動物保護センターからハゲプードルをゲットだぜ!

こんにちわ。引越しラクっとNAVIの横川です。タイトルはポケモンっぽいですが、今日はマジメなお話です。

2015年の春、とあるワンコが高齢の飼い主とともに過ごしていました。そのワンコは皮膚病を患っており、飼い主が他界した際、動物保護センターへ引き取られていきました。

動物保護センターでも引き取り手が見つからず、動物保護団体へ移動することになります。今日は、そんなワンコのお話です。

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ペットを飼う時の選択肢

皆さんは、ペットを飼いたい!と思った時、どんな行動に出ますか?ネットで調べて、どんな種類にしようかとか、どのくらい費用がかかるのかを調べて、自分の生活スタイルから、飼うことができるペットを選ぶと思います。

その後、一般的には、

・ペットショップ
・ブリーダー

この2つの選択肢から、好きなワンちゃんや、ニャンちゃんを選ぶと思います。

そのこと自体は間違っていないと思うのですが、そうやって買われたペットが、引越しのタイミングや、思ったよりも飼うのが大変とか、飼い主が亡くなって行き場がなくなったとか、様々な理由で捨てられた結果、動物保護センターでは、今でも年間、約10万頭 の殺処分を行っていることを知りました。

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出典:環境庁動態調査より

詳しくは、このエントリーをご覧ください。

そこで今回、僕はワンコを飼いたいと思っていたので、ペットショップでもブリーダーでもなく、3つ目の選択肢として、保護センターのワンコを引き取るという方向で考えてみました。

動物愛護団体という存在

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もし保護センターから直接引き取る場合、保護センターの都合で引き取る必要があります。例えば、いつまでに引き取ってもらわないと、殺処分になる。とかです。

しかも、避妊手術をしているのか、病気にかかっていないのかなどの動物の情報が不足していて、素人にはちょっと手が出しにくいのも事実です。

そこで、直接、保護センターから引き取るのではなく、動物愛護団体さんを通して引き取るという選択肢が、現実的であることがわかりました。

いろんな団体さんがいらっしゃるので、全てをご紹介できませんが、僕が今回ご紹介するのは、一般社団法人 ランコントレ・ミグノンさんです。

ほぼ日刊イトイ新聞で存在を知ったのですが、最近は、テレビで紹介されることも多く、ホームページも綺麗な作りになっています。代表の友森さんのブログを見ると、熊本の地震で行き場を失った動物を保護されていて、熊本から車で何往復もされています。(東日本大震災の際も、同様の動きをされていたようです)

譲渡会へ参加してみる

ミグノンさんのホームページや、フェイスブックツイッターなどをチェックしていると、月に2回の譲渡会の話がよく出てきます。

この譲渡会は、保護動物を実際に見て、触れることができる会です。まずはホームページで見てみたい動物をチェックして、その上で会場に行ってみるのがいいと思います。

ミグノンさんの建物は地下1階〜地上3階の作りになっており、譲渡会の日は
地下:倉庫。
1階:猫の譲渡会場
2階:クリニック
3階:犬の譲渡会場
となっています。

会場は写真撮影ができないので、雰囲気が伝わりにくいと思いますが、フェイスブックや、ツイッターで紹介されているので、良ければそちらをご覧ください。

そして僕は、元々、トイプードルが大好きだったので、偶然にも見つけたトイプードルに興味が惹かれました。

けずりちゃん登場

彼女の名前は、けずりちゃん。その名の由来は、保護した時の状況を転載すると、

「行ってみたら皮膚が象の皮膚のように硬くなり、ボロボロと剥がれ落ちながら、犬自体は痒みがないらしくぴょんぴょんと飛び跳ねている。
うぅむ、アカラスだったらもっと違うハゲ方するもんね?
全身をチェックしていたら、このへんは私がカットをしたので、、と職員さん。
あぁ、だからカッパみたいになってるのか。
毛はともかく皮膚をなんとかしないと。
名前はけずりちゃんで良いか。」

けずりちゃん

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(出典:ランコントレ・ミグノンオフィシャルサイトより)

毎日の皮膚のお手入れや、週に2回のシャンプーによるケアが必要だと書かれています。トイプードルなのに、毛が少なく、お手入れが通常のワンコに比べても多いとのこと。

参考画像で、一般的なトイプードルはこんな感じ。同じ犬種とは思えないですね。

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(毛がもじゃもじゃしてますね。当たり前ですが。)

普段のケアが多いのもあってか、2015年6月に保護されているにもかかわらず、2016年6月時点まで、1年間も誰にももらわれていない状況でした。

それを踏まえて、初めてけずりちゃんに会ったのが、5月下旬の譲渡会でした。保護された時に比べても、顔の周りの毛はある程度増えましたが、体の毛は少なく、背中の毛にも水分が不足していることが触るだけでわかります。

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(出典:ランコントレ・ミグノンオフィシャルサイトより)

5月下旬の時点では、まだ僕の新居が決まっていなかったので、すぐに引き取ることができなかったので、一旦保留になりました。

ですが、1ヶ月後の6月下旬の譲渡会で、再び会うことができ、その場でトライアルを申し込んでみました。

トライアル開始

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トライアルとは、その名の通り、お試し期間でして、いきなり譲渡するのではなく、2週間程度、動物と飼い主がお互いにこの先を一緒にやっていけるかどうかを、試してみる期間となっています。まずは、受け入れる準備です。僕の場合、ケージなど何もなかったので、全部を近くのホームセンターで揃えてきました。

トライアルに必要なモノは、ミグノンさんのサイト内で、紹介されています。(pdfで開きます)

トライアル初日。まだまだ不安な様子の、けずりちゃん。突然、知らないおっさんの家に連れてこられたわけですから、そりゃ不安ですよね。ちなみに、服を着ているのはおしゃれではなく、皮膚に塗布した薬を舐めないように服を着せられています。

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我が家に来た当初は、入り口を見つめる時間が長く、1年間、預かっていたミグノンのボランティアさんが来るのを待っているかのよう。

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その後、皮膚に塗布した薬を舐めないように、術後衣や、長袖の服を新調しました。

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(わかりにくいですが、避妊手術などでお腹を切った後のワンコ用の術後衣です)

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(長袖で薬を塗布するエリアを拡大してみたりしますが、蒸れやすいのが玉に瑕)

正式譲渡へ

そして、トライアル期間が約2〜3週間ほどあって、この子の生涯を面倒見る自信がついたら、譲渡会の日に動物を連れて行き、正式譲渡の手続きに入ります。

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(トライアル中はトリミングしちゃダメなので、毛が伸び放題)

ミグノンさんは、正式譲渡の場合、その動物がこれまでにかかった医療費などの費用を負担する必要があります。(上限は3万円)

彼女の場合、皮膚病を患っている上に1年間も預かりボランティアさんのところにいたので食費もかかっています。(食事も皮膚病用のフード)ですので、絶対に3万円以上の費用はかかっていますが、上限が3万円なので、僕がミグノンさんに支払うのは3万円となります。

3万円を超えた分の医療費や食費は、ミグノンさんが負担しています。(インタービューでは、1頭あたり、ワンコで5万円程度かかっているようです)

これが、保護センターから引き取られて間もない子で、手術などもしていなければ、費用はもっとかからないです。

ここでお金の話が出たので、ミグノン代表の友森さんの言葉が、ほぼ日手帳に書いてあったので、ご紹介します。(問題あれば削除するので、教えてください。)

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(ほぼ日手帳2016 7月6日の今日の一言より)

ペットって、やっぱり贅沢品です。自分の生活でいっぱいいっぱいの人には、
「余裕ができたら、もらってくださいね」と言うこともあります。
余裕がないけれども、動物と暮らしたい人は、
あずかりボランティアをやってくれれば、医療費は団体から出ますから、
おすすめします。食費よりも、医療費が高いんですよ。

テキストにも起こしましたが、実際に、けずりちゃんの皮膚病をしっかりと治し始めた今だから、なおさらこの言葉の意味が理解できます。

すごく表現が悪いのかもしれませんが、保護動物は、買うよりも、安価に手に入ります。ですが、病気が原因で前の飼い主さんが手放しているケースもあるので、毎月かかる費用は、ペットショップや、ブリーダーから”買う”よりも高くなる可能性もあります。

ですから、安易に安いから。という理由で、保護動物を引き取ることを考えることは、やめておいたほうがいいと思います。

ですが中には、病気も何もない状況で、飼い主の都合だけで捨てられる命もたくさんあります。そんな命をひとつでも救えることができたら、すごく気持ちがほっこりしませんか。

僕自身が、友森さんのように保護動物を預かって、譲渡会を開催して、譲渡して、譲渡後の相談にものって。なんてことをすることは難しいです。ですが、僕ができることといえば、ペットを飼いたいと思っていたので、ミグノンさんから、1頭でも引き受けることができれば、ミグノンさんに1頭分の”空き”ができて、新たな保護動物が入所できることだと思いました。

また、ミグノンさんはウィッシュリストを公開しているので、動物を預かったり、引き取ったりはできないけど、お金なら出してあげるよ。という人がいれば、必要な物資をウィッシュリストから購入して、送るという支援もあります。

最後に

この度、けずりちゃんを正式譲渡をしてもらい、正式に我が家の一員となりました。

写真では、顔の周りがふさふさしているように見えますが、お腹周りなどはまだまだ皮膚病ですし、背中の毛も水分が足りないチリチリの毛が生えています。お尻周りは、おサルさん?と思えるほど、毛が薄いんですよ。

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(お腹周りは、まだまだ毛が薄い)

でも、これからの僕たちの人生と、彼女の犬としての一生を、共に過ごしていき、この皮膚病を克服できるように、これから本格的に治療をしていきたいと思います。

一度、人間に捨てられたにもかかわらず、人間が大好きな、我が家のけずりんを、定期的に、ご紹介したいと思いますので、応援よろしくお願いします!

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著者投稿者 横川
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