしようもないですよね。

そのため、引っ越し会社にとっては、かき入れ時なのですが、この3月末〜4月頭にかけて、料金だけでなく、1日の作業量も増えます。

たとえば、閑散期は、単身のお引越しであれば、2〜3件/日の作業を行いますが、繁忙期は、4〜5件のお引越しを行います。

最初のお引越しは、朝の8時から開始、最後のお引越しは、夜の9時に作業開始ということもよくあります。

1チームが行う単身の引っ越し件数

閑散期繁忙期
2~3件/日4~5件/日

こんな作業環境ですから、この時期、荷物の取り扱いが 雑になります。

引っ越し業者さんは、全力で否定しますが、真実です。

だって、人間だもの。

そういった意味では、朝からのお引越しの方が、スタッフが元気なので、安心感がありますが、一番人気の朝からの時間指定をすると、ベラボーに高くなりますよ!

参考:荷物を減らすだけじゃ引越し料金は下がらない!料金を下げる3つのポイント

朝から作業して、夜まで動き続けて、ダンボールを置く際に、朝一の作業と最終の作業では、ちょっと雑になっても、仕方ないと思うのですが、お客様の立場から考えると、そんなことは、関係ありません。

それはわかります。ですから、万が一に備えて、保険があるのです。

2つの保険

1.運送業者貨物賠償責任保険

この長い名前の保険は、引越し業者が荷物を輸送中に(保管中も)損害を与えた場合、賠償責任を負うために、加入している保険です。補償金額は1,000万円となります。

こちらは運送業者(引越し業者)が加入している保険ですので、あなたが保険料を支払う必要はありません。

2.引越し荷物運送保険

こちらは、あなたが支払う保険料で、お見積りにも、「保険代1,000円」といった名目で提示されていると思います。これは、個別に契約しているのではなく、民間の保険会社と引越し会社の間で、年間の包括契約でお客さんに提供していることが多いです。

つまり、あなたが入りたい!とか、入りたくない!なんて言っても、引越し会社の包括契約の中にあるので、選ぶことはできません。まあ、ほとんど引越し会社が加入していますが。。。

ですから、前述の運送業者貨物賠償保険で1,000万円まで補償されていますので、引越し荷物運送保険は、それに加えての保険となります。

引越し貨物運送保険も、1000万円程度、補償されている契約になっていることが多いので、実質2000万円くらいの補償が期待できます。

 

ですが、ここで問題があります。

使ってはいけない保険契約

どんな保険もそうですが、引越し会社のマネージャーは、保険を使ってはいけないと教育されています。

それは、この保険を利用すると、翌年の保険料が 莫大 になるからです。

引越し業界15年のベテランマネージャーに聞いてみましたが、きっぱりと「(社内がこわくて)利用できません。(笑)」と言い切りました。

例えば、従業員からの訴訟でもめている某引越し会社も、お客さんの荷物を壊した時に従業員に料金負担をさせていましたよね?保険で払うと、翌年の保険料がすごいことになるので、従業員に負担させているわけです。

笑い事ではないのですが、保険があるから大丈夫!という言葉は、鵜呑みにはできませんよ。

保険に加入すれば安心なわけじゃない。コレは対象外!

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ですが、保険に加入したとしても対象外となるものがあります。

  • 現金、手形、小切手、株券などの貨紙幣類
  • 有価証券
  • 貴金属、宝石類
  • 生動物
  • 商品及び営業用什器、備品

といったものは、補償の対象外となります。自分で運びましょう。

他にも、よく一般のお家にある家財では

  • 楽器
  • パソコン
  • 美術品、骨董品

については、補償の対象外。パソコンは、画面が割れたなどの、物理的な破損は補償の対象となりますが、中に入っているデータについては補償の対象外となります。

「壊れてしまったパソコンで仕事をしていたので、仕事ができなかった期間の営業補償補償をしてほしい」と思っても、 できません。

美術品は、美術品専門の運送会社がありますので、高額の美術品や骨董品は、専門業者に任せましょう。高額品用の保険がありますので、そちらに任せるのがベストです。

まとめ

というわけで、3月は荷物の取り扱いが雑になりがちです。

雑になった結果、壊れてしまうというトラブルも発生しやすくなります。

引っ越し業者の支店長は、クレーム対応がメイン業務とは、よく言ったものです。

引っ越しを受注するために、「保険があるから大丈夫ですよ!」という、営業マンもいますが、利用されない保険 にどれだけの効果があるのでしょうか?

保険については、保険を使ったかどうかを営業マンに聞いてみるのも、一つの手です。というのも、一度使ってしまえば、その年は何でもかんでも保険で補償という考えになるケースが多いです。保険ついては、引越し会社に聞いてみましょう。

見積もりに入れる会社もありますし、書かずに入っていることもあります。(ほとんど会社は保険代金として見積もりには入れていません)大手や法人対応をしている引越し会社は、保険に入っていないことはありませんが、名もなき中小引越し会社は、加入しているかどうかは、不明です。。。

名もなき中小が200社!!という比較サイトがありますが、果たして大丈夫なのか・・・

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著者投稿者 横川
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