小さな子供と大人のために、甘くておいしい保存食を用意してみよう!

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とある編集部員の保存食シリーズも、最終回となりました。これまで、
保存食のキモは保管方法!今すぐにできる保管法をお伝えします!
冬の震災時は命に関わる問題!非常時でも、温かい食事を取る方法
と二回にわたってお送りしてきましたが、最終回は甘味です。

被災時、よくある保存食は、それほど味には期待できません。大人なら仕方ないと諦めることはできると思いますが、小さな子供だとどうでしょうか?おいしくないから、食べたくない!なんて泣きじゃくったりするかもしれませんね。そこで、今回は、子供でも美味しく食べれる保存食をお届けします。例によって、とある編集部員の生の声をご覧ください。

おいしい保存食が食べたい

その昔、非常食といえば「カンパン」や「缶詰」が主流でしたが、近年では温めなくても美味しいカレーや、保存用ミネストローネ、などといった汁気、塩気のしっかりある非常食も増えてきました。

確かに不味くはないですが「カレーやスープは温かいもの」という先入観からか100パーセントの美味しい気持ちでは食べられない方や、非常食を食べなれていないため抵抗がある方もまだまだいらっしゃると思います。

加熱材と加熱袋で食べ物を温められればいいのですが、そういった加熱グッズを用意できない場合もあります。

温めたり手を加えたりしなくてもそのまま美味しく食べられる、カンパンや、果実系缶詰は状備品として引き続き各家庭で用意しておいて間違いないでしょう。
そのほかにも普段から食べなれている食べ物をそのままの味で非常食として食べられたらいいと思いませんか?
実は、超有名なあの食べ物が非常食用として製品化されていたり、お馴染みのあの商品が、変わらないあの味で美味しさはそのまま非常食として販売されているんですよ!!

保存用ビスコ

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なんとあのグリコのビスコが非常食になっているんです。
もちろん中身はお馴染みのあの味で、風味も食感もまったく同じ、あの「ビスコ」そのものです。先日のオフィス防災EXPOで、実際のビスコ保存用を試食致しましたが、上記のとおり、普段食べているビスコとまったく同じ味でした。美味しい。

でも長期保存可能ってことは、防腐剤や食品添加物が多いのでは・・・?と疑ってしまいますが、そんなことはありませんでした。

特殊パッケージに脱酸素剤を入れ密閉することで長期保存を可能としており、安心、安全に食べることができます。

1口サイズのクリームサンドビスケットタイプなので、お水のない災害時などでも食べやすくなっています。

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保存期間はなんと5年3か月の超長期間。1袋15枚入りで294kcalを摂取できます。法人向け商品は1袋15枚入りで60袋入り。60袋入りでも段ボールサイズは433mm×298mm×180mmと非常にコンパクトです。重さも4.6kgと軽量。ビスコはやっぱり軽いですね。

家庭用向けの「ビスコ保存缶」も存在し、1袋5枚入りが6袋入った、赤い缶に入ったタイプもありますよ。

災害直後は主食となりますし、配給が行われ始めて数日が絶った後はおやつとしても活躍します。食べた時に「いつものビスコ」だと食べ慣れたおいしさで安心感を得られるでしょう。

こんなお馴染み商品も非常食になっていた!

・カロリーメイトロングライフ 3年保存
・サクマドロップスボトルタイプ 5年保存
・森永マリー缶 5年保存
・森永ミルクキャラメル缶 5年保存
ヤマザキナビスコリッツ保存缶 5年保存
※2018年7月修正 「リッツ保存缶」は、ライセンス契約の終了により2016年8月末をもって生産中止となりました。 2017年1月より、ヤマザキビスケット「ルヴァン保存缶」が発売されています。(5年保存)

カンパンもそうですが、お菓子の非常食ってどうにも水分が無いと食べづらかったり、のどを詰まらせたりと心配があります。パサパサしたものばかりではなく、ゼリーやプリンのような水気や食感のある甘味が食べたくもなるものです。

 

ようかんの保存食「えいようかん」

そんな時はこちら。井村屋 (備) えいようかん

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『あずきバー』で有名なあの井村屋さんの羊羹タイプの非常食です。

こちらも先日のオフィス防災EXPOに出展されていたところをお邪魔して、えいようかんを試食させて頂きました。とっても美味しい羊羹でした!

こちらのえいようかんは、プルプルの羊羹が5年6カ月の長期保存可能。羊羹の糖度を上げて品質を安定させ、4層構造の特注フィルムを使うことで長期保存が可能となっています。

が、開発当初のミニ羊羹は賞味期限が3年保存で、防災問屋や自治体にアプローチしたところ「今はほとんどが5年保存だから・・・」と渋い反応があったそうです。

ですが、そこはさすがの井村屋ブランドと羊羹の美味しさで支持は集まり、5年保存の備蓄羊羹をなんとか作ってほしいという呼び声も高かったおかげで、羊羹と特注フィルムの品質向上に成功し5年6カ月の長期保存可能な「えいようかん」が生まれました。

オフィス防災EXPOでいただいた、えいようかんのパンフレットに、上記の開発ストーリーの漫画が載っていてとてもわかりやすかったですよ。

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1本171kcalを片手で手軽に摂取でき、アレルギー物質を含む原材料は使用していません。適度に柔らかくスッキリとした甘さの羊羹なので水がなくてもそのまま食べられます。

1箱5本入りの商品と、1本づつのバラ売り商品もあります。詳しくは井村屋さんのホームページをご覧ください。

更に、チョコレート風味の「チョコえいようかん」もあります。1本200kcalで、カルシウムとブドウ糖がえいようかんよりも豊富に含まれています。以上の原材料の都合上、賞味期限は3年3カ月の保存期間となりますが、生チョコレートのような感じで、あんこの羊羹が苦手な人でも食べやすい味となっていました。

番外編・こんなものも非常食になっていた!

・水もどり餅(あべ川・あんこ・いそべ)
カチコチの乾燥餅に水をかけると柔らかいお餅になります。
・缶入りパン
カンパンではなく、パン(Bread)が缶に入ったもので、デニッシュタイプやマフィンタイプもあります。
・尾西のドライカレー・エビピラフ
主食とおかずが一緒になっているのでカレーよりもこっちのほうが便利そう。

数度にわたっておつたえしている保存食ですが、食べてみたいものはありましたか? 私は水もどり餅が気になりました。とくにあべ川味。ローリングストックバックに早速追加して、10月1日に水もどり餅を食べたいと思います。

 

編集部まとめ

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いかがでしたでしょうか?とある編集部員の保存食シリーズ。今回で、一旦このシリーズは終了ですが、みなさんのご要望があれば、復活するかもしれません(笑)

私も、ビスコも、えいようかんも試食しましたが、とても美味しかったです。特にちょこえいようかんは、保存食とは思えないほどでした。そして、どれも保存食のため、パッケージも非常にコンパクトに設計されており、場所もとりません。

前述の通り、小さな子供は非常時であろうとも、欲しいものは欲しいと言うでしょうから、場所もとらないちょっとした甘味を用意しておくのもいいと思います。

written by Yachiyo Morita

著者投稿者 横川
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