えっ!? 引越し料金で100万円?! 内訳をどーんと公開します。
突然ですが、私たちは年間に約20万人の方々のお引越しのお手伝いをしています。さすがに20万人もいらっしゃると、中には高額な案件も出てきます。その目安としては、100万円のお引越しです。100万円ですよ。100万円。
100万円あったら、軽自動車も買うことができてしまいます。
100万円あったら、きのこの山の新種!チョコかけすぎました。も、5,000個も買えちゃいます!毎日食べても、13年以上も食べ続けることができるほどの料金です。凄まじいですね(笑)
では、どのようなお引越しが100万円を超えてくるのでしょうか?詳細はお伝えできませんが、簡単な概要をお伝えしてみます。
引っ越し見積もり料金 簡易シミュレーション
高額になるポイント
これまで、安くするポイントをいくつも伝えてきましたが、逆を言えば、高くなるポイントもあります。
順番に見ていきましょう。
移動距離
今回、ご紹介する案件は
兵庫県から群馬県。移動距離は、700km。この時期は混み合うので、翌々日搬入となります。ですが、今回はなんとか翌日搬入をすることになったようです。
引越し会社としては、ちょっと無理をしているので、その分が価格に反映されている可能性は高いですね。
ですが、この移動距離は、お客様としては変更のしようがないので、どうにもなりません。
荷物量
結構、ものすごい量がありますので、一気にいきますよ!
・テレビx3
・テレビ台x2
・パソコン(デスクトップ)
・パソコンラック
・空気清浄機x2
・冷蔵庫x1
・洗濯機x1(ドラム式)
・洗濯機ラックx1
・オーブンレンジx1
・石油ストーブx1
・こたつx3
・シーリングライトx4
・衣装ケースx20
・カラーボックスx5
・ダブルベッドx1
・メタルラックx1
・押入れx7
・物置x3
・自転車x3
・ダイヤx4
・ダンボール大x40
・ダンボール小x60
・ハンガーボックスx10
・スーツケースx2
・ランニングマシンx1
合計すると、56立米程度の容量が必要になります。
ここで、いきなり56立米と言われても、意味がわからないと思います。では、引越しの際のトラックサイズと荷物量の関係を見ていきましょう。
引越し会社はお客様の荷物量に合わせて、トラックを手配します。あくまで目安ですが、
・2トントラック=10立米
・2トンロング=15立米
・3トントラック=20立米
・4トントラック=25〜35立米
(トラックメーカーなどによって積み込むことができる立米数は変わります)
といった具合に、お客様の荷物量に合わせて、トラックの種類と台数を手配します。
例えば、56立米の場合、4トントラックを2台手配すれば、積み込めそうですが、4トンが1台しか手配できない場合は、4トントラック1台と、3トントラック1台と、2トントラック1台の合計3台を手配するケースもあります。
4トンx2台=30×2=60立米
4トンx1台+3トンx1台+2トンx1台=30+20+10=60立米
これは、引越し会社のトラックの空き状況によりますので、一概に言えませんが、とにかくお客様の荷物量からトラックサイズを決定するのです。
以前にもお伝えしましたが、荷物量が多少減ったとしても、
トラックサイズが変わるほどの減り方をしない限りは、価格は下がりません。
3人家族のお引越しで、4トントラック2台分は、荷物量は多い方ですね。
このエントリーの最後に、自分自身で立米数をチェックできるチェックシートを付けました。(下記参照)自分の荷物量が、何トントラックのサイズかをセルフチェックすることが可能ですよ!
梱包・開梱作業
今回のお見積りでは、引越し会社にダンボールへの梱包作業と開梱作業を任せていました。
ダンボールが100箱ですので、お引越しの当日ではなく、前の日に梱包作業を行います。この段ボール数だと、4〜5名程度での作業となります。
ひとり当たり、22,000円程度が必要になりますので、5×22,000=110,000円/式ですね。
引越し後の、新居で開梱作業も同じ人数が必要になりますので、金額はさらに倍額となります。
述べ、10人が作業を行いますので、結構、いい金額がしますね!
余談ですが、法人の転勤の場合、この梱包作業費用を会社が負担することは、ほとんどありません。ですが、妊婦さんがいる場合は、会社負担をしてくれるなど、特例がよくあるのも、梱包作業(開梱作業)だったりします。
個人のお引越しの場合は、全額自腹ですが、転勤で会社が負担するお引越しの場合は、会社に交渉して負担してもらうのもいいと思います。
車両の陸送
車を輸送する場合、引越し会社が提携する、車両の陸送会社にお願いします。
ある程度、相場が決まっており、兵庫ー栃木間の場合、90,000円程度の費用が発生します。
今回は、2台の車両を陸送しますので、180,000円の陸送料金です。
で、料金は、どうしようもないのですが、陸送の場合、注意が必要なのが、引越し日には車は届かない ということです。
陸送会社が、配送するタイミングに合わせますので、お届けまで1週間〜2週間程度のお時間がかかります。
過去に掲載した図ですが、好評だったので、再掲したいと思います。
日程
最後にきました、引越し日程ですが、3月の最終週の土日のお引越し。
もう、日本で一番高い時期のお引越しで、フルサポートプランな訳です。そりゃ、高くなるのも、わかりますよね。
引越しの日程については、昨日のエントリーでも書いていますので、よかったらご覧ください。
合計金額
以上、ここまでいろいろとチェックしてきましたが、今回のお引越しは、かなり 特殊です。
このお引越しに、さらに高くなる要素としては、
・留置き(引越し会社に荷物を数日預かってもらう)
・横持ち(搬出先、搬入先の建物の前にトラックを停めることができずに、人力で運ぶ距離が長くなる)
というスペシャルな作業が追加されると、さらに数十万単位で増えてきます。
そんな、今回のお引越し料金は、ズバリ!
1,020,450円 なり〜
内訳は、
・車両費:220,000円/2台
・作業費:400,000円/式(5〜6人作業)
・梱包/開梱費:220,000円
・車両陸送費:180,000円
の合計、1,020,000円となります。(季節の割増料金含みます)
もちろん、この方も相見積もりを取った上でのお話です。他社では、1,100,000円のお見積りが出ていました。
これが、繁忙期の価格を反映させない(閑散期)価格だと、ざっくり計算で、150,000円〜200,000円ほど下がります。(梱包作業費や、車両陸送費は、変わりません)
ご本人には詳細は伏せた上での掲載の許可は頂いていますが、高額ですね!
あんまり参考にはならないのかもしれませんが、皆さんのお引越しの参考にしてみてください。
そして、前述しましたが、自分自身で荷物量をチェックして、立米数を出すことができるチェックシートを用意しました。
実際に、当社の転勤ラクっとNAVIで使用しているものになりますので、よかったら使ってみてくださいね!
※この立米数のチェックシートですが、あくまで当社の基準で計算するシートとなっていますので、引越し会社が計算する立米数とは数値が異なる場合があります。同様に、引越し会社が保有するトラックのメーカーや年式、型式などで、積載できる荷物量の立米数は変わりますので、あくまで一例として御考え下さい。
荷物量、チェックシート
本日は、以上です。