「引越しの日」にちなんで、天皇陛下の京都から江戸へのお引越し費用について考えてみた。

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(Wikipediaより)

10月13日は、「引越しの日」

10月13日は、引越しの日!なんですが、知っていましたか?Wikipediaによると、

明治元年旧暦10月13日(グレゴリオ暦1868年11月26日)に明治天皇が京都の御所から江戸城(現在の皇居)に引越ししたことにちなんで、引越専門協同組合連合会関東ブロック会が1989年に制定。

というわけで、大政奉還によって、江戸幕府から明治天皇へ政権が移ります。江戸幕府の繁栄によって、江戸の町は栄えており、日本はもとより、世界の中でも大規模な町として存在を示していましたが、倒幕されたばかりの江戸の町は情勢が安定しておらず、大坂を政の中心地とすべきだと、検討されていました。

ところが、大坂への政の移動は京都から近いので大坂は衰退しないであろうという判断と、江戸は今現在は栄えているが、政が京都に移ると衰退する可能性がある。世界の中でも大きな町のひとつとなっていた江戸を衰退させないために、政を江戸で行うべきだ。という流れになります。

そこで、上記の通り、明治元年の10月13日に、大政奉還を受けた天皇が、京都から江戸城へ、お引越しを行うことになりました。その後、江戸城という名称を、東の京、東京城へ変更します。

天皇陛下の京都から江戸城への引越し、いくらかかるのか?

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ちなみに、このお引越し、どんな規模で行っていたかというと、同じくWikipediaによれば、

明治元年9月20日に京都を出発して東京に行幸した。岩倉、議定・中山忠能、外国官知事・伊達宗城らをともない、警護の長州藩、土佐藩、備前藩、大洲藩の4藩の兵隊を含め、その総数は3,300人にも及んだ。天皇は同年10月13日に江戸城へ到着、江戸城はその日のうちに東幸の皇居と定められ東京城と改称された。

つまり、京都から江戸までを23日間かけて約3,300人が移動したわけです。以前にお伝えした、大名行列よりも規模が大きく(天皇なので当然ですが)今の貨幣に換算すると、見当もつきませんが、以前のエントリー(大名行列)では、1,200人が1.5〜2ヶ月で、17億円と試算していますので、これをベースに考えます。

かかる人員数は、2ヶ月(60日)x1,200人=72,000人として、これを17億円から割ると、23,600円/人かかります。ですので、これを天皇陛下の京都から江戸までの移動日数x人員数にかけると

23(日)x3,300(人)x23,600(円)=約18億円となりました!

実際には、各大名の付き人よりも、位の高い人達がたくさん同行していますので、もっと費用はかかっていたかと思いますが、それでも引越し費用としては、莫大な金額となりますね。

転勤のルーツは江戸時代にあり?!江戸時代の転勤に関する引越し費用を調べてみた。

そして、衝撃の事実。日本の首都は東京じゃない?!

と、Wikipediaで歴史を漁っていると、衝撃の文章が。

現行の法令で「首都」について直接的な表現を用いて定めるものはない。

とのこと。生まれてこのかた、日本の首都=東京という認識だったので、かなり衝撃を受けました。まあ、定められていないというだけで、実際には東京=日本の首都と認識されていますし、中学の地理の時間にも、そう教わりましたよね。

またまた、Wikipediaによると

東京と京都の両京制(東西両都)などの面から首都の議論があり、現在も法律上では「どの都市が首都であるか」という明確な定義がなされていないため、「首都は現在の首都圏にある東京である」という意見の他、「現在も京都と東京という2つの首都が並存している」「京都が正式な首都である」等、様々な首都論・首都認識がある。

 

なんて、あいまい!なんて、ファジー!

 

そして、引越しの日の元となった、京都から江戸城への引越しですが、京都の人々の反対があり、政府から「東京だけでなく、様々な土地へ天皇陛下は行くことになるが、長く住んでいた京都は大切に思っている」というお達しを京都府より発令し、民衆の反発を抑える努力をしていたそうです。

そんな理由から、京都から江戸への引越しを「遷都」という表現を避け「東京奠都(てんと)」と表現しました。

都を移動(変更)するのが遷都ですが、奠都(てんと)とは都を新たに作るという意味だそうです。つまり、明治元年、京都という都とは別に、江戸に新たに都を作り、それを東の都(京)として、東京と名付けたようです。

まとめ

まとめというか、引越しの日を調べただけで、東京が首都という法的根拠がないという衝撃を受けることになった、今回のエントリーですが、知らなかった人も多いのではないでしょうか?

タイトルを、東京は首都じゃなかった。みたいな感じにするかどうか、迷ったんですがこのブログは引越しを中心にしているので、今回のタイトルでいくことにしました。でも、引越し費用よりも、首都の方が衝撃大きくないですか?(笑)

連休明けで、頭がまだビジネスモードじゃない人もいると思うので、このエントリーでリフレッシュ(?!)して、今週もがんばりましょう!

本日は、以上です。

著者投稿者 横川
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