お仏壇も、神棚も、お人形も!移動するだけが引越しじゃない!供養やお祀りの方法。

先日購入した、引越しの本ですが、基本的に書いてある内容は、ほぼ同じでした。冊子になっているので、読みやすい。というメリット以外は、情報が古くなっている部分もありますし、ネットで調べるのが、現代的でしょうか。

そして、読んだ本の中に、「子連れでもらくらく!ファミリー引越しのコツ100」カルチャーランド著/メイツ出版という本がありました。

役立つ100項目が書かれていて、全編フルカラーと、とても見やすいです。ただし、1つのコツに対して、1ページしかスペースが無いので、要約という感じになってしまうのは、仕方がないですね。

その中で、特にファミリーらしいなーと感じた項目が、今回のテーマである仏壇、神棚です。単身者のお引越しでは、よほど信仰心のある方以外は、存在しない家財ですが一戸建てのお引越しの場合は、よくある家財です。

「お精抜き」や「お精入れ」が発生する、お仏壇のお引越し

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お仏壇をお引越しする場合、お仏壇の魂を一旦抜いて、新居で設置後に再度、魂を入れるという作法があります。前者を「お精抜き」後者を「お精入れ」と言います。読み方は、「おしょう」と読みます。

「お精入れ」「お精抜き」ともに、お付き合いのあるお寺さんにお願いしましょう。お引越しのタイミングで、同時に「お精入れ」「お精抜き」を行うことはできませんので、2回に分けてお願いすることになります。

この際の、「お布施」金額はどうしたらいいのでしょうか?悩みますよね。宗派や、お寺さんとの関係などでも変わると思いますが、お墓へのお魂入れが2〜3万円、お魂抜きをが1〜2万円程度と言われますので、同額程度であればいいのではないでしょうか。

ちょっと話がそれましたが、まずは事前に「お精抜き」を行い、荷造りを行いましょう。仏具などは箱に詰めるなどしましょう。引越し会社のスタッフは、極力、お仏壇自体には触りたがりません。もう、運ぶだけという状態までは、お客様で準備しましょう。小さな仏壇の場合は風呂敷で包み込むのがいいと思います。

お引越しの際は、一番最後に運び出します。新居に着いたら、一番最初に運び入れましょう。そして、再度、お寺さんにきてもらって「お精入れ」をしてもらいます。近距離のお引越しでれば、同じお坊さんにお願いできるでしょうが、遠距離の場合は、同じ宗派のお坊さん(お寺さん)にお願いすれば大丈夫です。

神棚のお引越し

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神棚についてのお引越しは、既存の神棚を新居でも使うよりは、新しく神棚を設置する方が多いようです。その場合、既存の神棚については、お焚き上げをしてもらいましょう。

新しく、神棚を設置する場合、旧居から神様にお引越しをして頂くために、まずは新居に神札を神棚にお祀りして、お引越しして頂きます。その後、実際のお引越しを行うという作法もあるようです。

実際のお引越しの場合は、氏神様の宮司さんに相談されるのもいいと思います。その際に、お焚き上げについても確認しておけば、尚よしです!新居の神棚でお清めを考えている場合も、同様に宮司さんに聞いてみましょう。

こちらも、お仏壇同様に引越し会社のスタッフは、極力触りたがりません。「ご自身でお願いします。」と言われるケースがほとんどたと思いますので、お仏壇の中の仏具や、神棚の神具は、ご自身で梱包しましょう。

お人形さまを処分される場合は、お魂抜きを

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以前に、不用品回収会社のエコグッドさんに教えてもらったのですが、お人形さまを引越しを機に処分される場合、お魂抜きをお願いしましょう。

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お魂抜きについては、引越し会社によっては対応してくれるケースもありますし、上記にご紹介したエコグッドさんにお願いしてもいいと思います。

まとめ

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今回は、お仏壇、神棚、お人形についての注意点をお伝えしました。ただし、これは一例と考えてください。お仏壇の際の「お精入れ」や「お精抜き」の慣習については、宗派や地域によって異なります。あなたが属するコミュニティーと相談してみてください。

また、神棚についても宮司さんに聞いてみるのが一番いいと思います。今回ご紹介したのは、一例とお考えください。

お仏壇や、神棚は、非常にデリケートな部分です。お年を召された方々にとっては、毎日拝む対象ですし、心の拠り所の可能性もあります。ご家族のお引越しの場合、しっかりとご家族や、お寺さん、宮司さんとコミュニケーションをとりながら、進めていきましょう。

文中にもありますが、引越し会社では、お仏壇や神棚については、あまり触りたがりません。それは、お客様にとってモノ以上の価値があるからです。基本的には、自分たちで運ぶものとして、考えておいたほうが、トラブルになりません。

本日は、以上です。

著者投稿者 横川
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